サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

日本料理FUJI-新静岡

静岡ゴエミヨの旅アゲイン。静岡駅から繁華街と反対側に徒歩15分ほど歩いた住宅街と言って良い場所にあります。


こちらのお店は成生同様サスエ鮮魚店のお魚を扱う和食店との事で期待大。シンプルズでは少しずっこけたので素材を楽しめるかなとワクワクの入店です。


店内はカウンターに、奥には個室もある様です。新しいお店なので清潔であり、若い大将に若い店員さんですが、雰囲気は落ち着いています。和食屋さんでここまで若いスタッフ揃いは中々珍しい。

 

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まずはビール。マスターズドリームはグラスで850円です。さすがともいうべきか入れ方は完璧です。さあ食べるぞ。

 

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トップバッターは平貝とネギの酢味噌です。え、なにこれ平貝が無茶美味しい。炭火の香りもそうですが、とにかく柔らかく嫌な臭みがない。酢味噌も心地良く素晴らしい滑り出しです。

 

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伊勢海老に味噌をかけたもの。海老の味はもう一つですが、味噌が美味しいですねえ。サスエの海老と言えば赤座海老ですが、もうシーズンは終わってしまったそうです。とは言え伊勢海老としてはトップクラスの美味しさ。器も九谷焼らしく美しい。

 

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エンドウ豆と餅米に唐墨を。エンドウ豆が夕方取ったばかりとの事でびっくりするほどフレッシュ。青臭さはほとんど無く、プチっと弾けます。やもすると果物的。唐墨の塩気とのコントラストも良い。


という事で純米の辛口をオーダーすると英君。地元静岡のお酒です。スッキリで飲みやすい。エチケット撮りたかったのにすぐ下げられちゃったのはご愛嬌。

 

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こちらは3種の節で取った出汁。鮪節、本彼節、粗節です。これ、完全に木山で見たのと同じですね。透き通るおいしさであり、香りは本彼節が強いかなあ。バケツで飲めます。

 

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超シンプルな見た目のこちらはメバルのお椀。おお、メバルが素朴ながらしみじみと美味しいですねえ。出汁も魚を引き立たせる役割に徹しています。

 

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餅鰹。餅鰹とは死後硬直する前の鰹のことらしく、足の速さから地元でしか頂けないそうです。うわー、これは美味しい。とにかく血の鉄分と仄かな酸味が強い。味付けは上に乗った大根おろしだけですが、確かに醤油は不要、というか醤油が邪魔になる程味が強い。すっぴんなのにこんなに濃い顔してたんか君は。

 

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たまらず日本酒追加。香りが良く、余韻が長い。美味しいなあ。

 

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お刺身が続きます。クロムツ。脂が乗っているのは前提として、やっぱり香りが良いなあ。シンプルながら素晴らしい強弱です。

 

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御前崎の白甘鯛。ぐわーむちゃんこ美味しぞこれも。白甘鯛らしく上品かつ強い香りで味も濃い。出汁もしっかり出ています。天草の白甘鯛に引けを取りません。

 

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お口直し的に煎り胡麻とオクラ。なんて事のない料理ですが、目の前で胡麻を和えている時の香りがバリバリ。食べる前から楽しみにさせるって大事ですね。

 

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森本。生酒らしい癖。大将はまだ若いのに珍しいお酒出すなあ。

 

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豆鯵。小さい鯵です。凝縮というよりは可愛らしさを感じる味わいで、大人の鯵ほど強くなく、でも味はしっかり。素揚げなのにこんなに味濃いんだ。

 

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お肉。あれ記憶ない。それぐらい魚が美味しかったという事で。


〆は3種類から。全部もOK、大盛りもOKというフリースタイルです。もちろん全部お願いしました。朝はプロテインのみ、昼はおにぎり一つの成果です。

 

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漬物と味噌汁が付いてきます。

 

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蕗味噌。まず何より米が美味しいですねえ。静岡のお米だそうですが、香りが良く、仄かな甘味。何より米が立ってキラキラで炊き加減が完璧です。蕗味噌と合わせて永遠に食べれそう。

 

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焼いたアカムツを載せて。仄かな甘味の米が塩と油の魚を支える見事なマッチング。日本人なら誰もが美味いと唸らざるを得ない美味しさです。

 

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最後は軍鶏で取ったお出汁で雑炊。塩気はかなり薄いのですが一方で出汁の旨味が強い。嗚呼、流石にお腹いっぱいになってきた。なんと幸せなのか。

 

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最後は蕨餅。成生みたいに目の前で作ってくれます。これもきな粉の香りが相当に良いですね。最後までしっかり美味しかった。


という事でお腹いっぱい食べて、日本酒片口3杯とビール1杯で21500円でした。むちゃんこ素晴らしいコスパです。こんなコスパなら東京はおろか名古屋で和食食べるより新幹線代払ってでも来た方が良い。

 

 

やはりとも言うべきか魚が美味し過ぎますね。どれもその魚の味が濃く、今どんな魚を食べてるかはっきりと分かるお魚ばかりでした。これがサスエの実力なのか。ちょっとレベルが違う。私の持論である魚は天草が1番がちょっと揺らいで来ました。


調理に関しては極めてシンプルですが、変にこねくり回してないのが良い。素材をそのまま活かして食べさせてくれます。ちゃんとその素材を理解してる証拠です。あの餅鰹は凄かった。あれを醤油を付けず大根おろしで食べさせるのは中々ありませんし、記憶に残りました。


サービスはまだまだこれからと言う点は否めませんが、先の通りみんな若く、でも頑張っている感じはあるので素直に応援したくなります。珍しく女性のお弟子さんが居たのも印象に残ります。ちょづかないでこのまま洗練されていけば、静岡、いや日本を代表するお店になるでしょう。


何よりこのコスパ。凄いよなあ。先日まで九州で尊い程のコスパを味わってきたので私のハードルは上がりまくってるのですが、悠々に超えて来ました。静岡というアクセスのし易さも都市圏や名古屋の人間からすると非常にありがたい。

 

また季節を変えれば違う魚が食べられるんだろうな。またお邪魔します。御馳走様でした。

 

 

日本料理FUJI
054-260-5166
静岡県静岡市葵区栄町3-6
https://tabelog.com/shizuoka/A2201/A220101/22027669/