サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

高柿の鮨-水天宮前

東京の寿司はインフレが続くので敬遠しているのですが、江戸前寿司が好きだしたまにはええかとこちらにお邪魔しました。ミシュラン一つ星。

 

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人形町というか水天宮というかあの辺りの、こんな路地未だにあるんだという細い路地にあります。10分前に着いたのですが、看板も無く、暖簾もかかっておらず、外観も殆ど民家なので本当にここで合ってるのかと疑心暗鬼になりましたが、時間ちょうどぐらいに暖簾がかけられてようやく安堵。要するに早めに行かなくても大丈夫です。


店内もかなり小振りであり、カウンターのみで6人がやっと。ここまでコンパクトだとある意味プライベート感がかえって出ますね。なお写真は禁止ですので、文字だけで今回はお送りします。


ビールを飲みながら、まずは刺身。平目です。昆布締めをしてあり、旨味が強い。オーソドックスなスタートです。


続いてつぶ貝。これがかなり特大のつぶ貝でコリコリというよりゴリゴリに近い食感。咀嚼の度に甘味が出てくる幸せ。


鰤の炙り。冬の鰤は脂が凄いですが、いい意味でそこまででなくちょうど良いノリ。


縞鯵。脂が乗っていて青魚特有の香りも良い。美味しい縞鯵ってほんと好き。


鰹。流石にFUJIの餅鰹には及びませんが鰹としての鉄分が一級品。

 

さて握りに突入します。

 

トップバッターはキス。キスって握りで食べる度に天ぷらが良いと思ってしまいます。

 

スミイカ。つるんとさっぱり。

 

漬け。鉄分と酸味を感じて良いですね。

 

中トロ。先程の赤身は鉄分と酸でしたが、酸が際立ち、より円やかに。やはり鮪は江戸がNo. 1である。


鯵。これはタフでマッチョですねえ。強い食感で食べ応え抜群。

 

小肌。中くらいの締め具合です。小肌の香りがしっかり残っているのがグッド。

 

赤貝。つぶ貝同様特大。甘い香りで赤貝特有の説得力がありました。

 

締め鯖。鯖自体が大変に美味しい。やはり私は緩い〆方が好きだ。

 

この後幾つか頂いて御馳走様でした。本当は日本酒が進んで何を食べたか思い出せないだけですごめんなさい。

 

2人でビール一本ずつに日本酒4合で53000円。東京の中心地に近い立地でこれはリーズナブル。やっぱり寿司ってどんなに高くても2万円台だよな。

 


つまみから握りに至るまでの一連の流れもそうですが、日本橋の裏路地という立地、マッチ箱のようなコンパクトなお店、清潔なカウンターと、料理からコンセプトに至るまでトラディッショナル一直線です。ここまで正統派な江戸前寿司のお店もかえって新鮮に感じました。

 

ネタはどれもひと手間加えられており、シャリも赤酢の香りがしっかり漂います。江戸前寿司が好きな人は間違い無く好きでしょう。一方で煌びやかさには欠けるのでデートには不向き。寿司屋でワイン飲んじゃいますという人にも向いていません。あくまで寿司屋であるというアイデンティティが強いので、その点は好みが分かれるでしょう。私は前者派であり、むしろ客層が良く安心しました。


大将も無駄口を叩かず淡々と握っていきます。その意味でもどこか静謐な空気が漂っているので、あまり喋るような雰囲気でもありません。照寿司の様なエンタメ系寿司屋とは真逆。そういう意味では気心の知れた友人や夫婦なんかが良いのかな。これはこれで人を選ぶお店だなと感じました。

 

いずれにしても正統的な寿司屋を好む私は非常に満足しました。江戸前寿司の空気をしっかりと感じたい方はどうぞ。港区おじさんおばさんは大人しく銀座辺りで食べておいてね。

 

 

高柿の鮨
03-6231-0923
東京都中央区日本橋蛎殻町1-30-2
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13231297/