サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

鮨桂太-築地

東京の寿司は元々インフレ気味の所に、昨今の魚介類の高騰も相俟って更にインフレが加速しており、もはや限界社畜の私には手が出ない存在なのですが、たまたま予約が取れたのでこちらに伺う事に。築地駅から徒歩5-6分という所でしょうか。ミシュラン一つ星。


私は2回転目の20時に予約して5分前には着いたのですがまだ先客がいらっしゃり、入れたのは予約時間を5分ほど過ぎた時でした。先客はチャラ目の若いグループだったので時間がかかってしまったのかも知れません。

 

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何はともあれビール。限界社畜なので家では金麦を飲んでいますが、やっぱりビールは美味い。

 

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まずは刺身から。平目とシャコ。平目は昆布締めで寝かせてあり旨味がしっかり。シャコは少し甘目の出汁で炊いているのが特徴的。江戸前らしく手を入れたネタです。

 

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銀杏。まだ晩秋の時期でしたので秋の深まりを感じます。この日の朝神宮外苑を走っていたので、あの銀杏並木を思い出す様な爽やかな味わいでした。

 

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牡蠣に海苔と木の芽。牡蠣の濃厚さに木の芽のフレッシュ感が素晴らしい。海苔のアクセントも良く、ありそうで無いお皿でした。


ビールを飲んだので日本酒を。大信州です。エチケットは出てこなかったので写真はありません。

 

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蛸。グニグニ。最近柔らかい蛸より咀嚼するのを楽しむぐらいの蛸の方が好き。

 

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皮剥の肝和えと葉わさびの酢漬け。見た目まんまにむちゃくちゃ酒が飲めます。こういう方向性で来るならこちらも日本酒を追加すると共にプレモルの小瓶もオーダーして臨戦態勢を整えます。

 

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鰯の酢漬けを海苔で巻いて。青魚の香りと海苔の香り。このつまみを見ると三心を思い出しますが割とどこの寿司屋でも最近は出てきます。

 

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白子は焼いて。冬はもうすぐそこと語りかける様な濃厚さです。

 

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さて握りに。まずは漬けからという攻めの布陣ですが、これがむちゃんこ美味しい。三厩のものだそうですが酸が綺麗で余韻も長い。筋も無くここまでエレガントな鮪は久々です。

ネタもシャリも結構大きいですね。最近は小振りな握りが多いですが、これぐらい大きな握りの方がネタもシャリもしっかり味わえて良いですね。久々に鮨いのを思い出しました。

 

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赤身。やはり溜息が出るほど美味しい。鮪は豊洲に1番のものが集まるんだというのを確認しました。

 

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小肌。結構酢で締めていますが、小肌自体の香りが残っています。酢でしっかり締めると香りが無くなる事が殆どなのでこれは良い。

 

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蛤。一転味付けは控えめ。これも私の好みです。楽しくなってきた。

 

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中トロ。流石の脂ですが、赤身が良すぎましたね。この個体は赤身の方が良かったようです。

 

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スミイカ。見た目通りのつるりとしたもち肌。握りとしての抑揚を感じます。

 

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鯵。青魚特有の香りがしっかりと立ち、そしてデカい。口いっぱいに頬張る幸せ。

 

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ここでつまみとして鯨ベーコンが出てきました。嗚呼、酒が飲める。私は大将の手のひらで踊らされています。

 

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イクラ。もはや小さい丼ぐらいあります。やはりイクラはちまちま食べるより頬張って食べる事で幸福度が飛躍的に上がりますね。

 

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海老。割と火を通すタイプ。もっと火が甘めの方が好きですがまあこれは好みです。

 

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鯖。見た目的にはそこら辺の寿司屋でも頂けそうな締め鯖ですが、やはり香りが素晴らしい。ネタも調理も良いんだろうなあ。

 

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ホッキ貝。なんやこれデカすぎい。北海道で食べたものより大きい。甘味も強くホッキ貝なんだという主張を強く感じました。

 

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雲丹。今年は雲丹が赤潮の影響でイマイチで値段も高いとよく聞きますし、大将は甘味がイマイチと言っていましたが必要十分な甘さ。

 

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穴子。見た目はしっかりですがほぼ液状化した身であり、口の中に入れた瞬間に解けました。うんま。

 

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玉。魚の香りがしっかり。こういうのが好き。


以上、ビール中瓶と小瓶一本ずつ、日本酒半合を4杯で24400円。おお、素晴らしいですね。お会計を見るに日本酒は半合で600円。ビール小瓶は700円という明瞭会計。こうでなきゃ。

 

 

築地という立地、そして赤酢の効いたシャリ、ネタもシャリも大きく、昔ながらの江戸前寿司でした。どのネタも手が加えられていますが、ネタとしての存在価値を損なわず、香りが良かったのが印象的。手の加え方とネタの大きさにはっきりと意図を感じました。


大将の客あしらいも見事ですね。付かず離れず、満遍なく気を配りながらペースは落ちない。こういうのは場数だと思うのでベテランになればなるほど上手いのですが、まだ割とお若いと思うのに見事な回し方でした。と思ったら和喜智にいらっしゃったんですね。寿司のイメージは違いますが、しっかりとした修行を積まれたのがよくわかりました。


典型的な江戸前寿司だけど、高柿の鮨ほどハードボイルド過ぎず、かと言ってはっこくみたいに浮ついてない、そして東京にしてはコスパの良い寿司。痒い所に手が届く様なお店。東京では今のところ1番好きかも。こんなお店がもっと増えれば良いのに。また伺います。御馳走様でした。

 

 

鮨桂太
03-6264-2234
東京都中央区築地6-6-4
https://tabelog.com/tokyo/A1313/A131301/13213360/