サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

温石-焼津

静岡ゴエミヨの旅、アゲイン&アゲイン。静岡と言えばサスエ、サスエと言えば成生とこちらというぐらい有名なお店です。2021年6月時点で食べログ4.30、シルバーメダル獲得、ゴエミヨでも3トックと正に有名店。


焼津駅からは徒歩25分程あるでしょうか。完全な住宅街の中の小さなお屋敷という感じ。小さいながら庭もあり茶懐石の雰囲気ばりばりです。ええなあこういうの。

 

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まずは生ビール。660円とそこらへんの店と同じくらいの値段とかなり良心的です。入れ方も流石で、さあ食べるぞというギアが入りました。

 

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トップバッターはアオリイカとコリンキーと呼ばれる蕪。アオリイカのねっとり感とコリンキーのシャキシャキ感にマスタード醤油の香りも良い。夏らしい始まりです。

 

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大きい獅子唐に煎餅を砕いた衣を付けて焼いたもの。これは想像の通り香ばしさと苦味が抜群にビールに合います。獅子唐とビール、今年も良い夏になりそうだ。

 

ビールが一瞬で無くなったので日本酒へ。日本酒は1合で1000円ぐらいのものから2000円ぐらいまであり、グラス売りもあります。地元静岡のお酒のラインナップも多く満遍なく楽しめます。

 

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私はまずは地酒。英君。グラスにしたのですが、この量。安いとは言え少ない。次の酒から1合でいこうと心に決めた瞬間です。今宵も飲みます。

 

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お椀は天然のスッポンとごぼう。スッポンが麹につけてあるとの事で鶏肉のようなマッチョ感。ごぼうの香りとのコントラストが良いですねえ。

 

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お刺身はハタ。さすがともいうべき旨味と香りの濃さ。これぞサスエの魚です。

 

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小夜衣の詩の地元限定純米吟醸。生酒らしく癖があります。単体では好きですが、刺身にはちょっと香りが強かったかな。

 

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餅鰹。FUJIでも食べたやつです。こちらは玉ねぎとニンニクの微塵切り?が乗っています。FUJIで食べた時もそうでしたが、絶品ですね。鉄分と余韻が巷の鰹とは段違い。欲を言うなら玉ねぎの香りが強く醤油の味も強かったのでもう少し弱くても良かった。それぐらい鰹の味が濃いのです。

 

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鰹のハラモと呼ばれる腹の部分をお出し頂けました。強い弾力と炭の香りに負けない酸味。これだけで酒が永遠に飲めるぞ。

 

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お口直し的に枝豆の摺流し。夏らしい爽やかな味わいでリフレッシュ。

 

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私の大好きな香川のお酒、悦凱陣があったので思わずオーダー。華やかで米の旨味が強くて、やっぱり好きだなあこのお酒。ちなみに余談ですが私の母親もこのお酒が大好きな様で、全く知らずに実家に持っていたらめちゃくちゃ喜ばれました。遺伝とは恐ろしいものである。

 

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鳥貝を炙ったもの。臭みがないのに味が濃い。ただ鳥貝は生が1番かな。というか三心鳥貝が美味しすぎたのかも知れません。

 

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焼き物は金目鯛。なんと美しい見た目。香りも炭の香りがよく、実際食べても味も濃い。金目鯛の焼き物としてパーフェクトでしょう。

 

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藤枝の椎茸。素朴ながら椎茸らしいキノコの味。酒が飲める身体に産んでくれた両親に感謝したいほど。ちなみにうちの親父は最近糖尿予備軍です。

 

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穴子、丸茄子、オクラを炊いたもの。穴子より丸茄子の美味しさに目を惹かれます。それだけ出汁がしっかりしている証左です。

 

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先程の小夜衣とは違うものを。こっちの方が好き。

 

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さて〆のご飯。まずはそのまま。米が甘い。

 

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お次は太刀魚?とインゲンを混ぜたご飯。どちらかと言うと卵の黄身の濃さが心に残りました。

 

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味噌汁と漬物も。

 

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ご飯に鰹の漬けを。割と味付けが濃いめですが、そのおかげで米の甘さが際立ちます。丼一杯で食べたい。

 

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最後は蛤のおじや形式に。問答無用。これも丼一杯食べれます。

 

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甘味は白桃。桃を食べると夏。ほんとどんだけ夏感じてるんだろうか私は。

 

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最後は玉と抹茶で御馳走様でした。

 

 

噂に違わぬ魚の美味しさでした。華やかさはありませんが、それこそがこの土地でこのお店をやる意味なのでしょう。


一方で伺う前からハードルが高すぎたのかも知れませんが、確かに美味しいものの圧倒されるまでは行きませんでした。魚はどれも美味しく、流石サスエと唸る部分は多かったのですが、所々味付けが濃いのが気になりました。私は味濃い目好きですが、調味料の濃さは気になるタイプなので少し嗜好が違ったかも知れません。


個人的な好みで言えばFUJIの方がより魚本来の味を楽しめると言う点では好みだったかなあ。餅鰹についてが正にそうで、あちらは何の味付けも無い大根おろしだけ、こちらは醤油とニンニクの入った玉ねぎであり、この点の好みが正に分水嶺だったかも知れません。


とは言えこれは完全に好みの問題です。この日私はとにかくお腹が減っていたという事もあるかも。意外性がもっとあれば好きだったかもなあ。色んなところで食べれば食べるほど、結局は好みの問題になるし、それって千差万別だよなあとも思ってしまう。


もはやイチャモンレベルの感想ですが、お会計は20000円ちょっと。やっぱり静岡は安い。好みの問題はあれど、この値段であればもう一回行きたいと思わせてくれます。冬に行ったらやっぱりここが好きとか言い出すかも知れません。


美味しい魚が食べたい、その為に焼津に行く、その価値はあると思います。客層も荒れてないし、サービスも良い。また冬に伺います。御馳走様でした。

 

 

温石
054-626-2587
静岡県焼津市本町6-14-12
https://tabelog.com/shizuoka/A2203/A220301/22006811/