サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

メシモ-小田原

小田原に来たのは何年振りだろうというぐらい久々です。そんな小田原駅から歩いて10分強のこちらにお邪魔しました。


こちらのお店は大阪の三つ星HAJIMEのシェフと青山の二つ星NARISAWAのソムリエのお二人がタッグを組んだお店として有名。以前から伺いたいと思っていましたが、漸く訪れる事が出来ました。近くて遠い小田原。


店内は暗めの照明でシックな感じ。テーブルが4席ほどにオープンキッチンと、良い意味で街中の雰囲気とは違います。

 

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ドリンクはもちろんペアリングで。まずは伊豆のクラフトビール。栃木県のココファームでワインを作る時に出た葡萄の搾りかすを使っているとの事。葡萄感はありませんが味に深みがありビールとしてそもそも美味しい。さあ今日も食べるぞ。

 

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まずは白魚ともずくとワカメ。白バルサミコの酸味がはっきり。ただ少し酸が強すぎて白魚の甘さと苦味が感じられないのが少し残念でしたが、ワカメがシャキシャキで美味しかった。

 

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菊芋。上のパウダーは何か分かりませんでしたが、正に菊芋という味わいでありビールにぴったりです。

 

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菊芋と玉ねぎのポタージュ。これは美味しいですねえ。はっきりとした菊芋と玉ねぎの香り、塩気もちょうど良く温かいのも良い。こういうのを待ってたよとシェフに声を掛けたくなりました。

 

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わお、華やかなお料理。こちらはブッラータチーズに生ハムです。ブッラータと生ハムはまあ普通に美味しいかなという程度ですが、ビーツのソースというのが面白い。ビーツらしい濃厚な甘さとチーズが結構合います。ブッラータにこういう合わせ方珍しいですがちゃんと美味しい所が凄いなあ。

 

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こちらに合わせるのは日本酒の生濾過原酒。え、ブッラータに日本酒?と思ったのですが、これがぴったんこ。ビーツの甘味のあるソースとチーズのもったり感が、癖のある日本酒と良く合っています。柔軟な発想、好きです。

 

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パンはカンパーニュ。ソースに付けてちょうど良いぐらい。

 

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平目は皮目をポワレしたもの。野菜は菜の花と新キャベツの芽です。平目の美味しさは勿論なのですが、菜の花と芽キャベツから春の苦味がしっかりして美味。季節感があるお皿って大好き。

 

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ブラインドでピノグリのビオかなと思いましたがその通りでした。ただし産地はニューワールド系かと思いきやアルザスとの事。料理ともちゃんと寄り添っていました。

 

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こちらは鮑をバターでソテーしたものに、青さ海苔と米粒状のパスタでリゾット風に。はい、出てきた瞬間から優勝。抜群のバターの香りに、鮑と青さ海苔の海の香りのダブルパンチでノックアウト。私はやはりこう言う分かりやすいのが好き。

 

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こちらにはオレンジワイン。だと思いきや後味が少しすっきり目でなんやろなと思うとスロバキアのオレンジワインと白ワインを混ぜたものとの事。分かるかい。私はソムリエに試されているのだろうか。しかし鮑とオレンジワインって合いますね。

 

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ソテーしたフォアグラとわさび菜をハンバーガー形式に。燻製の香りを少し付けています。味はまあその通りですが、食べさせ方が良い意味でイノベーティブっぽい。燻製の香りのするフォアグラもありそうで無い発想です。

 

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こちらにはシャンパーニュ。ああ、やっぱり私は泡が好き。

 

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メインは鹿。物凄くクリアーです。臭みは無く、清涼感すら感じられる程。肉質も柔らかくスイスイ食べる事が出来ます。

 

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終盤に入りブレブレで申し訳無いですがサンロマンのピノ。バリバリのビオでありキノコ感がすごい。一部のブルゴーニュや日本の小布施みたいな感じです。

 

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デザートはなんとふきのとう。聞き間違えたかと思い、口に入れるとこれが正にふきのとう。苦味が鮮烈ですがしっかりと甘く意外とアリ。

 

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お次はイチゴ。一点シンプルなデザートで素直に美味しい。

 

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お茶菓子も。オレンジのフィナンシェ達。紅茶と共に御馳走様でした。


以上、2人で38000円弱。この金額なら全然アリ。しかも1万円のコースにペアリング7000円でこの金額でしたのでサービス料取らないんですね。これこそ飲食店のあるべき姿でしょう。ほんまあの店とか見習いに来い。

 


イノベーティブらしく、地元の食材をベースに和食やフレンチ、イタリアンなどの要素が組み合わさっており、食べさせ方や見せ方に工夫がありました。ブッラータとビーツのソースなど、他のお店では味わえない料理で印象的です。ただ個人的にはもう少し食べ応えが欲しかったかな。この手のイノベーティブはどうしても食べ応えやボリューム感に欠けるところが多く、こちらも同様でした。私が馬鹿みたいに食べるからだと思いますが。


ペアリングはすごく面白いですね。流石NARISAWA出身という感じで変幻自在。私は割と保守的なペアリングを好むのですがイノベーティブだからこれぐらい変化球の方がちゃんと合っていました。


トータルとしては満足です。この値段でこの料理はちょっと他では思い付きません。都内からはちょっと遠いけど、都内には無い温かな空気。サービスも全く問題無く、やっぱりちゃんとしたお店で働いてただけあるなあととても居心地良く過ごせました。


イノベーティブ系は個人的な好みもあり、割と評価が辛めになりがちですが、こちらは好き。また季節を変えてお邪魔したいと思います。御馳走様でした。

 

 

メシモ
0465-20-3744
神奈川県小田原市栄町2-5-22 木戸ビル 1F
https://tabelog.com/kanagawa/A1409/A140901/14073231/