サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

蓮心-大江橋

大阪には中華の人気店が東京に負けず劣らずありますがその中でもピカイチの人気のこちらに。2021年4月時点食べログで4.32と中華料理だと日本全国で5位にランキング。


お店があるのは北新地の雑居ビルの中。こんなとこにそんな人気店がという程、典型的な雑居ビルです。店も割に狭く時節柄ちょっと気にしましたが隣が品の良さそうなご夫婦だったので一安心。なお、コロナ対策かお店のドアを開けていたので、隣のスナックから出てくるおっさん達の賑やかな声が聞こえました。


まずは飲み物とメニューを拝見。酒がべらぼうに高い。ビールは1000円、ワインもボトルは全部1万超えで市価の3-4倍といった所。ラインナップに拘りも感じず、この時点でいつもみたいに馬鹿みたいに飲むのはやめようと固く誓い、ビールをひたすらチビチビ飲みました。

 

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食事へ。ウドと車海老の揚げ春巻き。ウドのシャキシャキ感、海老の甘さと和食の様な優しい味わいです。柑橘風味のタレもちょうど良く、気を取り直しました。

 

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焼豚。これが死ぬほど美味しそうだったのですが見事に美味しい。しかしながら隣の常連さんには4切れ乗っていました。私は見ての通り2切れ。卑しい私はそれが気になって仕方ありません。追加料金払ってるのかも知れませんが、露骨にやるのもなんか悲しい。美味しいのにどうしてもそれが頭に入ってきて集中出来ませんでした。

 

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こちらは穴子フリット。水茄子と共にトマトの酸辣湯に入っています。トマトの味が濃く美味しいのですが、故にトマトの味が支配的になってしまっています。間違いなく美味しいのですが、もう少し穴子と茄子を感じたかった。

 

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こちらは麺です。麺は鮎の肝で和えられています。これは美味しいですねえ。麺は山椒が効いてピリ辛なのですが、鮎の苦味と、肝に少し甘味をつけてるのか複雑な構成要素です。かぼすを途中でかけるとぐっと締まり、それまでの印象からガラリと変わるのも良い。シェフのセンスの良さを感じます。


シェフの所作が美しい。とにかく無駄がなく洗練されています。私はカウンターでずっと見ていたのですが全然飽きませんでした。昼もそうだったし、この辺はやはり有名店だけあります。

 

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箸休めにクレソンに毛蟹のあんかけを。クレソンの苦味、毛蟹の味が強く、普通に美味しい。

 

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おこげにホタルイカと新筍のあんかけ。おこげの香りに重なる様にホタルイカの香りと筍の食感。香りと食感の組み合わせが見事です。

 

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流石にビール一杯では身が持たないので断腸の思いで。ビールぐらい安くして欲しいなあ。酒が高くなるとあそこあそこ思い出してテンション下がります。

 

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赤牛のイチボとふきのとうの入ったソース。オイスターソースなのか、玉葱も入っています。なんとも言えない旨味であり素直に美味しい。これにさっきのおこげ入れたい。


〆は4種類から。全部選べてサイズも大中小。気分が上がりきっていない事と、この前の木山での失態から全種類小にしました。私も大人になりました。中にするか死ぬほど迷ったけどな。酔ってたら絶対中にしてた。

 

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まずは天津飯。シンプルなのですが餡がむちゃくちゃ美味しい。この辺は流石。しかしながら何故か急に王将の天津飯食べたくなってきてしまいました。なんでやろ、美味しいのに。

 

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桜海老の焼きビーフン。桜海老の香りがプンプンなのですが少し物足りなさが。塩が足りないんかな。これももっと思い切りの良い味付けの方が好き。

 

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青海苔ラーメン。素朴。少し物足りないのは私が馬鹿みたいに食べるからでしょうか。どぎつい豚骨ラーメン食べたい。

 

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麻婆豆腐。花椒がすごく効いています。でも飄香の様な旨味の強い方が私は好き。

 

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マンゴープリン。美味しいけど普通。御馳走様でした。


計24200円。18000円のコース、ビール1000円とコエド1200円に税サといった所。ビール2杯で2700円近くか。分かってはいたけど高いです。

 

 

料理は間違いなく日本でもトップクラスの美味しさです。優しめの味わいが多いものの、食感や香りの重ね方にセンスを感じました。創作気味ともちょっと違い、基本に忠実であり基礎点が極めて高いという印象です。同じ値段帯のベルロオジエ一星とも違う印象ですが、味だけで言えば1番好きだったかもしれません。


ただ圧倒されるまで行かなかったのはお酒の高さでしょう。私がサウジの王子なら店ごと買収する所ですが、社畜の私の心にブレーキをかけさせるには十分な値段設定でした。そもそも酒のラインナップ自体微妙なので興味無いんでしょう。なら安くして欲しいんだけどな。


サービス料取るだけのサービスでははっきり言ってありません。全く不快では無いですし、シェフも店員の皆さんも感じが良いのですが、この狭い店内のカウンターで10%取るサービスをする事自体が到底無理です。雰囲気的にも雑居ビル感があり、この点悪い意味で最近の店だなと思いました。この風潮どうにかならんのか。


客層も微妙です。お隣の常連と思わしきご夫婦は素晴らしかったのですが、それ以外の客はずっーと他店の話ばかり。こういうのほんとうんざりします。だからOMAKASEの人気店来るの最近嫌なんだよな。そんなお店に来てる時点で私も同じ穴の狢なのでしょうが。

 

 

私はここで食事をしている間、ずっとスタジアム99の事を思い出していました。確かな腕を持った人があんなにリーズナブルに頂ける料理を作る素晴らしさについて頭を巡らせていました。好みの問題なのでしょうが、中華なら私はあっちの方が好きだな。奇しくもこちらのシェフもあちらのシェフも赤坂離宮出身です。


腕は間違いないので、個人的にはこちらのシェフには大箱で何人ものシェフを従えながらこれでもかという程豪華な中華を作って欲しくなりました。それほど洗練されていてセンスを感じる。北新地の雑居ビルの小さなお店で収まる器じゃありません。


いずれにしても味は間違い無い。個室もありますし仲間内で個室で食べれば客層も雰囲気も気にならないと思うので値段相応になるかも知れません。御馳走様でした。

 

 

蓮心
06-4256-8015
大阪府大阪市北区曽根崎新地1-7-8 新日本新地ビル 5F
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