サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

SAISIR-草津市

滋賀県肉シリーズ第三弾。過去2回を上回る1番有名なこちらにお邪魔しました。熟成肉のサカエヤ肉店がやっているレストランです。アンティカオステリアカルネヤでこちらのお肉を頂いてから、いつか来たいと思っていました。


滋賀県草津市にありますが近くに駅などは無く車かタクシーで行きます。ちなみに私は3km程ホテルから歩きました。気持ちの良い季節だったからね。


お店の隣は本家本元のお肉屋さんです。少し早めに着いてしまったので肉屋の方を見ていましたが、ガラスの熟成庫があり、大きな肉塊に卸先のお店の名前が書いてありました。茶禅華、Droit、La Brianza等等。へーあの店もサカエヤの肉使ってるんだと割と楽しく時間を潰せました。


店内は窓が大きくリゾートダイニング的な雰囲気。ちょうど夕方だったからか西日が差し込んで綺麗です。こう言うのが辺境の地のレストラン感あって好き。

 

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まずはプレモル。世の中の痛風患者はみなロードバイクをやれば良いと思います。そうすれば心置きなくビールが飲めるのに。

 

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今日のお肉。メインはこの4種の中から2種類を選ぶ形です。私は近江牛のランプとどこかの牛の経産牛のリプロースをお願いしました。

 

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まずは山菜であるしどけのフリットとハムです。フリットはまあ普通ですがハムに深みがあって美味しい。お腹減ったなあ。

 

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スペシャリテのタルタル。これを楽しみにしていたのですが出てきてびっくり。ちっさ。500円玉より一回り大きいぐらいしかありません。サンティアゴのタルタルまでとは言わないけれど。

味わいも中くらいで肉の味がもっとすると思ってしまうとそこまでです。なんか寂しい気持ちになるのでこれならもう1000円値段あげてもいいからもっと大きくして欲しいなあ。MDぐらいの大きさで。例えがおっさんです。

 

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ビールを飲んだのでワインを。3種のペアリングというのもあったのですがイケておらずグラスワインも微妙なので、ボトルで。バルバレスコにしました。10500円と値段なりかな。悪くはないですがそんなにお得感はありません。

 

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パン。普通のパンです。

 

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レバーを外だけ焼いたものに、カカオとブラッドオレンジのソース。うーん、カカオとブラッドオレンジの香りが強すぎてもはやレバーなのか分からない程。更にレバーにもママレードが塗ってあるのか、苦味を強調し過ぎています。レバー自体はクリアーで美味しいので、もっとレバーを強調させて良いのに。普通にこの肉を自分で焼いてごま油と塩で食べたかった。

 

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牛の気管の軟骨であるウルテと白インゲン、ハーブ。うーんウルテ自体が凡庸。食べたそばから記憶の片隅に追いやられて消えてしまう様な味わいでした。あと少ない。

 

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もういっちょパン。これは美味しいですね。二つ目はハーブが効いていてイタリアンっぽいパンです。

 

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内臓をピリ辛に煮込んだもの。なるほど単刀直入でありこれで良い。しかしこれも量が少ない。右上は焼茄子を丸めたもの。これはちょっと良くわかりませんでした。

 

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パスタ。肉は入ってる様に見えるのですが存在感がまるでありません。普通にラグーソースにすれば良いのに。

 

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さてメインのお肉。どっちがどっちだったか失念しましたが流石に美味しいですねえ。しみじみとした肉の旨さであり脂の嫌な感じも僅か。何よりボリュームもしっかりです。なんだよやれば出来るじゃん。最初からやってよ。

 

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デザートはプリン。まあ普通のカラメルが効いたプリンです。


という事で以上でお会計は22000円ちょっと。ワインだけで11000円なので、ドリンクをあまり飲まなければお安く済みます。持ち込み出来るんかな。それならもっと良いかも。

 

 

サカエヤさんのお肉という事でかなり期待値高く望んでしまったからか、こんなもんかあという感触が最後まで拭い切れないままでした。メイン以外のボリュームが少ないのもストレスが溜まる要因であり、もっと出来るはずだとずっと思い続けるのは精神衛生上良くありません。


正直に言えば、シェフの実力不足だと感じました。これだけの素材がありながら調理が伴っていない。味や香りの重ね方が極めて凡庸であり、それならもっと肉肉しさを全面に出すべきだと思います。ここに来る人はサカエヤさんの肉を食べに来るのであって、その期待を満足させる事を最優先にしてみてはどうでしょうか。例えばもうお肉は暫く要らないというほど出してみるとか、色んな部位を出してみるとか。それをするのにお金がかかるならもう少し単価を上げたって良い。


もったいないですね。本当にもったいない。ここでレストランをやるというのは言わばフラッグシップな訳であり、サカエヤの肉の美味しさを十二分に発揮する必要があります。しかしこれでは他店で食べれば良いやと思ってしまう。片田舎までわざわざ客が来るのは、あの美味しいサカエヤのお肉を本家本元が調理したらどうなるんだろうという期待感からです。であればその期待値を最低でも満たす必要がある。


薄暮は夕闇に。昔カリフォルニアやハワイで見た夕闇と同じ風景でした。いっそのことアメリカの肉料理みたいに振り切ってしまっても良いし、もっとやれることがある。そうすればもっと美味しいものが作れるはず。そんな日はいつか来るのかな。

 

 

SAISIR
077-561-3329
滋賀県草津市追分南5-11-13
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