サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

麻布・れとろ-麻布十番

毎年年始は実家のある東京で過ごしますが、夜は難民になりがち。特に今年はコロナ禍でもあり例年以上に空いている店が少ない。


という事でこちらにお邪魔しました。去年も全く同じ日に来ています。店内は満席であり、考えている事は皆同じ。素晴らしいセーフティーネットぶりである。

 

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この日のメニュー。アラカルトでも良いですが、お任せのコース仕立てでも出来ます。私は前回同様コースにしてお腹いっぱいになったらストップする形にしました。

 

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まずはシャンパーニュ。酸がはっきりしていますが、エレガントな余韻。この時2021年もしこたま食べて飲むと決意しました。

 

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アミューズ的に出てきたのはふきのとうと海老のフリット。ふきのとうの苦味が良いですねえ。海老の柔らかい甘味と共にシャンパーニュとぴったりです。

 

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続いては締め鯖とポテトサラダ。しっかりと締められた鯖とマヨネーズ感の強いポテトサラダがよく合います。そうそう、ここのシェフは酸味の使い方が上手いんだった。

 

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パンは仄かに甘い香りで美味しい。やっぱり麻布十番で買ってんのかな。

 

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泡を飲んだので白のグラスをお願いするとサンロマン。樽香と酸のバランスが良いですね。2017年と若いヴィンテージらしい瑞々しさです。

 

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こちらはホッキ貝とマカロニサラダ。ホッキ貝は大蒜で炒めたのか香りが強く半生。見た目通り居酒屋チックな料理ですが、ワインとばっちしです。

 

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ニシンの酢漬けにクリームチーズを挟んでチーズケーキ風にしたものが登場。正直出てきた瞬間は「うげ、不味そう」と思いましたが、さっぱりとしたチーズケーキの様でニシン臭さも無く案外イケる。意外な発想ながらワインに合う事がよく考えられてます。

 

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真鯛のソテーにオランデーズソース。いきなりのド直球にのけぞる。見た目通り単刀直入な美味しさ。やはりフレンチとはソース。見事に三振してしまいました。

 

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ルーサンヌの白。花の様な香り。私はヴィオニエと言い、花の香りのするワインが大好きなのです。

 

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左がフォアグラのテリーヌ、右があん肝のテリーヌ。あん肝は少し生臭かったですが、フォアグラのテリーヌが美味しい。パンに蜂蜜が塗ってあり、フォアグラがバター代わり。

 

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豚足と空豆のコロッケ。テリーヌの後コロッケとは本当に自由自在。空豆の香りは控えめであり、豚足のコリコリ感がアクセント。コロッケはコロッケなのですが、一筋縄ではいきません。

 

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ブルゴーニュルージュ。これはちょっと冷えすぎ。慌てて手で包んで温めます。

 

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岩中豚のカツサンド。もう何でもあり。味わいは普通のカツサンドですが、地味に付け合わせのザワークラウトが美味い。クミンが入っていてオリエンタルな香りでカツサンドとよく合う。おもろいなー。

 

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牛タンの香草焼き。またも不意にフレンチに戻ってきます。香りが良く、しつこくないのでこれだけ食べても美味しく頂けます。

 

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ボルドー。わお、ど真ん中。こういうの好き。私はブルゴーニュが好きですが、ボルドーど真ん中も大好きなのです。

 

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七面鳥。まだ食べるんかいとシェフの声が聞こえて来そう。これもやはり香りが良い。七面鳥ってクリスマスぐらいしか聞きませんが、もったいないぐらいしっかりとした味わいでした。

 

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さて、お腹はパンパンですがデザート。普通の紅茶のティラミスですが量がたっぷり。なるほどシェフはよう分かってる。余は満足じゃ。


という事でかなりの量を頂き、グラスワインも5杯とたっぷり頂いてお会計は2万弱。そらこんだけ食べればなと納得。普通の方なら飲んで食べても1万そこそこじゃないでしょうか。

 

 

フレンチ割烹とも言うべきか、どこか和食や居酒屋のニュアンスのあるお料理で、ありそうでないものばかりでした。それでいてブルゴーニュメインのワインにはぴったり合う。華美な食材を使わずとも発想で補っており、これを人はセンスと言う。


テンポも良いんですよね。これだけの品数でも待たされたと殆ど感じませんでした。割とお客さんも入っていて食べるものもバラバラなのですが、このテンポは素晴らしい。ど真ん中のフレンチも作れるし、基本がしっかりされているんでしょう。


ワインもブルゴーニュメインで高いワインではないのですが、ちゃんと美味しいものを揃えています。ワインバーとしてもかなり使い勝手が良い。サービスも不満無く、客層も良く、凡そ欠点が見当たりません。


昨今予約困難だとか華美な食材だとか、そういう本質的では無い所で注目されるお店も多いですが、本来良い店とはこう言う店の事を言うんだなと改めて思いました。色んなお店に行けば行くほど、こちらの素晴らしさや有難みがよく分かる。立地的にも落ち着いてますし、食べ慣れた人がふらっと食べに行って、やっぱここだよなあって一息つく、そんな感じのお店です。


今年中にまた行こうっと。次はもう少し料理控えめにして、グラスでいっぱい飲もうかな。楽しみ方も自由自在。御馳走様でした。

 

 

麻布・れとろ
03-3478-2666
東京都港区元麻布3-10-12
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13135999/