サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

鮨 なかむら-通町筋

前回来てから4ヶ月ぶりの訪問です。2020年で色々なお寿司屋さんに伺いましたが、こちらがNo. 1だと言う結論を確かめる為に再訪しました。ワクワク。

 

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ビールで喉を潤しながらのトップバッターは鳥取の松葉蟹と数の子とのっけからフルスロットル。蟹自体が相当に甘く、また蟹味噌と和えられていてしっかりと旨味もあります。数の子の食感も良い。私は蟹に有難みをそれ程持っていないのですが、思わず唸りたくなる程美味しい。味がしっかりしてるので、のっけから日本酒に行きたくなります。

 

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続いては西対馬で取れた穴子のたたき。橙をかけて山葵で頂きます。身がぷりぷりと弾け、脂も抜群。その脂を橙とワサビが見事に中和。全盛期のアイドルの様な弾ける元気と可憐さが何故か脳裏に蘇りました。ちなアイドルオタクちゃうからな。

 

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もう我慢できず日本酒へ。庭のウグイス。へー、美味しいなこれ。純米じゃ無いみたい。

 

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牛深のクエ。2週間寝かせたものをしゃぶしゃぶで頂きます。最初はポン酢と紅葉おろしの風味ですが、徐々にクエ自体の旨みと脂がぐわーっと出てきます。クエってそれほど旨味が強いイメージはありませんでしたが、これはかなり強い。また薬味やポン酢がキツ過ぎずフレッシュなのが良いですね。

 

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天草の白甘鯛。本当に天草の白甘鯛は香りが良いですねえ。こちらも最初は出汁の味が主体的ながら、咀嚼していると白甘鯛の優しい味が出てきます。脂が上品で香りが良いという白甘鯛の特徴が見事に出ていました。

 

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天草の蒸し鮑に肝醤油。以前食べた時もそうだったのですが、鮑が信じがたいほど濃厚。肝醤油はほんの香りだけで、鮑の味が特濃ともいうべきレベル。なんやこれ美味すぎる。

 

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五島列島の喉黒。なんだかオールスターみたいなラインアップになってきました。昆布締めしてから焼いているそうで、脂はたっぷりですがくどくなくスッキリ。むしろ残った脂を飲みたくなるほどです。

 

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脂がしっかりした魚になると途端に酒が乾く。という事で写楽。大好きなお酒です。

 

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こちらは喉黒の肝だそう。初めて頂きますが、濃厚と言うよりクリアーな味わいで、臭みなど露ほどもありません。何というかあん肝や皮剥などより、更にフォアグラに近い印象。樽の効いたシャルドネでも抜群に合いそうです。

 

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さて握りに。その前にガリが美味しい。酢がしっかり効いて、生姜の香りも強い。甘さは控えめで、口直しにも酒のつまみにもぴったり。これだけで永遠に飲めそう。

 

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握りのトップバッターは先程も頂いたクエを漬けにして炙ったもの。炭の香りが素晴らしくやはり旨味が強い。また、ここのシャリは本当に美味しい。赤酢の主張が控えめで、米が少し硬め。主張は強くありませんが、ネタとの相性は抜群です。

 

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こちらは天草のアオリイカ。咀嚼すると濃厚な液体に変わっていきます。ああ、美味いと思わず溢してしまう。

 

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天草の鰤。これは鰤の香りが抜群ですねえ。冬の鰤とは脂を食べるものだと思っていましたが、それ以上に香りが抜群。2週間寝かせてるとは思えないぐらいフレッシュな握りでした。

 

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来ました、天草の鯵。最初は生姜の香りから怒涛のように青魚特有の強い香り。マッチョな食感と相まって問答無用の美味しさ。シャリを巻くようにネタを握ってるのでネタが大きく、ネタの香りを存分に感じられるんですね。鮨食べてる感が強いのも特徴です。

 

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酒が進む。私は幸せだ。

 

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天草の天然の鯛。以前もそうだったのですが、淡白なはずの鯛が、こちらに来るとびっくりするほど旨味の濃い魚に変身。奴寿司でも鯛がむちゃんこ美味しかったので天草近海の特徴なのかも知れません。

 

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天草の車海老。むぎゅと詰まった身にエビ特有の甘味。私は生の海老が好きなのですが、これなら蒸し海老でも良いと思わず掌返しする様な味わいでした。

 

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天草の紫雲丹。前回同様、そして鮑同様信じがたいほど濃い。雲丹の中の雲丹。あと5貫ぐらい食べたい。

 

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青森の本鮪。前回、前々回とイマイチだった鮪が良くなってますねえ。やはり季節が良いのでしょうか。脂と鉄分のバランスが良く、香りが抜群。やはりこの店は何を食べてるかすぐ分かります。これってすごく大事。

 

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鰆。炭の香りが良いなあ。さっきから思ってるのですが、こちらの魚は脂が乗り過ぎず、香りがとにかく良いんですよね。鰆がこんなに美味しく感じるんだもの。

 

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穴子。ああもうフィナーレはすぐそこ。お腹いっぱいだけどまだまだ食べたい。私の心は高校時代のデートの別れ際ぐらい切ない気持ちでいっぱいです。

 

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干瓢巻き。なるほど、これは海苔を食べる巻物である。干瓢を凌駕する海苔の香り。なんやこれ。この海苔だけで飲めそう。


と聞いたらこれも熊本の河内という所で取れる海苔だそう。海苔というと有明が有名ですが、有明から近いこの河内の海苔は毎年最高値の落札額になるそうです。あまりに美味しかったので、次の日ちょうど河内を通りかかったので道の駅で鬼の様に買い込みました。ちなみに冬場は蜜柑も名物だそうで合わせて買ったらこれもすごく美味しかった。観光大使です。

 

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味噌汁。鰆で取った出汁だそうです。山椒が効いてまだ食べれそうな錯覚に。明日の朝も飲みたい。というか明日の朝も今日と同じコース食べたい。

 

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玉。鱧を使っておりふわふわ。一本食い出来ます。

 

さて、コース一通りにビール小瓶2本、日本酒5芍3杯で2万円弱。前回より少し高いのは酒とネタが少し豪華になったからでしょうか。いずれにしてもめちゃくちゃなコスパ。2021年は熊本移住するか。

 


冒頭でNo. 1の寿司屋かどうか確認すると言いましたが、結果圧倒的No.1でした。夏でも美味しかったのに、冬になって更なる高みへ行ってしまいました。


冬らしく脂が乗っているのですが、それを感じさせないフレッシュさであり、いつまでも食べられる様な錯覚に陥ります。インスタ映えはしないかも知れませんが、これ以上なく贅沢な味わいでした。写真見返してこれ書いてますがお腹が減り過ぎてもはや苦行の様です。


ネタの香り、新鮮な薬味、シャリを包むように大きいネタ。赤酢が効き過ぎず、ネタの香りをうまく引き出すシャリ。味にグラデーションがあり、一つのつまみ、握りを食べているだけなのに、口の中で味わいと香りが変化していきます。それなのに今自分が食べているのは何なのかがすぐにわかる。なんと豊かなお寿司なのか。


それほど詳しくありませんが、日本酒も割と香りがしっかりしたものを揃えてる気がします。私の様に味の輪郭がはっきりしていて、香りを重要視する人には間違いなくオススメできる。というかそもそもの魚が美味しすぎるんですよね。天草の魚って九州以外では滅多に聞かないんですが、個人的には日本でNo. 1だと思います。

 


ただ食べるだけのことではありますが、感動を覚えます。なんでこんなに美味しいんだろう。なんでこんなに香りが良いんだろう。そういった感想がどんどん湧き上がってくる。


2021年も必ず伺います。次は春かな。御馳走様でした。

 

 

鮨 なかむら
050-5456-5445
熊本県熊本市中央区城東町5-59 ydビル 1F
https://tabelog.com/kumamoto/A4301/A430101/43011980/