サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

平-湯島

がっつりお肉が食べたいと思いこちらにお邪魔しました。湯島の裏路地の相当に怪しい雑居ビルの中にあります。前日も湯島ですが、完全に偶然です。


店内はスナックの居抜きの様な内装。雑然とモノが置かれ、カウンターの上にはテレビが流れており、まんま昭和のスナックです。おっちゃんが1人で切り盛りしており、促されなかったらちょっと腰を下ろす事に怯んでしまうぐらいです。えらいとこ来てもうた。

 

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何はともあれビール。生ビール美味しい。


こちらはコースでもアラカルトでもOKな様です。張り紙のメニューがありますが値段の記載はありません。私は2万円のコースでお願いしましたが、ボリューム抑え目で15000円なんかも出来るそうです。初めての人は無難にコースで良いでしょう。

 

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まずは牛刺し。ニンニク、ホースラディッシュ、ネギで頂きます。ほお、美味しいやないか。脂の質が良いのがよく分かります。ホースラディッシュで食べるとトロみたいに脂が溶けていく感覚です。

 

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続いてはユッケ。なんやこれすげえ量だ。100gぐらいはありそうです。単純に生肉をタレと生卵と胡麻油で和えただけに見えましたがこれが美味い。やはり単純に肉が美味い。この段階でセジールを遥かに超えて行きました。


ビールを飲んだのでワインにする事に。リストなど当然なくおっちゃんと相談して決めます。安いものはボトルで4000円ぐらいから、かなり高いものまである様です。ちなみにグラスもある様ですが何種類あるのかは分かりません。

 

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サンテミリオンをお願いすると幾つか出してもらい、その中で9000円のこちらをチョイス。96年のサンテミリオンで9000円はお買い得。香りもエレガントかつ飲み頃であり相当に美味しい。このおっちゃん、相当にマニアなのかも知れません。

 

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炙ったレバー。これもどう考えても100g以上あります。ユッケ同様、タレと卵黄の味付けなのですが、臭みが無いのにレバーの味が濃い。ボルドーとよく合う濃厚さであり、幸せのボルテージが上がって参りました。

 

おもむろにおっちゃんが一杯頂きますね、とボトルを持って自分のグラスにドボドボと一杯分入れて飲み出しました。半ば有無を言わさないレベルであり、ウケる。ちょっとおっちゃんと語らいたくなって来ました。

 

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つまみ的に茹でたタンを味噌漬けにしたもの。なんやこれむちゃくちゃ美味いやん。タンの香りがとても良くそこに味噌が溶け合っています。柔らかく濃厚な味わい。このタン相当に美味しいな。日本酒にも合いそうです。


おっちゃんがおもむろにデカい肉の塊を出して塩胡椒だけ降って焼き始めました。生肉の時点で生唾を飲み込む程、赤身とサシの素晴らしいお肉です。

 

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そのイチボ。これ200gはあるなどう考えても。生肉を見た時と同じ様に、めちゃくちゃ柔らかくそれでいて脂っこさなど微塵もありません。塩胡椒してただ焼いてるだけですが、それだけに肉の美味しさが際立ちます。


さてお腹は結構いっぱいになって来ましたが、おっちゃんはまた違う肉塊を焼き始めました。わお、まだ出るんかい。ワインをボトルにした甲斐があります。

 

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今度はヒレ。これも100gは優に超えてるでしょう。赤身主体であり、これだけお肉を食べてきた最後でもしっかり味わって頂けます。何なら付け合わせのにんじんとポテトも甘味が出ていてすごく美味しかった。

 

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最後は〆カレー。肉で煮込んであり、割と濃いめの味で私は好き。しかもちゃんとしたボリュームで米は硬め。満腹じゃ。


お会計は33000円。これだけ食べればそらそうなります。はち切れる程肉食べた。

 

 

とんでもない店に来てしまいました。入店した時は悪い意味で、退店する頃には良い意味で、そう思いました。ただただ肉を食べるという欲望を満たすなら右に出る店は無いのでは、と思うほどお肉を食べました。手を変え品を変え、という訳では無いですが、単純に肉の質が良いので満足度はかなり高い。肉割烹とかとは違うし、ステーキ屋とも違う感じ。調理も極めてシンプルなので単純に肉のお店というのが正しいでしょう。


結構ワインマニアなのか、ボトルワインの品揃えもかなりありそうでした。大きいセラーはあるものの、常温でそこらへんに置いてたり、昔ながらのキリンビールの冷蔵庫にもワインが乱雑に入っていたりしていて、保管状態大丈夫かいなと思ったのですが、頂いたサンテミリオンは素晴らしかった。安いものから高いものまであり、ワインに詳しく無くても予算さえ伝えればおっちゃんが合うワインを出してくれます。臆せずおっちゃんに相談しましょう。


都会に潜むディープなお店とはこの事。湯島の裏路地の雑居ビルの2階で、他はスナックとかパブみたいな店しかありません。オシャレとは対極。お世辞にも清潔とは言い難いですし、この御時世でもおっちゃんはマスクしていなかったりと、潔癖症の人なら5秒で帰りたくなるかも知れません。間違っても若いカップルとかで行ったらあかん。

 


しかしそう言った事を我慢出来るなら、そして美味しい牛肉をただ食べたいというなら、ここは間違いなくオススメ出来ます。私は結構食べますと予約の際に行ったからか、かなり気前良く出してもらいました。


同じ値段帯ならふくながの方が肉質や清潔感を考えれば軍配が上がりますが、あちらの肉質は日本一レベルなので流石に比べるのは酷かな。ここでも十分に美味しい。少なくともあのイチボとヒレでトップ10レベルには入るでしょう。でなければあんな量を飽きずに食べられません。ワインも安いし、なんと言っても東京都心にあるアクセスも良い。


すごい店を見つけてしまった。これだから店巡りはやめられない。女性は連れていけないので気の置けない肉好きの、そして大らかな男友達と行こうと思います。御馳走様でした。

 

 


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