サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

鮨おばな-館林

グンマーです。館林に来ました。館林には初めて来ましたが、失礼ながら夏の気温が高いぐらいのイメージしかありません。今回も辺境のレストランを巡る旅です。


こちらは食べログで2021年時点で4.13とかなりの高得点。グンマーでぶっちぎりです。


駅から延びる道を歩く事15分。街を抜けて完全な住宅街の中にあります。とは言え中は清潔で洗練された印象。大将と女将さんでやられている様です。


コースは15000円から30000円とかなり幅広い。私は血迷いがちなので1番高い30000円のコースでお願いしました。


まずはビール。私はこの日東京からロードバイクで館林まで来たのですが、冬の群馬と言えば空っ風。荒川を北上していましたが、がっつり北風峠で疲弊したのでビールが死ぬほど美味い。

 

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まずは鮑の煮汁で胃を温めます。海の味がとにかく濃い。臨戦態勢を整えます。

 

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刺身から。ボラです。なんでも鳴門の有名な漁師が取られたそう。ボラって雑魚扱いなのでそれほど頂く機会はありませんが、味が濃いですね。食感は柔らかいので熟成させたのでしょうか。

 

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続いては鮑。なるほど柔らかいですが、私は鮑については極上のものを知ってしまっているので分が悪い。ただ、肝で誤魔化す事なく、煮ただけを出すのは好きな芸風です。

 

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鰆。ぬおーすごい脂のノリ。藁の香りも抜群。寒鰆良いですねえ。

 

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銚子沖で取れた葡萄海老。濃厚なのにフレッシュ。単刀直入に美味い。

 

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佐島の蛸の塩茹で。蛸の味が濃い。最近食べた蛸では1番美味しいものでした。


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日本酒は下駄を預けて。今回頂いたのはこんなところ。お会計からするに五勺で500-600円ほどとそこらへんの居酒屋ぐらい安い。もっと飲めば良かった。

 

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根室の雲丹。なんでも12月にしか取れないものだそうです。ぐわー濃い。シャリに混ざったウニも濃い。シャリも硬めで存在感があります。

 

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三陸カマスカマスが出てくると冬って感じですよね。脂がジュワッと。日本酒で流し込みましょう。

 

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鮟肝。まあこれは普通かな。はっこくの鮟肝美味かったなあ。

 

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シャコ。なんやこれ、旨味がムキムキ。日本酒くれー。

 

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つまみなのにネギトロ巻きが来ました。というかほぼネギトロでシャリは殆どありません。脂が乗りに乗りまくって冬の到来を感じました。

 

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牡蠣の登場。これは牡蠣というより柚子胡椒を味わうものでした。あとちょっとかな。

 

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白子。刷り流しも鰹出汁に白子を溶かしたものです。問答無用。白子より白子。やはり酒だ。

 

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しかも余った刷り流しにシャリ。畳み掛けてきます。こう言うの、嫌いじゃない。

 

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握りに行く前の口直しの野菜。なんでも奥様が野菜ソムリエとのこと。左側がアスパラ菜というものらしく、はっきりとした野菜の味で美味しかった。

 

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さて、握りへ。まずは鰤。こんなに脂がありますが鰤なんですよ。そして脂がすごい。それと同じぐらい酸味も良く、シャリとの相性抜群。先頭打者ホームランです。

 

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小肌はしっかりめの締め方。私は浅めの漬け方が好きなので意見差し控え。

 

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舞鶴の赤身。これはまあ普通ですね。今日来たばかりだから香りが弱いと大将が仰ってましたが、確かに少し弱いかも知れません。

 

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大船渡の中トロ。なるほどストレートな美味しさ。佐々木朗希みたい。これが言いたかっただけです。

 

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3つ続けて鮪。大トロは青森の三厩。咀嚼してる間は普通なんだけど余韻がすごい長い。へー。これが1番好きかも。

 

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スミイカ。フレッシュでサクッとした歯応え。個人的には液状化するほどねっとりとしたイカが好きなので少し好みと違いました。

 

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サヨリサヨリにしては美味しいけどそもそもサヨリで感心した事がありません。

 

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先程も出てきた鰆が握りでも。漬けにしてあります。ぬおーこの鰆ほんと脂がすごい。言われなければ鰆だと分からない。

 

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貝柱。そんなに帆立は好まないので意見差し控え。帆立に関してはバターで焼くのが好きなんです。

 

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鯖。これも脂がすんごいですね。脂がすごすぎて青魚の香りが少し薄い気がします。

 

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に蛤。特大。味はまあ蛤です。

 

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渥美半島のカイワレ。苦味が鮮烈。なるほど意外と悪くない。

 

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海老。秘伝のタレと和えてあるそうですが、エビより海老です。むちゃくちゃ濃い。

 

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雲丹。お、これむちゃんこ美味しいですねえ。フレッシュで粒が立ってる。寿司屋によく行く手前、雲丹は相当食べてますが、この雲丹はトップクラスです。

 

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スペシャリテのいくら。独特のねっとりする食感。味は濃いですが塩辛さはありません。どうやって作ってんだろ。

 

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穴子は焼いたもの。やはり脂が素晴らしい。

 

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卵は控えめ。これぐらいの方が好き。

 

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お椀。よう食べた。

 

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甘味は最中。これならミルクボーイも満足の最中です。


以上、30000円のコースにビール1本と日本酒五勺を4杯で36400円でした。確かによう食べてるわ。

 

 

最高値のコースだったからかメニューも多く楽しめました。季節的なものもあるのでしょうがどの魚も脂が乗っていて、パワフルな印象。またシャリが抜群に美味しいのも特徴的。米の一つ一つがしっかりと感じられ、赤酢の具合、温度もパーフェクト。1番好きなシャリだったかも知れません。


一方でネタの香りという点では今ひとつ。これは好みの問題なので、その点を気にしない人は良いと思います。


途中から失敗したなーと思いました。高いコースを頼む必要が無い。最終的な金額と立地を考えると釣り合わないんですよね。ですのでずーっとこの値段なら東京でも食べれるなあと思ってしまいました。ただこれは1番高いコースを選んだ私の責任です。お酒は上述の通り安く、その意味で安いコースでつまみながらガブガブ飲むのが良い楽しみ方だったかも知れません。


そういったことから東京の人や関東圏以外の人がこの店目掛けてわざわざ、というのはちょっと違うかも知れません。一方地元の人にとっては嬉しいお店。カウンターの端で恐らく地元のご夫婦と思われる方が安めのコースで、大将と話しながら日本酒飲んで、最後ちょこっと追加していたのを見て、ああこれがこの店の理想の姿かもなあと感じました。


私のような浮ついた輩が偉そうに言うのもおこがましいですが、大将も女将さんも接客は素晴らしく、テンポも良いしその点の不満は全くありません。良い意味での地元感がありました。

 


改めて昨今の寿司バブルとも言える様な状況を作り出してるのは私の様な輩がいるからであり、そんなジレンマを感じながら寒い北風の中を帰る。私がやっている事は何なのだろう。

御馳走様でした。

 

 

鮨おばな
0276-72-1604
群馬県館林市大手町5-1
https://tabelog.com/gunma/A1002/A100204/10002097/