サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

クッチーナ-大垣

名古屋に住んでると岐阜って近い様で遠いというか、鰻を食べる以外に行かなかったのですが、折角だからと大垣まで行ってみました。ミシュラン一つ星です。


20:30と遅い時間でしたが、20:30にならないと開かないと言われたので時間ピッタリに行くとまだカウンター席は大盛況。ちょっと困惑しているとシェフが申し訳無さそうに奥のダイニングテーブルで座って待っててもらえますか、との事。ちなみにもう1組も同じ様にテーブルで待ってました。

 

f:id:leglutton:20210811173058j:image


まずはビール。650円と星付きのお店にしては安い。ペアリングも5800円とお値打ちです。なおカウンターではQRコードで読み取る形のドリンクメニューとの事でしたが、普通にメニュー表もありました。


15分程経ってもカウンターが空く気配は無く、店員さんからはカウンターが空くまでお待ち頂くか先にテーブルで食事を始めますかと聞かれたので先に始める事に。結局カウンターに移動したのは1時間近く経過した後でした。しかし何があったらこんなに残っているのか。まだデザートとか出してるし。5組程居たのですが、最初の組が出るまでも相当時間かかっていました。

 

f:id:leglutton:20210811173119j:image


気を取り直して雲丹を乗せたカッペリーニオレンジピールの香りでさっぱり頂きます。

 

f:id:leglutton:20210811173133j:image


ペアリングも開始。モエシャンアンペリアルです。前述の通りペアリングは安いと思いましたが単純に量が少ないだけでした。写真のこれ、一滴も飲んでませんからね。しかしモエシャンは美味い。もっと飲みたい。

 

f:id:leglutton:20210811173146j:image


ピーナッツの形をした最中にフォアグラを詰めたもの。フォアグラが単純明快に美味しい。発想も良いので、それだけにモエがもっと欲しかった所。

 

f:id:leglutton:20210811173224j:image


グリッシーニ。長いです。下にある白いのはクリームチーズいぶりがっこが入っていて、とうもろこしの新芽が刺さってます。これも美味しく酒が飲みたくなるのですが、とうに卓上には無いというジレンマ。

 

f:id:leglutton:20210811173236j:image


鱧に茄子に潤菜。ジュレはトマトの味です。見た目通り完全に和食です。夏らしい爽やかな味わいで素直に美味しい。

 

f:id:leglutton:20210811173247j:image


こちらに合わせるのは何とジントニック。これはアリよりのアリですねえ。何やら特別なジンらしく雑味が無くクリアーでめちゃ美味しかった。

 

f:id:leglutton:20210811173259j:image


タコにセロリ。お皿が可愛くておっさんの私でもちょっとキュンとなりそうでした。味はタコにセロリですがタコ自体の旨味が強くて良かった。

 

f:id:leglutton:20210811173313j:image


これに合わせるのは地元の濁り酒。流石にこれはどうでしょう。さっぱりした料理なのにもったりとした濁り酒で全然合わない。もっと素直な日本酒で良いのに。

 

f:id:leglutton:20210811173339j:image


イカを刻んだものを揚げた、言わばイカの春巻きです。これは美味しいですねえ。イカがみっちみっちに入っていて、そこに山椒の風味が秀逸。ビールが飲みたくなりました。

 

f:id:leglutton:20210811173354j:image


こちらにはトロンテス。甘いワインなので合いません。どうせならビールをどんと出すのもありと思いました。なんなんやろな、このペアリング。何故かこの後のワインの写真を撮り忘れていますが、相当にガックシ来ていたのかも知れません。あと2杯ぐらい出た気がする。

 

f:id:leglutton:20210811173416j:image
f:id:leglutton:20210811173412j:image


パンの形をした箱を開けるとカニグラタン的なものが乗ったバゲット。見た目のままの味わいですが、店の格にしてはチープというか気の利いた居酒屋みたいな料理でした。

 

f:id:leglutton:20210811173429j:image


揚げたメロンをとうもろこしの刷り流しに入れて。美味しいのは美味しいのですがこれもやはり気の利いた居酒屋の様な味わい。

 

f:id:leglutton:20210811173442j:image


小肌のテリーヌ。酸味が強すぎるかなあ。私は寿司屋でも〆の弱い小肌を好むので余計にそう思ったのかも知れません。

 

f:id:leglutton:20210811173458j:image


これなんだったか忘れてしまいましたが、この前にヴィトンの箱にサマートリュフ入れて持って来て、今からこれをかけますねとの事。

正直この時点で私の心は完全にクローズしてしまいました。酒は少ないのに2皿、3皿に一杯というレヴォ形式であり、またテンポは悪くないのですがどことなくバタバタ感があり落ち着かない。そう言ったなんやかんやがトリュフを恭しく出された事で糸が切れてしまいました。そんなトリュフ要らんから酒を早く持って来てくれ。ヴィトンも悪趣味にしか見えません。

 

f:id:leglutton:20210811173637j:image


牡蠣。何のソースだっけかな。つい先日ラトリエドゥノトインスタレーションなんとかで同じ様な牡蠣のアレンジ料理を頂きましたが、遥かにあちらの方が美味しかった。

 

f:id:leglutton:20210811173717j:image


鴨。美味しかったと思うのですが、記憶の彼方へ消えてしまいました。量が少ないんだよなあ。こんな小さな2切れだけではストレスが溜まる。ベックまでとは言わないけどドカンと欲しい。

 

f:id:leglutton:20210811173732j:image


食事の最後はリゾット。え、これだけ??スプーン一杯であり文字通り一口です。これだけ少ないと記憶にすら残らない。

 

f:id:leglutton:20210811173744j:image


デセールはクレームブリュレ。最初は白い何も無いお皿が出てくるのですが、それをひっくり返すと底にクレームブリュレがあるという仕掛けです。そしてこれも少ない。というかこういう小細工要らないから、ちゃんとしっかり食べさせて欲しい。

 

f:id:leglutton:20210811173755j:image


二品目はメレンゲだったかな。コーヒーは別料金との事なのでパス。

 


店に入った時からの違和感が積み重なり、ヴィトンの箱で爆発してしまった、そんな印象でした。料理は美味しいのですが、ひたすらにアミューズが続き、そのままアミューズで終わってしまったという食後感であり、満足するには程遠い食事になってしまいました。


お会計は22000円ほど。星付きでこのインテリアでという意味では割安な気はしますが、料理もお酒もボリュームは少ないしサービスのレベルを考えると微妙です。客層も割に賑やかであり、気分が乗ってくれば楽しいけれど、どこか常にフラストレーションを溜めてしまいうるさいだけに感じてしまいました。


楽しませたいという意図から色んな細工をしたり、ペアリングもカクテルや日本酒出したりと努力は見えるのですが、何かが致命的に間違っている、そんな印象でした。やはり根本的に美味しく無いといけないし、食事やお酒のボリュームは適度に無いと何を食べてるか分かりません。サービスにしてもそうで、この値段帯なのだから最低限のレベルは達して欲しい。例えば酒が空いたら聞くとか、時間指定したらちゃんと席に座れるとか。当たり前の事を当たり前にやって初めて細工や変化をする事が出来るのではないでしょうか。


これは好みの問題なのかな。でもそれだけじゃないズレを感じたのだけれど。求めるものが厳しいのかも知れませんが、少なくないお金を払って時間もかけて来ているので非常に残念でした。これなら交通費も時間もかけて石川、富山行った方が遥かにマシだったな。

 

 

クッチーナ
0584-83-1030
岐阜県大垣市郭町1-48-1
https://tabelog.com/gifu/A2101/A210104/21020052/