サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

すし処 睦月-上ゲ

4ヶ月ぶりの来店です。今宵も名古屋駅から各駅でコトコトとやって来ました。今回は記事間違って消さない様に気をつけました


お店に入るといきなり胡蝶蘭のお出迎え。前伺った時改装するって言ってたなというのを思い出しました。以前はL字型で小さな座敷席もありましたが、今はカウンターのみ8席となり、少し席間に余裕が出来ました。木の香りがして凄く良い。

 

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何も言わずにまずはガリが置かれます。これから襲来するつまみの箸休めとして機能してくれます。

 

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トップバッターは地物の鱧の刺身。皮目を炭火で炙っていて香りが良いですねえ。鱧はそこまで好みでないのですが、やけに美味しく感じたのは醤油が美味しいからかな。旨味が強く、炭火の香りとも相性が良い。

 

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祖父江の銀杏。銀杏の季節になったんだなあ。東海地方ではこの時期よく出るものです。苦味や香りはもう一つなのはこれからという事でしょう。

 

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レギュラーメンバーの甘海老。手前の味噌が酒好きのツボを刺激します。

 

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鰯と酢飯。鰯は甘辛く煮てあります。単刀直入な美味しさで何より酢飯と合う。私は家で酒のつまみで鯖の水煮缶や鰯の甘露煮を食べるのですが別次元でした。当たり前か。

 

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鰆の醤油漬けと塩タタキって言ってたかな。季節じゃないと思うのですがこの鰆は脂が乗ってて美味しいですねえ。

 

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太刀魚の焼き物。太刀魚らしく香りが良い。左上のものは茗荷に赤味噌和えたもの。むちゃんこ味の濃いつまみです。下戸なら濃過ぎるかも。

 

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熊本の赤茄子と松茸。松茸の香りはともかく赤茄子が心から美味しい。そこら辺の茄子の数倍の味の濃さです。

 

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スミイカの下足の醤油漬けと炙ったもの。こういう一品一品がいちいち酒の肴なのが憎い。

 


さて握りに入ります。

 

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まずはスミイカの握り。さっぱりとした夏らしい味わい。こんなもんからスタートという感じ。

 

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と思ったら焼き物がもう一つ。秋刀魚と唐墨。秋刀魚の上には肝が乗っています。あかん、美味過ぎる。脂がそこまでですがかえってギトギトし過ぎず良かったかも知れません。秋刀魚と唐墨というコンビもグッド。

 

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剣先イカ。あれ、赤酢の酢飯だ。どうやらネタによって変える様にした様です。それほど香りが強く無く、赤酢が苦手な人でも大丈夫そう。

 

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いくら。プチプチ。痛風になっても食べたい。ロードバイクでアホみたいに走る私には無関係な話ですが。

 

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小肌。相変わらず穏やかな締め方で好み。この方が絶対美味しいと思うのに何で巷の寿司屋はがっつり酢締めしちゃうのか。

 

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海老。むっちり弾けるナイスバディ。おっさんらしい表現で我ながら引いてます。

 

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漬け。鉄分と酸味のバランスが良いですねえ。

 

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中トロ。やはりバランスが良い。美味しいなあ。夏の鮪なのになあ。

 

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鯵。この店は光物がちゃんとその香りがするから好き。私の好きな鮨なかむら鮨三心も同じような仕事をします。

 

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春子鯛だったかな。カットがとろける様で変化があります。

 

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大トロ。脂がすごい。やっぱり私は赤身が好きかな。

 

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穴子。しっかりとした味付け。フィナーレを迎える寂しさが訪れます。

 

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干瓢。これで一通りです。

 

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赤味噌の味噌汁。お、茗荷だ。残暑も厳しいからこれは嬉しい。赤味噌に茗荷というのも面白い。

 

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玉。ふわふわカステラ感。


最寄駅は30分に一回しか電車が来ないのですが、ちょうど行ったばかり。という事で追加行きます。

 

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鉄火巻きをオーダー。すると大将が先程の漬けが少し残ってるからとサービスでくれました。神かよ。味わいも先程の赤身同様、鉄と酸の余韻が素晴らしい。もっと食べたくなります。

 

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またもや大将が小肌も残ってるからとサービスで。気前が良いなあ。こんなに美味しい小肌なら私なら自分で食べるように取っておくのに。私は卑しい人間です。にしても美味しかった。

 

 

いつも通り、冒頭のつまみは少量多皿でとにかく酒を飲ます味わい。下戸の人にはちょっと塩気が濃過ぎるかも知れませんが、お酒好き、特に日本酒好きには堪らないアテの数々です。

握りに入るとどちらかというと質素な印象になりますが、何でもない光物や白身の魚がちゃんと美味しい。仕事をちゃんと手を抜かずやってるのがよく分かります。


テンポも良いし無駄口は叩かないし、かと言って客足らいも抜群に良い。私の理想の寿司屋の大将は奴寿司の大将なのですが、極めて似た印象を持っています。何でもないサービスだったりとかもツボを得る心配りです。


次の予約は半年後。みんな離さないんだよなあ。なんでもないネタが美味い。居心地が良い。鮪や雲丹は金を出せば美味しい。でもなんでもないネタは仕入れから仕込みから手がかかる。だからこそ差が出る。

 

帰り道、静かな駅に風が吹く。南風だけれど、肌を撫でる感覚と温度は秋のもの。そう、季節は秋に変わったのです。昔は嫌いだった秋が好きになって来ている自分がいる。それはこうして満たされた後に感じることが増えたからかも知れない。


やっぱり辺境の地で美味しい料理を頂くのが私は好きだな。次は真冬。その時まで指折り数えて。

 

 

すし処 睦月
0569-72-8185
愛知県知多郡武豊町池田2-137-4
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