サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

鮨 三心-谷町六丁目

三心さんに三回目の訪問です。前回は冬、前々回は晩秋で、今回は春と季節毎に訪れています。今回は春だから貝が食べれるかなと行く前からウキウキです。

 

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まずはビール。今回は万全を期して有給を取って来ました。これでメールや電話に怯える事無く心置きなくいけます。今回もちゃんと朝16km程走ってお腹も万全の状態です。

 

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まずは天草の鯵のたたき。もう見た目から美しい。梅が混ぜられていて、薬味もしっかり入っていますが、主張が強すぎないのが良い。何と爽やかな春の味なのか。素敵な滑り出しです。

 

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青森のイカを煮てみました。柔らかく、ほのかに甘い。優しい味わいです。イカの煮物ってイカ飯みたいに臭くて苦手なのですが、全くそんな臭みが無く、鬼おろしも相まってスイスイと食べてしまいました。

 

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スペシャリテの一つ、大阪湾で取れた鰯の海苔巻きです。最初は甘酢の芽ネギから入り、海苔、鰯の香りと見事なグラデーション。酢もちょうどいい。

 

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穴子の焼き物。少し干したそうで水分が抜け弾力が素晴らしい。炭の香ばしい香りと海苔の香りという反則技にぷりぷりの身と、100人中120人が美味しいと言う一皿でした。

 

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フグの白子。下には湯引きした皮も入っています。白子は冬に比べるとあっさりとした味わいですが出汁が美味しいですねえ。冬から春になったんだなあ。日本人に生まれて良かった。


さて握りに。

 

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まずは和歌山の白甘鯛。お、シャリがまた変わりましたね。酢が柔らかく、シャリが温かい。前回はそうでも無かったのですが前々回のシャリに少し戻りました。後から白甘鯛の香りと咀嚼すると旨味も出てきます。白甘鯛ってほんと上品で鯛の女王って感じ。

 

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来たきた、貝ですよ。大阪湾の赤貝です。シャキシャキとした食感、貝の甘味と香り、酢との相性も抜群。高いハードルを軽々と超えて来ます。

 

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ひもきゅう。海苔の香りが良いなあ。しかし手に持つとブレるのどうにかならんのか。

 

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かすご。これは包丁の入れ方が見事でとろける様です。鯛の味もしっかり。美味い寿司屋かどうかは鯛で見分けるという格言があるのですが(今考えた)、間違いなく美味しかった。

 

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宮崎の鮪は鮪節で取った出汁醤油につけたそうです。出汁醤油のアイディアが素晴らしいですね。そして後からくる鉄分もいつまでも残る。一本取られました。いつもだけど。

 

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中トロ。どうして私はこんな美味しそうな寿司を夕食前に書いてる(後日書いています)のだろうか。これ10貫下さい。

 

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大阪湾の小肌。今回は結構酢で絞めてますね。うーんいつものが好きだなあ。まあこれは好みです。

 

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太刀魚の燻製にしたものを焼いてハーブと一緒に頂きます。燻製の香りとハーブが良くあっていて、樽の効いたシャルドネが飲みたくなります。フレンチっぽい。

 

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煮蛤。しっかりと味が染み込んでいます。美味しいけどこの前の桑名の蛤みたいなレアが好きかなあ。貝好きなんで。

 

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白魚は桜の葉で蒸したもの。白魚の苦味と桜の香り。春ですね。

 

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金目鯛の焼き物。うわー美味しいなこれ。香ばしさ、身の香り、出汁の香り、とにかく香りが良い。鯛の旨味もしっかり。香りをこれまでかと重ねています。うう、日本酒飲みたい。

 

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車海老。ここの海老ってほんと甘いんだよなあ。なんでなんだろ。なのにくどくない。

 

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鯖の棒鮨。鯖の香りが良く青魚評論家の私も恵比寿顔。

 

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トリ貝。見た目がちょっとあれであれですが、とにかく柔らく臭みなど皆無。個体も大きく食べ応えはマックスむらいです。

 

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味噌汁。ああ、もう終わりなのか。ほんと予約取るの大変なんだよなここ。そんな争奪戦を制して来たのに嬉しさよりここに来て寂しさが込み上げる。

 

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トリ貝の紐だったかな。この期に及んで酒を飲ませに来るとは。帰らせないつもりなら望むところです。こちとら良いならいつまでも居座って食べ続けるで。

 

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雲丹巻き。濃厚ですが少しだけ苦味が残るのが残念。まあ季節考えても仕方ないのかなあ。今年の夏は北海道で痛風になるほど食べたい。


さてここからはお待ちかねの追加タイムです。今回は夜もあるので少し抑え目に。

 

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オススメの黒ムツを。思ったより油がすごく無くて良い意味でよかった。ピンクの身が麗しい。

 

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前回からの宿題でした、イカの印籠。ようやく食べる事が出来ました。やはり美味い。冒頭の煮物同様しつこく無い甘さ。これはマストバイ。

 

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卵でフィニッシュ。2つが全然違うのがいい。次いつ来れるかなあ。

 

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母家から隣の家屋に移って苺大福。皮がめちゃんこ柔らかくて美味しい。そういえば安久の苺大福美味しかったな。

 

しめて25000円。相変わらず素晴らしいコスパ。寿司屋というレッドオーシャンにおいてトップクラスのコスパです。

 

 

今回も変わらず美味しいお寿司でした。こちらの特徴はとにかく美しい。大将の所作も去ることながらつまみから寿司全てが美しい。そして美しいものとは美味しい。


インスタで拝見するにシャリに試行錯誤しておられる様でしたが、確かにシャリが毎回少し違う気がします。今回は前々回と似た様な印象で、酢が柔らかく、シャリの温度は高く硬めであり、私個人としては大変好きなシャリでした。


追加の注文の際に大将が、「コースに組み込んでしまえば楽ですし無駄も出ないんですけど、考えなくなっちゃうんですよね。やっぱりアラカルトで色んな注文が来てそれをどう組み立てるか、そういうのは基本だと思うんです」という様な事を仰っていて、やっぱりこの大将は素晴らしいと改めて感じました。

イケメンだし、つまみも握りも映えるし、完全たる予約困難店なので良くも悪くもチヤホヤされると思うのですが、浮ついた所が無い。私はこの手の予約困難店には嫌気が差しているのですが、ここは違います。


そういうのってお弟子さん達の動き見てると分かるんですよね。厳しいけど愛はある。返事の一つをとっても素晴らしい。現世は泡沫の夢の如く、溺れるも目を覚ますも自由ですが、そこに分水嶺がある。


外に出ると桜吹雪。次は雨に塗られた木々を見ながらまたここで寿司を頂きたい。そんな日を夢見て。御馳走様でした。

 

 

鮨 三心
06-6767-0677
大阪府大阪市中央区久宝寺町2-7-14
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270204/27095402/