サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

勢麟-浜松

浜松にやって来ました。こちらに伺うのは今年の5月以来2度目です。

 

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まずはビール。実はこの日の前日、私はグルメな上司も含めて6人で上海蟹を食べながら紹興酒を5リットル飲むという暴挙をしており、この日の体調は絶不調。6人で5リットルはやり過ぎた。おっきい甕が空になってました。またその店は記事にします。

 

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トップバッターは芋茎と鮑。鮑の出汁の優しい温かな味わいで胃の準備体操。迎え酒状態の私にぴったりな優しいスタートです。

 

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地元で取れた小肌の巻物。穏やかな締め方で好み。光物の香りと海苔の香りと、三心を思い出す様な間違いないタッグです。

 

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どどん。松茸御飯にいくら。ああ、美味しい。いくらの塩気の裏に松茸の豊かな香り。気品があります。

 

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田酒。やっぱりここの大将と日本酒の好みが一緒だな。華やかな香り。やっぱり今日も飲んじゃおうかなという気持ちになって来ました。

 

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地元で取れたハタの焼き物のお椀。そこに大量の松茸。私の目の前で大将が鍋に入れてたのですが、とんでもない量を入れてました。1椀に1本分は入ってたんじゃないか。

当然に松茸の香りがものすごいのですが、そこに負けない魚の美味しさよ。何と味の濃いハタなのか。白甘鯛にも負けない香り、味。出汁は一切取らず魚と松茸だけとの事ですが、信じ難いほど強い出汁が出ています。松茸に目が行きがちですが、魚の負けない強さがとても印象的でした。

 

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お刺身はハマチとスミイカの子供。これは特にスミイカが美味しいですねえ。細かい包丁でネットリと舌に絡みついてきます。カットが大きいのも良い。食べてる感がすごい。

 

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大将が取り出した海老があまりに大きく写真を。何じゃこらバケモノやん。浜名湖の牛海老というものだそう。

 

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開運。少し辛口でこれも好き。

 

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待ってました、この日は今シーズン最後の鰻デー。前回の天ぷらの時に聞いてから待ちに待った鰻。もうシーズン最後との事で滑り込みで間に合いました。浜名湖の天然海鰻の白焼きです。

 

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当然に期待値はものすごく高かったのですが、一口。何やこれ。う、美味すぎる。。身の強い弾力、適度に落ちなおも残る脂の綺麗な事、香りも極めてクリアー。こんなに気品を感じる鰻は初めてです。もはや他の鰻とは完全に別物。こんな鰻を知ったらもはや不幸になる、しかしまた食べたい、何と贅沢な悩みなのでしょうか。

 

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まだ食べれますと言ったらもう一切れくれました。こんな美味しい鰻をくれるなんて。やっぱりここの大将と心が通じ合ってる。

 

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続いては鰻の牛蒡巻き。こちらはタレですが、やはり脂切れの良さがすごい。牛蒡の香りとも相性が良く、銀杏の苦味も良い。もはや二日酔いで体調が悪かった事など忘れてきました。

 

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ここでエース而今。このタイミングで出してくる所に大将のセンスを感じます。しかも山田錦大吟醸ですからね。ああ、美味い。再び酔ってきて私は幸せです。

 

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先程の牛海老は何と海老フライに。こういうの好き。しかしこの海老の弾力は凄まじいですね。極めて筋肉質であり、大きさだけでない食べ応えです。私はいつも海老を女性に例えますが、この牛海老は完全にムキムキマッチョの男性的な味わい。海老フライといった遊び心だけでない必然性を感じました。

 

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うざく。うざくってやけに酢が強い時があってあまり好んで食べないのですが流石のバランスの良さ。もずくがちゃんと美味しいのがポイント。にしてもこの鰻まじで何でも美味いな。

 

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エース2連投。今度は雄町。日本シリーズの様な継投です。今のヤクルトで言ったら奥川からの高橋みたいな感じでしょうか。知らない人はYouTubeでこの前の奥川くんの完封を見ましょう。

 

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最後は鰻丼。見て下さい、この量。笑えるぐらいのボリューム。気前が良いなんてもんじゃない。

そして何度も言いますがあまりに美味しい。タレは仄かに甘く香ばしく、やはり身の弾力と脂に気品を感じます。ここまでお腹いっぱいなのに店内皆無言で食らいつくこの光景。本当に美味い店はみな無言で食らい付いてるんです。それが〆だからすごい。

 

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漬物と肝吸いも付いてきます。肝吸いの肝がむちゃくちゃデカくて思わず笑ってしまいました。

 

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ご飯は余ってるとの事でお代わりを。こちらは卵かけご飯にしてくれます。大盛りにしてもらって食べる幸せ。この卵も美味しいなあ。鰻の余韻とこの卵だけでいくらでも食べれます。

 

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最後は地元のメロン。何でも東京の有名店も最近使い出してるそうなのですが、これがむちゃんこ美味しい。とにかく甘いのですが砂糖的な甘さでは無く、とにかくマスクメロンの味が濃い。故に果汁が美味すぎる。そしてこれもデカい。店内のみんながこのメロン美味しいと再び無心で食べ始める程。今まで食べたメロンでぶっちぎりNo. 1でした。

 

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抹茶でご馳走様でした。


という事で食べも食べ、ビール小瓶1本と日本酒五勺を4杯で30000円でした。今日も良く食べた。結局普通に飲んで食べてるやん。

 

 

圧倒された、というのが正しいでしょうか。前回感じたこの感覚は間違いじゃ無かったと確認出来ました。私の好きな天ぷらだったからあんなに感動しただけなんじゃないか、あの時がたまたま運が良かっただけなんじゃないかと、あまりに良かったせいか一抹の不安を抱えていたのですが、そんなものは杞憂でしか無かったと一点の曇りも無く思わせてくれました。


とにかく美味しい。なんと綺麗な鰻なのか。私の鰻感がまるで変わりました。ここまで来ると関東風とか関西風とか、白焼きが良いとか蒲焼が良いとか、そんなものはどうでも良くなるほど、超越した美味しさ。他と比べるのが馬鹿馬鹿しくなります。


そんな鰻に負けない食材。松茸の香りはもちろん、あのハタの味の濃さ、海老フライの弾力、最後のメロンの衝撃的な美味しさ。なんなんだろう。このお店は何がそんなに違うのかというぐらい違う。ひたすらに美味しい。


やはりここの大将と私の好みは完全に一致しています。とにかくカットが大きく、一品一品の量が多い。何を食べてるか分かり、かつそれが十分に味わえる。色んな料理が出てきて変化があり、それでいて一貫したストーリーを感じます。美味しいものを食べるのが大好きで、自分でそれを表現したいというのが伝わってきます。これは素晴らしい才能です。


食べ終わってお腹は満腹なのに、まだ食べたい。明日にでも食べたい。一皿毎の期待感とそれを上回る美味しさ、皆無心で食べるあの空気。この感覚は成生とここだけです。


多分私はこれからもずっと通う事になるのでしょう。また違う季節に違うものを味わえる喜び。それをまた夢見て。御馳走様でした。

 

 

勢麟
053-450-1024
静岡県浜松市中区元城町222-25 アルスビル 1F
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