サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

寿司とよ-越前武生

ふと福井に行ってみようと思い立ち、福井に来てみました。福井市ではなく越前市です。


北陸と言えば魚。寿司が食べたいと思うも、数日前では流石に十兵衛は空いておらず、他に目ぼしい所も見当たりませんでしたが、こちらに伺う事に。ネットにもほとんど情報ありません。


武生駅から徒歩15分程の住宅街の中にあります。昔からの地元のお寿司屋さんという佇まい。大将と元気な女将さん、それに息子さん?の3人でやられている様です。正に家族経営。

 

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まずはビール。美味い。

 

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トップバッターはアラ。ネギにポン酢に、山うにという福井の郷土薬味?というものが入っています。アラはタフな食感で食べている感ありあり。山うには唐辛子の様なピリッとした辛さでアクセント。アラ自体の味というよりポン酢の味ですが悪くありません。

 

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帆立を焼いたもの。手前の赤いのが山うにです。山うにの辛さとかぼすの香りが良いですね。帆立自体は普通ですが、ビールには合います。

 

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ビールお代わり。しかし女将さんが素晴らしく元気がよく、どんなお客さんにも満遍なく話しかけています。このテンション維持するのすげえ。

 

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鮪の漬け。こちらも鮪自体は普通ですが、わさびと海苔の香りが良いですね。特にわさびはかなり大きな本わさびを使っていました。つまみとして考えればありよりのあり。

 

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ぐおーなんじゃこの白子の量は。何故かまた辛味がかかっています。白子も特別な物では無いですが、何よりこの量ですよ。慌てて日本酒をオーダーしました。日本酒は大将にお任せします。


写真はありませんが常山。超辛口なのにすっきり。美味しい。


息子さんが面白い。まだ学校を卒業したばかりなのか若く、調理にも慣れていない様子。しかし頑張っている姿は伝わって来ます。日本酒もこぼしそうになりながら注いでくれます。

 

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鯖。福井と言えば鯖ですね。焼き鯖と締め鯖です。これは流石と言うべきかしっかり美味しい。脂がかなり乗っていますが上品な脂であり、また香りも良い。私の中でのNo.1鯖は福井の居酒屋で食べた刺身なのですが、やはりこちらも美味しい。青魚好きの私にとっては天国です。


奥には座敷があるのですが、地元の常連さんが楽しそうに喋っています。私のお隣も地元のご夫婦の様で耳に入ってくる訛りが心地よい。

 

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皮剥の肝和え丼。これは間違い無いですね。単刀直入に肝が美味しく、酒がすごいスピードで無くなっていきます。そんな私を見て、刺身でも皮剥出しますか?との提案を頂いたので即答。これがサービスだよなあ。


越前岬の無濾過生原酒。豊潤な米の香り。私はこう言う少し癖のあるものが好きなのです。

 

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さて握りに。アカニシガイ。まあ普通でしょうか。海苔も普通です。

 

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土瓶蒸しは蛤。美味しくないわけがありません。肝臓が休まる。これでまた飲める。

 

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脱皮したての蟹をご飯に載せて。なんやこれ。甘い。とにかく甘い。むちゃんこ美味しい。流石越前とも言うべき美味しさでした。


ここで隣のお客さんから酒一杯奢ってもらいました。隣のお客さんに奢ってもらう選手権があれば金メダル候補です。

 

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つぶ貝だったかな。記憶無し。

 

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甘海老。シャリがおにぎりで気になります。また酢が弱いのも気になります。私が江戸前寿司が好きだからでしょうか。

 

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イカ。まあこれも普通。なんか握りに入って急にトーンダウンして来た。

 

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サヨリ。印象無し。まあこれはどこで食べても印象には残り辛いものです。

 

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穴子。見ての通りツメが強すぎますね。ツメの味が支配的でした。


と言う事でコース一通りとビール大瓶2本と日本酒2合。これで8500円。おー安い。これなら寿司がおにぎりでも全然許せる。熱い掌返しです。

 


完全たる田舎のお寿司屋さんです。こちらの御家族のお家にお邪魔した様な気になります。お客さんも地元の方ばかりで方言が飛び交う。でも客層はとても良く、親密な雰囲気。


高級店とはまるで違います。それでもとても強いおもてなしの心を感じました。サービスとは何なのかとふと考えると、どんな形であれお客さんに美味しいものを食べてもらいたい、楽しく過ごして欲しい、そういう気持ちが大切なのでしょう。その意味でこちらのお店は満点です。


ネタは値段なりだと思いますが、つまみが良い。こちらではつまみを食べながらゆっくりお酒を飲む、合間合間で女将さんや大将と話す、そんな楽しみ方が正しいのでしょう。

 


大将はよく気が効くし、女将さんは大きな声で冗談を言いながら接客して、息子もそれにならってる。寿司屋って本来こういうもんなんだろうなと。価格もそうで、街にあるお寿司屋さんって本来これぐらいの値段だったよなと思い出しました。好みに合わせてつまみや握りが出てきて、酒をガブガブ飲んでダラダラして。それでも1万もしない。


良い意味で美味しいだけが食事じゃない。私はこの店に行って何故だかとても心が満たされました。忘れていた何かを思い出す場所。御馳走様でした。

 

 

寿司とよ
0778-22-4771
福井県越前市国府1-9-20
https://tabelog.com/fukui/A1802/A180202/18001603/