サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

鮨 三心-谷町六丁目

三心です。前回はお店の窓から目の前の公園の桜が咲いている光景を見ていたのに、気付けば半年も空いてしまいました。久々の三心でワクワクしています。

 

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まずはビール。いつも通り三心の日は朝から15km走って臨んだ成果です。染み渡る。

 

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トップバッターは天草の鰆。軽く皮目を炙ってあります。口に入れた瞬間の香ばしさ、そして身が柔らかくトロける。淡白ですが口溶けが良い。このお店らしい始まりです。

 

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後で出てくる松茸を。先日の勢麟でも大将が仰っていましたが今年は収穫量が少なく終わるのも早いそうです。ワクワク。

 

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明石の蛸。硬いけど硬くないというか、不思議な食感。そして蛸自体の濃密な味わい。ビールを思わず傾けます。

 

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スペシャリテの一つ、大阪湾の鰯の海苔巻き。お皿を目の前にした瞬間から酢と海苔の香りが漂い空腹が刺激され、それが口に入れた瞬間更に広がります。この香りが好き。

 

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北海道の白子。白子の柔らかさよ。なんでここの料理はどれも口当たりが抜群にいいんだろう。そして出汁も酢が効いており円やか。北海道で食べた白子より美味しかった。

 

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さて握りに。まずはキングオブ白身魚の天草の白甘鯛です。元から強い旨味が昆布締めで更に引き出され、甘鯛特有の香りが強い。

以前よりシャリが少し硬めになった印象です。毎回来る度に少しずつ変わっていく、このシャリを頂くのも楽しみの一つです。

 

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天草の皮剥。うげーむちゃんこ美味しいなこれ。塩抜きした身の旨さ、肝の仄かな味わい、酢飯の香り。完璧なマリアージュです。

 

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思わずビールお代わり。昼だけど知らん。美味しい食事をしていたら美味しい酒飲んじゃうのは仕方ない。

 

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明石の締め鯖。熊本方式のネタを重ねる仕事ですね。私が知る限り今回が初めてです。とにかく鯖の香りが素晴らしい。このお店は酢を使わせたら日本一。

 

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大間の鮪の漬け。最初は出汁の香り、その後に怒涛の様に鉄分が襲ってきます。この醤油に負けない鉄分よ。ビールを飲んでもまだ余韻残るすげえ。

 

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大トロ。脂の香りに気品を感じます。酸を感じて、でも余韻はやっぱり長い。大間の鮪ってやっぱり美味しい。

 

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先程の松茸を使った土瓶蒸しが来ました。しかもクエと一緒です。最初はそのままで、後から数滴だけかぼすを絞ります。気品のある香りが身体中を巡る。もはや静脈注射したい。

 

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有明の小肌。穏やかな締め方と小肌の香りがしっかり残っています。やっぱりここの寿司は残り香がすごく良い。

 

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九十九里の煮蛤。少し煮汁が濃すぎるかなあ。ただ余韻は蛤の香りがしっかり残っていました。

 

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有明の車海老。バーンと前面に海老というよりは控えめな海老です。これぐらいのが好きかも。

 

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北海道のいくら。色が違うのは仕込みを変えているそう。ネトっとした食感が特徴的。粒毎に食感も違うのでイクラなのに複雑味を感じました。

 

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秋刀魚。ぬおー脂がすごい。けれどクドくない。秋刀魚って本当美味しいなあ。

 

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淡路の赤雲丹。北海道のものより濃厚さはありまへんが、一粒一粒を感じるほど濃密な粒で、かつ香りが良い。

 

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赤出汁には山椒が。まだまだいけるで。

 

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穴子。もはや半分液状化してるのではというほど。出汁も濃すぎなくてまだまだ食べたくなります。

 

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玉子。またスタイルを変えてきましたね。ほんのり甘く、赤酢の酢飯との相性がちゃんと考えられてるなと言う感じ。これはこれであり。


さてお待ちかねの追加タイムです。この瞬間ワクワクするよなあ。

 

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まずは皮剥アゲイン。いやほんと美味過ぎるやろこれ。私は白身魚が好きなのですが、そんな白身の握りとしてオールタイムベストだったかも知れません。

 

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黒ムツの炙り。皮目の炙った香りから、余韻には脂がしっかりと。ギトギトしてないのも良い。

 

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鉄火巻き。一本分です。問答無用。やっぱり鉄分が素晴らしい。二本でも三本でも食べれそう。

 

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隣の建物に移動。今回はプリンにしてみました。玉子焼きとプリンの間という感じ。前の玉子と似ています。


という事で計29500円。よう食べた。私は完全に満たされた。

 

 

今回も素晴らしい寿司でした。そして進化している、そんな印象を受けました。これまで以上に酢飯とネタの相性が素晴らしく、一体感があります。どれも香りが良く、咀嚼しているうちにネタの香りが変化していって永遠に咀嚼したくなります。そして余韻が長いのも特徴的。ビールを飲んでもまだ残る余韻に浸る幸せ。


エレガント、そんな言葉がぴったりです。大将の所作からつまみや握りの見た目、口に入れた瞬間から食後の余韻まで、美しくどこか儚さすら感じます。だからいつまでもこの場に居たいし、いつまでもここの握りを食べていたい。


いつも天草や有明近海のネタが多いなと思っていたので何故かと大将に聞いたのですが大将は熊本出身なんですね。だからかと合点がいきました。私の好きな鮨なかむら鮨たいとと印象が似てるのも偶然では無かった。酢の香りが立ち、ネタや薬味の香りが良く、食べているうちに変化していく。熊本の人は何かそういう傾向があるのかな。不思議な縁を感じました。

 

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ちなみに今はお稲荷さんをお持たせにしてくれます。凄いよなあ。こんなに人気店なのにまだ喜ばせてくれる。お稲荷さんも控えめで黒米がはいっていたりして美味しかった。店を出ても余韻は続く。


少しずつ、でも確実に進歩していくこちらの鮨を私はいつまでもその進歩を感じながら味わっていきたい。これからも予約が取れる限り、何度でも伺いたいと思います。御馳走様でした。また来ます。

 

 

鮨 三心
06-6767-0677
大阪府大阪市中央区久宝寺町2-7-14
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270204/27095402/