まつ山で食事をした後、小倉まで戻って来てワインバーを物色。しかし年末なので全然空いていません。漸く空いているのを見つけたこちらへお邪魔しました。我ながらあれだけ日本酒を飲んでいながらよう飲むな。
店内はカウンターのみで暗く、正にバーという雰囲気。ワインバーではなく完全にバーです。大人のカップルがカクテルを楽しむ、そんな感じです。ワインバーはオーセンティックなバーに比べて割とラフな感じが多いので思わず背筋が伸びます。
まずはシャルドネをお願いすると、南アのシャルドネ。樽香はしっかりなのですが、酸が綺麗に出ていて素晴らしく美味しい。ここまで樽香と酸のバランスが良いワインは中々ありません。最近で1番好きなシャルドネでした。
ドイツのシュペートプルグンダー(ピノノワール)。これは自宅でも飲んだ事がありますが、ピノらしい華やかさがあってコスパが良いワインです。ピノの色ってバーに映えるなあ。
珍しいもので南アのピノタージュ。まるでイチゴキャンディーの様で酸も穏やか。森七菜みたいにチャーミングなワインです。思わずスマイル。
御通しで自家製ビーフジャーキーが出て来たのですが、これが美味しい。脂の多い部位なのか脂の味がしっかりするのですが、嫌らしさが無く適度に味が濃い。お陰でワインもスイスイ進みます。
南イタリアのプリミティーボ。なんぼほど飲むねん。果実味が強く、樽の香りがあり、熟成されたジンファンデルの様。ビーフジャーキーにぴったりです。
と言う事でグラスで4杯飲んで、しめて5800円。まじか。想像の3割ぐらい安い。これは良いところを見つけました。
前述の通りワインバーというより雰囲気の良いバーであり、極めて落ち着いて飲む事が出来ます。他のお客さんはカクテルやウイスキーを飲んでいました。
故にそこまでワインに期待はしていなかったのですが、そこら辺のワインバー並かそれ以上のラインアップであり、しかもちゃんと美味しいものを選んでいます。ブルゴーニュやボルドーは高いからニューワールド系が多いと仰ってましたが、例えばシャルドネなどはブルゴーニュの1級レベルの美味しさであり、マスターは相当にワイン偏差値が高い。
1人でしっぽりでも良いですし、デートの2軒目でも最適。私がまだ20代なら決めるデートではここを使います。そもそもバーってそう言うもんですよね。
もしかしたら小倉は相当に夜のレベルが高いのかも知れない。北九州民が本気で羨ましくなった夜でした。御馳走様でした。
リオン ザ バー
093-513-7761
福岡県北九州市小倉北区鍛治町1丁目7-8 第三キヘイビル2F
https://tabelog.com/fukuoka/A4004/A400401/40020725/