サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

ecco Produzione di shu-国際センター

名古屋の中で数少ない雰囲気のある街、四間道エリアにあるこちらにお邪魔しました。セッタンタの系列店?という位置付けでしょうか。

 


店内はカウンターにテーブルが数席、個室もあります。名古屋のお店は客層がアレな事が多いですが、四間道エリアは割にどこも落ち着いていて、20-30代のカップルやご夫婦が多いので心穏やかに食事が出来ます。こちらのお店も一緒でした。

 

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何はともあれビール。日中の気温が30度を超える中、ロードバイクで日がな走るのは気が狂ってるとしか思えないのですが、そのおかげかこの季節のビールは取り分け美味しい。よし今日も食べるぞ。

 

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この日のメニュー。ディナーは3つのコースから選ぶ形。6000円、8000円、11000円とありますが、8000円と11000円は食材が違うだけでボリュームは同じとの事でしたので8000円のコースにしました。

 

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まずは豚肉のパテ。酸味が効いてて素直に美味しい。お腹減った。

 

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ホワイトアスパラガス。生ハムとアンチョビのソースです。ホワイトアスパラガスが甘くてジューシーでとっても美味しいですね。アンチョビの塩気とのコントラストも良い。

 

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パンは普通でした。お代わりもくれます。


ビールを秒で飲んだのでワインへ。ペアリングもあるのですが、ハーフサイズと記載があったので、ソムリエのお兄さんに普通に一杯サイズで料理に合わせて出してもらう事にしました。

 

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という事でトスカーナ州、サンジョベーゼのロゼ。味がどうこうというより夏に飲むロゼってだけで好き。先日から私は夏しか言っていません。それぐらい夏が好きなのです。

 

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桜海老のタリオニーニ。美味しいのですが、想像の域内というかもっとパンチがあっても良かったかな。

 

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フォアグラのスカロッピーナ(薄切り)。フォアグラなのですが、もうちょっと変化があると良いなあ。ソースに酸味をつけるとか。

 

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貴腐ワイン。王道の合わせ方ですね。料理同様ストレートです。

 

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真鯛ポワレイカ墨のリゾット。真鯛はまあ普通ですが、イカ墨のリゾットはニンニクとトマトがしっかり効いていてしっかりしています。そんなに一体感も無いので別々で良かったかも知れません。

 

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北イタリアの何ちゃらという品種。イタリアワインは本当に品種が覚えられない。しかしこのワインは美味しいですねえ。パッションフルーツの様な香りで、酸味と葡萄の感じがとても良い。夏にぴったりの白ワインでした。

 

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しらすとンドゥイヤ(唐辛子の入ったサラミ)のパスタ。おお、結構辛い。ちゃんと辛いのでしらすの存在がちょっと消えてました。

 

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この赤ワインなんだったかな。パスタが辛かったのでちょっと合わず。スプマンテでも良かったと思います。

 

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メインは牛のランプ肉。見た目は美味しそうですが味は中くらい。まあ値段考えたら仕方ないのかな。サマートリュフもちょっと存在感がありませんでした。

 

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モリーナ州のアリアニコ。タンニンが強く癖が少しあるので、牛肉よりジビエの方が合いそう。

 

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デザートはティラミス。折目正しいティラミスです。

 

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エスプレッソで御馳走様でした。


以上、コース8000円にビール1杯、ワインをグラスで5杯で16000円ちょっと。そんぐらいかなと思った所ぴったりでした。

 

 

料理が素直過ぎるというか想像の域を出ないというかそんな印象でした。美味しいのは美味しいのですが、感動する程では無いですし驚きが無い。ストレート主体なら160kmとは言わないけど、155kmは出て欲しいのですが、150kmに行かない感じ。クセもなく丁度打ち込まれやすいタイプのピッチャーみたいな印象です。


ワインに関しても単体は悪くないのですがペアリングに変化が無いというか同様の印象でした。セッタンタは王道ではあるものの、こんなのもあるんだぞというソムリエの気概を感じましたが、それと比べるとちょっと物足りなさがありました。星付きと比べると酷ですけどね。


これならすぐ近くのオステリアオルモに行くかなあ。値段もほぼ同じですが、変化や意外性、ペアリング、ボリュームと全て少しずつ上回っている印象を持ちました。こちらも全然悪くないんですけどね。

 

 

この日、大きく無い店内には誕生日が2組もいらっしゃいました。店内が幸せな空気に包まれる中、私は1人暗い気持ちになりました。美味しいものを食べて、それを相対的に評価することにどこか慣れてしまっていないか。その事でどこか上から見ている様になっていないか。


料理人の方が真剣に食事を作るのと同じぐらい、私はかなり真剣に食事に向き合っていると自分でも思いますし、故に自信を持って意見を言っていますが、どこか心の底から楽しなくなっていないかとこの時自問自答しました。食事とは味やサービスは勿論ですが、そもそも人生を彩るものの一つであって、そこに優劣など本来は存在しないのでは無いか。


何故この日、そんな事が私の頭の中をよぎったのかは分かりません。相対的に評価される事は避けられないけれども、もっと真剣に、誰に何を言われても胸を張れるぐらい食事に向き合おう。酔った頭を覚ます様に、家に向けて静かに歩く。

 

 

ecco Produzione di shu
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