サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

BOLT-牛込神楽坂

久々に神楽坂に来ました。神楽坂って良いですよね。私は万が一大金持ちになったら元麻布の低層マンションに住もうと心に決めているのですが、第二候補に神楽坂を挙げるほど好きな町。こちらは牛込神楽坂の駅から牛込柳町の方に向かった交差点から少し入った所にあるビストロです。もう少し牛込柳町の方に行くとカルネヤもあります。


以前2度ほど来た事があり久々の来店です。以前は奥さんと2人だった気がするのですが、この日は別の女性。この新しい女性も仕事はテキパキとしてよく気が効くし素晴らしい。

 

f:id:leglutton:20210324061633j:image


いつもは泡から行くのですがこの日の朝16km走った後、日中に14kmも歩いたのでビールを。しかし字面にするとなんでそんな歩いたのか意味不明です。


こちらのお店はコースも出来るのですがアラカルトで。連れとビールを飲みつつ料理の流れを考えながらじっくり選びます。この瞬間がアラカルトのお店の醍醐味です。

 

f:id:leglutton:20210324061716j:image


まずはタスマニア産サーモンのミキュイとパクチーサラダ。皮目が香ばしいミキュイは火入れが絶妙であり、パクチーサラダもオリーブオイルと塩だけでありながら新鮮で爽やか。左手前の青いのは春菊とレモングラスでさっぱり、右手前はハーブを混ぜたサワークリームで少しこってりと、味に陰影をつけているのも良いですね。

 

ワインはグラスをおまかせで。赤白共に5種ほどあり、オレンジワインやロゼ、泡もグラスで揃えています。なんなら日本酒や焼酎、ビールカクテルもあり飲み物が豊富。隣の若いカップルはビールカクテル頼んでましたが、それはそれで美味しそうでした。

 

f:id:leglutton:20210324061737j:image

 

そんなワインはトゥレーヌのソーヴィニヨンブランから。教科書通り。生のサーモンにはぴったりの爽やかさです。

 

f:id:leglutton:20210324061807j:image


グリーンピースのポタージュ。イタリアンサラミも入っています。グリーンピースの青臭さはどこかに消え、なのにグリーンピース自体の味はこれでもかと濃縮。サラミとの相性も良く、まさに飲めるスープです。

 

f:id:leglutton:20210324061825j:image


ポルトガルのダン。ポルトガルワインらしい葡萄の味の濃さ。味の強いもの同士ですがぶつかっていません。

 

f:id:leglutton:20210324061843j:image


蕪のムースに締め鯖。和食かよと突っ込みたくなります。上に乗ったクワイの根っこ?が興味深い味わい。最初はこの野菜の香りと蕪のムースの味が強いのですが、徐々に締め鯖の酸味が来ます。和食っぽいけど、完全にフレンチ的味わいなんだよなあ。不思議。

 

f:id:leglutton:20210324061904j:image


ハチノスのフリット。下にはインゲン豆が敷いてあります。ハチノスを揚げ焼きにしてあり、グニグニとした食感が残されていて美味。パルミジャーノと合わせるので今度はイタリアンっぽい。縦横無尽です。

 

f:id:leglutton:20210324061919j:image


こちらにはボジョレービラージュ。まさにボジョレーという味わい。

 

f:id:leglutton:20210324061937j:image


鱈の白子のソテー。ぐわーこのボリュームで1人分ですよ。調理中から店内に広がるバターの匂いだけで美味しいことを確信。白子の濃厚さはもちろん、トマトのソテーの酸味がはっきりして負けてない。見た目通り濃厚なんですが味のバランスが良いのでスイスイ食べれてしまいます。

 

f:id:leglutton:20210324061953j:image


こちらにはド直球のブルゴーニュシャルドネ。適度な樽感。ACブルゴーニュだけどちゃんと美味しい。

 

f:id:leglutton:20210324062600j:image


メインはアンガスビーフ?のミスジのソテー。マスタードと、手前は赤ワインで炒めた玉ねぎです。ミスジのソテーは適度な柔らかさと赤身肉であり冷めても美味しい。少し筋がありますが、逆に咀嚼すると旨味が出て良いですねえ。あえてこの部位を選んでるそうです。玉葱との相性も抜群。ここまで縦横無尽なのにメインはしっかりメインなのも良い。


写真を失念してしまいましたがカベルネソーヴィニヨン。タフでお肉にピッタリ。


さてお待ちかねの炭水化物タイム。私はここの炭水化物を食べるのを人生の中の楽しみの一つにしているぐらい大好きなのです。

 

f:id:leglutton:20210324062623j:image


まずは私の大好きなスープドポワソンのカレー。魚介の旨味とスパイスの香りが満腹なのに食欲を刺激。こんな美味しいカレー、専門店でも食べたことありません。私の中で淡如雲のカレーと双璧。なんなら大盛りにすればよかった。

 

f:id:leglutton:20210324062639j:image


カベルネを飲みきったので〆中ですがワインを追加。ブルゴーニュピノ。やっぱり私はピノが好きだ。

 

f:id:leglutton:20210324062659j:image


連れはこちらも大好きな檸檬そば。見た目はさっぱりですが、蛤などの出汁から取っており結構しっかりしたスープです。レモンの爽やかさとの相性も良く、メニュー名からいい意味で裏切られる。もはやカレー屋とラーメン屋でもかなり繁盛しそうです。

 

という事で食べも食べ、飲みも飲み、お会計。2人で28000円。うわー安い。なんとリーズナブルなのか。素晴らしいを通り越して有難い。思わず手を合わせて拝みたくなります。

 

 

全体を通して、和食的な食材やエッセンスはあるものの、フレンチやイタリアンの要素が強いお料理です。予約時にお酒を飲めるか確認されますが、確かに味がしっかり目についているのでお酒を飲む前提の料理だと言えるでしょう。とは言え単に濃いという訳ではなく、何を食べてるかはっきり分かる輪郭の濃い料理です。また季節の食材を使い、季節感があるのも良い。


基本的に一品は2人分であり、お皿も2つに分けて出して頂けます。とは言えボリュームもしっかりとあり、食べ応えも十分。私の大好きな食べるのが大好きな人の作る料理です。そう言えばここのシェフとオステリアオルモのシェフはどことなく似ている。


ワインも高く無く、それでいてちゃんと美味しいものを揃えています。料理に合わせて出して頂けますし、ワインが飲めなくても楽しめる。自由自在。


サービスも良いですね。満席で10名であり、5組の客がみんなバラバラに来てアラカルトで違うものを頼み、食べるペースも違うのに、長く待たされる事が一切ないのは見事。本当に素晴らしい手際の良さ。大阪のあの店の対極です。


加えて客層も良い。神楽坂らしく御年配の夫婦やカップルもみな品が良い。有名店や予約困難店にありがちなオラついた客や映えばかり狙ったインスタ女子、蘊蓄たれるおっさんなど居ないのが居心地の良さを生んでいます。みんな美味しいものをちゃんと食べに来てるんだよなあ。これが健全なお店だよなあ。

 

 

と、この様に非の打ち所がないのですが、その上このお値段。一流店と全く変わらないレベルをこの値段で、しかも好きなものをお腹いっぱい食べれるなんて奇跡です。


縦横無尽、自由自在。本当に大好きなお店。御馳走様でした。また季節を変えてお邪魔します。

 

 

BOLT
03-5579-8740
東京都新宿区箪笥町27 神楽坂佐藤ビル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13210695/