サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

西麻布 大竹-西麻布

フレンチやイタリアンが好きな割に最近は良く和食のお店に行っています。九州静岡で散々安くて美味しい和食を食べていたので今更東京で食べるのもなあと思っていたのですが、連れが個室が良い、しかも完全個室でなどとワガママ言うのでこちらに来ました。昨年は初秋に来ており再訪です。


こちらのお店はカウンター主体ながらお店を入ってすぐに個室があるので、人目に触れず静かに食事を頂くことが出来ます。場所柄客層がアレな時もありそうなので、静かに頂きたい方や人目を忍ぶ方には打って付け。別に私は忍ぶ様な者でも無いのですが。


まずはビール。暑くなってきてビールが美味しい季節になりましたね。年中美味しいって言ってるけど。

 

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トップバッターは蛤とホワイトアスパラに出汁のジュレ。出汁の香り、アスパラの苦味、蛤の潮の香りと、味と香りにグラデーションがある上に、食感も蛤のグニグニ、アスパラのシャキシャキとオノマトペを駆使したくなるような変化があり楽しい。

 

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渡蟹と潤菜のお椀。はっきりとした出汁に蟹の風味が良くあいますねえ。潤菜を見るたびに鮨一幸の事を思い出します。今年の夏も絶対北海道行くんだから。

 

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早速日本酒へ。お任せで頂きます。まずは紀土の純米。香りが豊潤で好きなお酒です。

 

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お刺身はマコガレイに剣先イカマコガレイは咀嚼毎に旨味が染み出し、剣先イカはねっとり濃厚と模範的な味わい。もう夏ですね。

 

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酒追加。田酒。メジャーどころが続きます。

 

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白甘鯛の西京漬にとうもろこしの天ぷらです。とうもろこしがもう出るんだ。初夏ですねえ。

極めてシンプルな見た目ですがこれがどちらも絶品。白甘鯛は上品な脂に濃すぎない西京漬の味わいが重なり無限に酒が飲める味わい。とうもろこしは一粒一粒がしっかりと立っていて弾ける甘味。うう、つちゃんこ美味しいなこれ。再び北海道に行く誓いを立てる私。

 

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すごいスピードで酒が無くなったので追加。エース而今。この青リンゴみたいな香りが好き。ワイン好きは絶対好きよな、而今

 

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前回は頂けなかったスペシャリテの鮑の土鍋ご飯の登場。鮑そのものも美味しいですが、肝ソースの下にあるお米がおこげになっていて、それを剥がしながら食べる快感。食べさせ方が上手いですね。

 

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蟹クリームコロッケ。蟹を名乗るならこれぐらい入れるんだぞと言わんばかりに蟹の身がぎっしり。なるほど、これは確かに蟹クリームコロッケです。こういうの食べるとやっぱり凄いなって感じます。一流のお店が居酒屋メニュー出すの好き。

 

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焼き物アゲイン。今度は喉黒です。裏に焼き茄子が隠れているのですが、喉黒の溢れる脂を綺麗に受け止める茄子の存在が秀逸。喉黒って脂が凄すぎてクドくなる事もありますが、全盛期のアライバの様な素晴らしいコンビプレーで抜群の料理に昇華しました。しかし酒が進む。

 

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太平海。溢れる魚の脂を日本酒で流す快感。日本人に生まれて良かった瞬間ベスト5に入ります。ほんと酒が飲める身体で良かった。

 

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雲丹と新玉ねぎのあんかけ。雲丹が主題と思いきや、下に隠れた新玉ねぎが抜群に美味しいですねえ。周りを焼いていて香ばしく、甘さと香りが口の中で爆発。雲丹はさっぱりとしていて玉ねぎを上手く補完。先程同様海の幸と野菜のコンビプレーが素晴らしい。しかし今年はカープ弱いよな。

 

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作。瓶の底に微妙に残っていたので、お姉さんが入れちゃいますねと入れて頂いたのですが、思いの外残っておりほぼ2合ぐらい頂きました。サンキューお姉さん。前回もそうなんだけどこのお姉さん良い意味で適当で好き。

 

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さて〆のご飯。今日は比内地鶏と新牛蒡の炊き込みご飯。もう土鍋を開けた瞬間から広がる香り。この香りでいっぱいになりつつある胃袋のスペースが瞬で空きました。この匂いのアロマとか出たら食欲増進効果エグそう。

香りだけでなく、牛蒡と比内地鶏も味が濃い。それが喧嘩せずに競い合っているのでパクパク食べれてしまいます。連れと二人でお代わりして残ったご飯はおにぎりで。最高すぎる。ちなみに次の日食べましたがむちゃくちゃ美味しかった。それだけ牛蒡と鳥の味が強い証拠です。

 

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味噌汁も美味しいし、漬物も美味い。この漬物だけで一杯やれるな。

 

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甘味はなんとスイカブランマンジェ。見た目こそ薄いですが、味は完全たるスイカ。もう夏やん。私は夏になると無性にテンションの上がるのです。沖縄行きたい。

 

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冷たい煎茶で御馳走様でした。

 

以上、2人でビール小瓶で3本、日本酒5合を飲んでお会計は43000円ほど。西麻布のこの立地、この美味しさでこの値段は神レベル。個室料もかかんないんだから。

 

 

とにかく季節感に溢れた料理の数々であり、とても印象的でした。お皿の一つ一つから春から夏に移り変わって行くんだなというのが感じられ、また違う季節に来たらどうなんだろうという興味が湧いてきます。


組み合わせが凄く上手いのも印象的。素材を生かすのは勿論ですが、喉黒と茄子、雲丹と新玉ねぎなどロジックに基づいた構成で、成るほどと思わず唸りたくなりました。足し算じゃなくてちゃんと掛け算してるんですよね。こういうのを人はセンスと言う。


前回も思いましたが美味しいもの屋さんなんですよね。食べさせ方が上手いし、酒も飲ませる。いっぱい食べていっぱい飲む人ほど満足度が高くなると思います。何よりこんな都心のど真ん中でこの値段は素晴らしいの一言。


なぜこのお店が星を取らないのか全く分かりません。完全に比類するレベル。でも東京の星付きの和食は(和食に限りませんが)インフレが過ぎるので、その意味では星なんて取らずずっーとこのお値段でやって欲しい。


今度は秋かなあ。早くたかだ八祥にもいかないと。また必ず伺います。御馳走様でした。

 

 

西麻布 大竹
03-6459-2833
東京都港区西麻布1-4-23 コア西麻布 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13215804/