サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

くすのき市原-高岳

にい留で天ぷらに目覚め、成生で天ぷらにハマった私。今回はこちらにお邪魔します。天ぷらの超有名店、四谷のくすのきのお弟子さんが名古屋で開かれたお店です。ちなみこの日の次の日人間ドックなのに天ぷらという攻めの布陣です。


場所は高岳エリアのちょっと奥。ラグランターブルドキタムラとかの近くです。


私が伺ったこの日、運悪く雪。最初は大した事無かったのですが、自転車で走ってるうちにどんどん降り出し、お店に到着する頃には髪がびちょびちょ。でもタオルはくれませんでした。まあこっちが悪いから良いけど。それは良いとして、ジャケットも預かってくれませんでした。後ろに明らかにクローゼットあるし、常連さんは入れてるっぽいけど。

 

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気を取り直してビール。なんでも日本初のラグジュアリービールとかいうROCOCO東京のビールがあるとの事でこちらをオーダー。ホワイトエールですっーと身体に染み込む様な優しい味わい。しかし一本で1000円超えという声を聞いて途端に飲むスピードを遅くしました。私は貧乏性なのです。

 

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トップバッターは河豚の白子と蕪の摺流し。間違いなく美味しいのですが普通過ぎて印象に残りません。まあこのレベルなら良い和食屋で食べれるし。

 

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平目の刺身。4日間寝かせたものだそうです。旨味が強く美味しい。

 

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早速天ぷらへ。まずは1番センター車海老。うおー甘い。そして海老の香りが強い。むちゃんこ美味しいですねえ。見た目ほどサクッとしておらずネトっとした不思議な食感。

 

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次は海老塩をかけたもの。塩気はそれほどなく海老の香りがふわーと香ります。そしてやはり甘い。このパウダー欲しいなあ。

 

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お頭。やはりふわっとカリッととはちょっと違う食感。衣が厚めなのかなあ。食べてる感があります。

 

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お頭2弾目。やはり美味い。海老on海老は間違いない。

 

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菜の花。軽やかな苦味が春を思わせてくれます。外は雪だと言うのに。

 

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河豚の出汁の煮凝り。濃厚な煮凝り。しかしここでこれを出す必然性は感じられません。

 

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雄のトラフグ。10日間寝かせたものだそう。旨味はもう少しですが味自体は悪くありません。でも小さいなあ。親指より一回り大きいぐらいでありストレスが溜まる。

 

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今度は雌。へーこっちの方が全然美味しい。身も適度に柔らかく、なるほどと思わせてくれます。

 

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スミイカ。サクッとした食感。イカの味は普通です。

 

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椎茸。香りが良いのですが美味しい椎茸の天ぷらにあるジューシーさが少し弱い。

 

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洋梨とハーブのシャーベットで口直し。これも少なくね?

 

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平目。うーん、火が入り過ぎていて、旨味も抜けいます。刺身は美味しかったのに。

 

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下仁田ネギ。普通。ネギ揚げたって感じ。

 

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白子。塩が弱過ぎて素材が生きてませんね。これじゃあ白子が可哀想だ。

 

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白甘鯛のお椀。出汁に臭みが出ており、身も旨味が抜けきってしまっています。なんか魚が可哀想になってきた。

 

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白魚。これは美味い。香りが良い。油を変えた最初のものだったからでしょうか。その意味で素材は何でも良かったのかも知れません。

 

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葉わさびの漬物。普通。何でここでこれなのかな。別にさっぱりもしません。

 

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山牛蒡。うーん、牛蒡の香りが弱い。ただの根菜。成生の牛蒡とは天と地ほどの差です。

 

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白甘鯛。先程のお椀同様、身の香りが全然無い。臭みも残る。白甘鯛、君もなかむらの様に捌いてもらえたら良かったな。

 

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スミイカの肝和え。これは美味い。味がしっかり。唐墨も良い。酒が飲みたくなります。でも明日人間ドックなので我慢。

 

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ふきのとう。香りが良いなあ。フレッシュ。春の息吹を感じます。

 

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マナガツオ。これは悪く無いですね。身がふっくらでちゃんと身の味もします。とは言え何だかハードルが下がってる気がします。

 

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牡蠣。美味しいけどにい留の方が5倍美味かった。火を通しすぎ。

 

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海鼠、大和芋、もずく。うーん、全然美味しくない。海鼠は臭みもないが、旨味もない。安久と比べると大人と子供です。

 

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味噌汁と漬物。印象無し。

 

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天丼。まあ普通に美味しいかな。タレが優しめで良いですね。あと米が美味しい。

 

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最後は米のソースにべに乙女?とかいうみかんと晩白柚。これは米のソースが邪魔。普通に果物そのままで良いです。

 

 

と言う事ではっきり言って味わい自体微妙でした。最初の海老がMAXでその後急降下し低空飛行。この前の週に成生に行ったばかりですし、料理は違えど安久の様な極めてレベルの高い和食を頂いた直後だったからか、揚げの技術、素材の活かし方、センスなど全てにおいて圧倒的に差を感じてしまいました。残酷なまでに。


素材は平目の刺身から分かる様に悪くないと思いますが、所々パサついたり旨味が抜けてしまっていたりと天ぷらの特徴を活かせていないと感じました。また塩の振り方が弱過ぎて素材の輪郭がボヤけてるんですよね。何か色々と勿体無い。

 


まあここまでは味の問題なので好みの問題とも言えなくはない(正直それ以上の差は感じましたが)と百歩譲って言えますが、問題はお値段です。これで36000円ですよ。コース28000円にビール一杯とお茶一杯で。元々の値段に税サ入ってはいないとは言え、お会計頂いた瞬間悪い意味で椅子から転げ落ちそうになりました。ビールなんぼほど高いねん。成生より高いし、安久と一緒。私は悪い夢でも見ているのか。


そもそもサービス料を取るサービスなど一切ありません。スタッフは大将と弟子というかバイトの兄ちゃんみたいな人1人。コートも預かってくれず、気が効くなあという場面は何一つありません。どこにサービス料取るだけのサービスがあったのか。全くもって意味不明です。


加えて、たまたまかも知れませんが客層もお察し。これはどこどこの何何でとデブの親父がずっとうるさい。それでいて一々蘊蓄垂れる奴が嫌いと言い出した時、私は椅子からひっくり返りそうになりました。すげえ、世の中にはこんな厚顔無恥な人がいるんだ。こんな人でもお金持ちになれるのだから、ある意味夢のある社会なんでしょう、日本という国は。ていうか河村たかしばりに名古屋弁がキツくて声もデカいし耳障り。これが常連とはまあその程度の店ですね。その方は本店にも良く行くと聞いて、私が本店にも行く事は金輪際無いと決めた瞬間でした。

 


大将のお人柄は良いのですが、本気でこの味、サービスのレベルでこの値段で良いと思ってるのかな。元々くすのきもこれ以上に高いですし、これが普通と思ってるのだったら改めた方が良いと思いますし、本当に自分が正しい仕事してると思ってるのでしょうか。特にサービス料。


隣のお客さんと東京でやっているくすのきの天丼の話をしていて、普段来れない普通のお客さんにも来て欲しいと思ってやってるとか仰っていたので、なるほどじゃあいくらとネットで見ると5500円でした。感覚おかしいと思うのは私だけでしょうか。5500円の天丼食べる人なんて世の中ごく一握りの人だけです。それがこのレベルなら私はてんやに10回行った方が遥かに幸せです。


不健全なグルメ界。外に出ると雪は止んでいましたが、心は重く沈んだまま。僕はこの2時間何をしていたのだろう。

 

 

くすのき市原
愛知県名古屋市東区代官町
https://tabelog.com/aichi/A2301/A230104/23075368/