サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

エスタシオン-神楽坂

東京で1人夕食。どこにしようかなと悩む時間が私は好きなのですが、ずっと行きたかったこちらに当日電話してみると一席だけ空いており入る事が出来ました。ミシュランのビブグルマンにも選ばれています。


お店は神楽坂の坂を上がり途中横入ったりなんか色々したとこにあります。店内はカウンターが5-6席にテーブル席が3つほどでしょうか。コンパクトながら温かみのある内装です。

 

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カヴァ。香りはフルーティなのに飲み口はドライ。さあ頂きましょう。

 

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前菜にいきなりテンションが上がる。ついこの数時間前に予約したばかりでこれがパッと出てくるのは凄い。真鰯にパンコントマテやピンチョス、コロッケ、グリーンピースのスープまで。どれも美味しい。この時点でこのお店は良い店だと確信しました。

 

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鹿の血で作ったパテに牡蠣を乗せて。鹿は見た目こそ赤いですが生臭さは無く、牡蠣はターメリックの様なスパイシーさ。ソースが甘く、付け合わせの野菜も酸味と、複雑な味覚の重ね方をしていますがちゃんと調和しています。

 

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ワインはグラスでも色々あるようでお店の人にお任せします。シェリーから。甘口とドライの中間とのこと。よく合うなあこれ。

 

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豚の塩漬けから取ったスープに蕪を入れたもの。豚の旨味が溶け出しホッとする味わいで、日本人なら誰でも郷愁を感じるようなおいしさ。隣のエンパナーダもちゃんと美味しい。

 

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ここで日本酒が出てきました。あんまり日本酒である必要性は感じませんでしたが合う事は合っていたので良しとしましょう。ビブのお店でペアリングお任せして日本酒が出てくるだけでようやっとる。

 

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タコと野菜を豪快に炒めたものに芋のソース。ガーリックが効いてて単刀直入に美味しいですねえ。良い意味でバルっぽい料理です。

 

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シャルドネ。適度な樽感とフレッシュさ。スペインのシャルドネって初めて飲んだかも。


入店はバラバラ、食べるスピードもバラバラで結構大変なのですが、シェフは軽やかに料理をこなしていきます。同じスペイン料理でも星を取る所はあんなにちんたらやってるのにビブでここまで手際が良いというのはミシュランは何を見てるのでしょうか。

 

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若干メインまで間が空いたのですが、お待たせしちゃってすみませんと、シェフがサービスでシェリーを出してくれました。目が回るほど忙しいのによく見てますし気遣いが嬉しいですね。これなら幾らでも待ちましょう、という気になります。ちなみに超ドライなシェリーで一口にシェリーと言っても色んな種類があるんだと発見がありました。

 

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さてメインは豚肉。若干身が固く感じましたが、脂のくどさが無くて素直に美味しい。ソースも真っ当で付け合わせの野菜も真っ当。ツボをしっかり押さえてます。

 

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品種は失念。ピノっぽい味わいで好き。


サービスのお姉さんがワインを色々出してくれるのですが、すごく柔和で居心地が良い。シェフとスーシェフは忙しそうに仕事しているのと良いバランスです。ちなみに私の大好きなBOLTのシェフと仲良しだそうです。類は友を呼ぶ。


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最後はご飯もの。甲殻類の出汁にお米がたっぷり。これはもう間違い無いでしょう。流石にカセントとまでは言いませんが、トマトと甲殻類のスープは日本人なら誰でも大好きな味。もう一杯食べれる。

 

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メルローのロゼ。最後だったからなのか、私が相変わらずパカパカ飲むからかたっぷり入れてくれました。少し重た目のロゼがちょうど良い。

 

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最後はバスクチーズケーキ。バスクチーズケーキというと割と硬めなものが多いですが、これは柔らかく、そしてとにかくチーズの香りが濃い。そこにブラッドオレンジのエスプーマと、バスクの塩を付けて頂くのですが濃厚なチーズにブラッドオレンジの酸味がとてもよく合い、塩も甘味を引き立てます。最後までむちゃんこ美味しいやん最高か。

 

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いっぱい飲んで頂いてありがとうございます、という事でまたもやサービスでバサラナという苔桃のリキュール。梅酒の様に甘くてスーッと入ります。しかしアルコール度数は25°。これはデートで女子に飲ますやつですね。


以上で計14000円ほど。素晴らしい。

 

 

バルとレストランの中間の様なお店でした。バルっぽい雰囲気で料理もそのエッセンスがありますが、味わいは一流レストランのものと遜色ありません。スペイン料理って割とシンプルだったり味付けが単調になりがちなのですが、調理や味付けだけで無くワインとのトータルで考えられてる感がありました。ここはワインをがぶがぶ飲むべし。


サービスも素晴らしいですね。軽めとフルコースと違うコース構成、入店タイミングもバラバラ、食べるスピードもバラバラな中で、あまり待たされる事もなく料理が出て来ました。カウンターでシェフの動きを眺めていましたが手際が良いですし、仕込みできるところはしっかりしてるのがよく分かりました。キッチンもこれだけ忙しいのに清潔ですし、シェフは料理するのが好きなんだなあと。そういう人の作る料理はまず間違いなく美味しい。


気取らないしサービスも温かいので、友達と2人でとか、付き合いもそれなりになって来たカップルや夫婦に良いでしょう。正に神楽坂っぽい、ビブグルマンっぽいお店で、また行きたいお店のリストに確実にアップされるお店です。また来ます。ご馳走様でした。

 

 

エスタシオン
03-5225-3808
東京都新宿区神楽坂3-6 カーサピッコラ神楽坂 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13187660/