サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

Restaurant Sola-呉服町

長かった九州を巡る旅も今晩が最後。和食寿司が多い旅でしたが、最後の夜はフレンチで。博多港のターミナルビルにあるこちらにお邪魔しました。ミシュラン一つ星。


博多港のターミナル自体は前時代的な建物でありこんなとこにフレンチの名店があるんかいなと思いましたが、お店の中に入ってびっくり。むちゃんこオシャレです。天井が高く、海側は全面ガラス、カウンターキッチンにゆとりのあるテーブル配置と海外のリゾート地の一流レストランの様です。テンション上がるう。


私はカウンターで。カウンターもあるのでフレンチでは珍しく1人客も受け入れてくれます。周りはカップルやご夫婦が大半も、子供連れのご家族もいらっしゃいました。ちゃんとちょっと目立たない所で子供が大騒ぎしない限りは他のお客さんは気付きもしないでしょう。

 

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シャンパーニュはボランジェ。シャンパーニュの香りを嗅ぐと条件反射でお腹が鳴ります。

 

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この日のメニューはこんな感じ。地元の食材が多くど真ん中フレンチというよりは創作気味に近いお料理です。テーブルセットもお箸があります。

 

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アミューズは4種類。左はとうもろこしと雲丹で甘く、真ん中は鯵で酸味のあるソース、右はスナップエンドウのスナックとチーズタルトと全て香りと味が違い楽しめます。スナップエンドウの中にペシャメルソースが入ってるのも良い発想です。

 

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続いてはサーモンと焼き茄子。箱で出てきて蓋を開けると燻製の香りが漂います。この前メシモでもあったあれですね。焼き茄子の香りとサーモンが良く合っています。


と、ここで問題発生。シャンパーニュが空いたので次のドリンク聞かれるかなーとずっと待っていたのですが、放置される事15分。丁度お客さんが立て続けに来ていてタイミングが悪かったのだと思いますが、これは頂けませんね。そもそも前述の料理を持ってきた時点でグラスは空なので、キッチンの人と言えどドリンクを聞くべき。


この後もそうなのですが、キッチンの若いシェフ達はサービスに関してはど素人です。勿論料理を作るのが1番な仕事ではありますが、オープンキッチンで料理もサーブする以上、最低限のサービスは心得るべきでしょう。サービス料を取っているのだからこれぐらいはお店として当然だと考えます。


と、最初付いてくれたサービスの方とは違う背の高いお兄さんの1人が気付いて持ってきてくれました。この後も見ていましたが、このお兄さん、相当に動きが良いですね。この方より上と思わしきサービスの方も居るのですが、明らかにこのお兄さんが目立って気も利く。

 

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という事でよく見るセバスチャンフォーのサンセール。グラスワインは赤白2種ずつぐらいと余りラインナップはありません。ボトルで頼むのがデフォなのでしょう。ガチガチのソムリエの方がいらっしゃる感じも無いので、ワインにそこまで強い拘りは無いのかも知れません。

 

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さて漸く次の料理。糸島で取れた野菜と鯛。ソースが甘夏と柚子胡椒、そこにクリームチーズエスプーマという組み合わせが素晴らしいですねえ。一見合いそうに無いのが見事に調和しています。そこに野菜の美味しさと鯛の美味しさ。すごいなこれ、バランスが完璧だわ。ドリンクの件で閉まりかけた私の心の扉がまた開いてきました。我ながら良かった良かった。

 

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パン。まあこれは普通です。お代わりくれたかどうかは忘れました。

 

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ホワイトアスパラガスとフォアグラ。ホワイトアスパラガスはソテーとフライの2種類です。これもやはりソースが美味しいですねえ。フォアグラのもったり感をネギの香りで上手くアクセントとバランスを取っています。楽しくなってきた。

 

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ブルゴーニュルージュ。うーんこれは普通かなあ。ブルゴーニュルージュとは言え、もうちょっと何とかならんのかな。

 

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キッチンで盛大に何か焼いてるなあと思ったら鮪でした。鮪はちょっと火を通しすぎかな感がありますが、これも玉ねぎとバルサミコのソースがグッド。

 

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ボルドーメルロー。え、鮪にボルドーと思ったのですが薪の香りがするから合うんですね。しかし願わくばこれももっとボルドーらしいワインが良かったな。

 

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メインは羊。グリーンピース、行者ニンニクのソースを付けて頂きます。臭みはそれほど無い真っ当な羊ですが、右手前の赤いスパイスを付けると一気に印象がオリエンタルに代わります。こういうちょっとしたアクセントとか香りの変化がほんと上手いですね、ここのシェフ。

 

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コート・デュ・ローヌカベルネフラン。これもあと一歩。普通にピノで良いのに。

 

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デセールはライチのアイスに八女茶の粉。お茶とライチを合わせるというセンスの良さが光ります。

 

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二つ目は枇杷のアイスなどなど。これもしっかり美味しい。枇杷って久々に食べたけど美味しいな。

 

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お茶は別料金だったのでパスしてカヌレで御馳走様でした。

 

 

空のグラス放置事件があり、どうなるのかと我ながら暗い気持ちになったのですが、その後キッチリ戻してきました。とにかく料理が美味しい。これがほぼ全てです。


フレンチの基本であるソースがしっかり美味しい所に好感が持てます。更に食材も単なる地元贔屓では無い美味しさであり、そこに和や中華のアクセントを用いていてセンスを感じました。真っ当なフレンチをやろうと思えば出来るけど、あえてこの様なスタイルにしているんだというシェフの意図や気合が見えました。


店の雰囲気作りにも現れていて、カウンターキッチンで薪で盛大に焼いたりとか、天井が高くて海が見えるとか、あまり日本には無い感じのレストランです。日本人だけでなく海外のゲストを連れてきても充分喜んでもらえそうなモダンな作り、雰囲気でした。

 

それだけに勿体無いのがワイン。グラスワインの価格帯は1500円前後なのですが、凡庸というかメリハリが無いというか。折角料理が美味しいのでもっとそれを際立たせる様にどストレートなラインナップか、もしくは変化球の連続でも良かった。どことなく敗戦処理の中継ぎピッチャーの様なグラスワインのラインナップでした。ちゃんとしたソムリエが1人居れば劇的に良くなると思うのだけれど。

 


料理と雰囲気は抜群、但し件のサービスとワインがイマイチで評価に苦しんだのですが、お会計貰って仰天。22000円弱ですよ。料理なんか税サ込みで12100円です。この安さは何なんだ。めちゃスタッフ居るけど養えてるんかなとこちらが不安になりました。


このレベルの料理でこの価格帯はおかしい。しかも雰囲気も良いときてます。東京なら料理だけで倍以上になってもおかしくない。私が福岡に住んでいる若者だったら、決めのデートで毎回ここに来たい。九州は和食だけでなくフレンチも安いのか。


やはりコスパは正義。課題のワインもボトルで頼めばさほど気にならないかも知れません。季節毎に食材も変わるでしょうし何度来ても楽しめそうなのでまた来ます。御馳走様でした。

 

 

Restaurant Sola
092-409-0830
福岡県福岡市博多区築港本町13-6 べイサイドプレイス博多C館 2F
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400102/40050652/