サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

アラルデ-西大橋

本町駅から阿波座方面へ徒歩5分ほど歩いた所にあるこちらに。ミシュラン一つ星のスペイン料理のお店です。


10分前に到着するとまだお店は空いていませんでした。時間ぴったりにならないと店内にも入れませんので夏とか冬に行く方は気を付けましょう。


カウンターは6席と奥にテーブル席が2つ。カウンターの前にレンガ製のオーブンがあるのが特徴的です。

 

f:id:leglutton:20210109162757j:image


まずはスパークリングワインから。泡がきめ細やかでスッキリ。シャンパーニュとまでは行きませんが充分です。


と、最初の飲み物が出てきてから一向に料理が出てきません。シェフのワンオペなので致し方無い部分はありますが、いかんせん遅過ぎます。スパークリングも飲み切り、やる事も無いのでシェフの動きを見ていましたが、素人ながら無駄な動きが多い様に見えました。

 

f:id:leglutton:20210109162953j:image


結局最初の料理が出てくるまで30分かかりました。果たして出てきたのはフォアグラのアイス。これ出すだけで何故に30分もかかるのか。冷凍庫から出すだけやろ。

お味は周りはヘーゼルナッツのチョコでコーティングされており、結構甘いのですが上に載せられた岩塩と合わせると良いバランス。結構濃厚なフォアグラなので見た目より食べ応えがあります。美味しいのは美味しいのですが、やはりこれだけ待たされた意味が不明。最初から暗雲が立ち込めます。

 

f:id:leglutton:20210109163036j:image


グラスはもうカラカラで乾きそうな程なので次のドリンクを。お任せでお願いすると少し考えて出されたのはチャコリ。元々考えて無いんかい。チャコリらしく林檎の様な香りで味わいも軽いのですが、いかんせん待たされ過ぎた挙句チャコリではまたすぐ飲み干してしまう。しかし、シェフは何故か忙しそうで中々気付いてくれず、こちらも声をかけづらい。


暇なので周りを見渡しますが、客層が微妙。何というか星付きのお店にしてはラフというか、悪く言うと品が無い。とは言えシェフは気にせず普通に話してたのでそういうのは気にしない人なんでしょう。

 

f:id:leglutton:20210109163105j:image


お次は15分待ちました。せいこ蟹とカリフラワーのムース。これはカリフラワーの香りが主体的であり、それは美味しいのですが、蟹が弱い。せっかく内子まで入っているのに蟹の風味が弱く、蟹感がありまへん。昼間にあれだけの蟹を食べたのも分が悪い。やはりこれに15分かかるのも謎。


という事でやはり待てども待てども料理は来ず、客層もかなり微妙で、私の心は2品目にして完全にクローズ。ここからはただの苦行です。まだ長いので暇な時にお読み下さい。

 

f:id:leglutton:20210109163127j:image


次の料理の牡蠣を店内のみんなに見せて回ります。確かに美味しそうなのですが、その間全ての作業がストップしています。いいからはよ食わせてくれ。

 

f:id:leglutton:20210109163148j:image


来るまでまたも30分かかりました。もう入店から1時間半近く経過してまだ3品目。自家製ブリオッシュの上に牡蠣。美味しいんだけどブリオッシュと牡蠣合うかなあ。単体で食べるととても美味しいだけに合わせる意味が分かりません。

 

f:id:leglutton:20210109163206j:image


もうワインをメモるのもやめてしまいました。味なんて覚えてる訳がない。

 

f:id:leglutton:20210109163246j:image


良いからはよ作ってくれ。

 

f:id:leglutton:20210109163303j:image


パンも記憶にありません。


お肉を例のオーブンで焼き出したのですが、煙が店内に充満。私も燻されます。換気扇は付けていますが弱い。オシャレして行ったらダメなやつです。札幌のグルマンズいとうも換気が悪く凄かったですが、あちらは焼肉屋なだけまだ許せます。

 

 


暇なので、あの店の事を思い出します。あの時シックスセンス的な不安がありましたが、実は今回もそうでした。ネット経由の予約でしたので、時間変更のお願いもネット経由でしたのですが、そこから3日間放置。漸く来た返事は一斉開始ですので対応しかねます、ってそんなんすぐ返事出来るやん。この時点で嫌な予感はしましたが、私は毒くらわば皿までタイプであり、物は試しと来ましたがやはり毒でした。

 

f:id:leglutton:20210109163455j:image


奇しくも昼と同じ長崎の鰹。これも一体感が無い。単体で食べれば良いのですが、一緒になる事で良さを打ち消しあっています。ソースも美味しいのに。

 

f:id:leglutton:20210109163552j:image


そしてチャコリ。なんでまたチャコリなのか。これも美味しいのですが、全く料理と合いません。鰹と味の濃いパブリカのソースならもっとタフなワインを出すべき所を対局の様なチャコリ。首傾げ過ぎてもげそう。


お隣がいちいちリアクションがデカいタイプのおばさんで、私の心の扉が閉まる要因の一つでもあったのですが、そのおばさんも遂にスマホをポチポチし出しました。みんなポチポチ。束の間の静寂。

 

f:id:leglutton:20210109163618j:image


カボチャのスープ。これはかぼちゃ本来の甘みが感じられず拍子抜け。一方味は濃く、カボチャということを考えなければこれはこれであり。粘度も高く、酒の飲めるスープです。

 

f:id:leglutton:20210109163644j:image


全体的に写真までブレてきました。やる気が無くなってます。

 

f:id:leglutton:20210109163716j:image


せいこ蟹と、根室の雲丹らしいです。これもやはり一体感が無い。素材だけ聞くと大層なのですが、全然その良さが分からない料理に仕上がりました。スペイン料理って素材を活かす系だという認識なのですが、こちらは消してる系です。

 

f:id:leglutton:20210109163745j:image


見せんでええってもう。と言いつつ写真を撮る私も私ですね。


もう3時間経つというのにようやくメイン1品目。この店に来る前は久々の大阪だし、この後は新地のワインバーに行こうかと考え、幾つか店までピックアップしていましたが、これだけ時間がかかると飽きたし眠い。自主的にゆっくり食べるならまだしも、待ちぼうけを喰らってる感覚で、体感的には1/3で出来る店もあると思います。アリーニュとかこれよりややこしい料理なのに早かったし。あそこのデセール美味しかったな。

 

f:id:leglutton:20210109163802j:image


本題に戻ります。鰆。ソースはイカ墨。鰆は脂がすごいのですが、身の味が弱く、ソースを付けないとすぐ飽きてしまう味わい。この日一番微妙でした。時間がかかってこれだもの。


f:id:leglutton:20210109164000j:image
f:id:leglutton:20210109164029j:image


ようやく先程の肉。まあ当然に美味しいのですが、脂身がキツい。ここまで時間かかりすぎて悪い意味でお腹いっぱいだからかも知れません。肉自体は美味しいのに温いのもよく分からない。これは意図なのかグダグダしてるからなのか私には分かりません。


f:id:leglutton:20210109164048j:image


最後はバスクらしくチーズケーキ。もういい加減帰らせてくれとさっさと食べようと口に入れると、これが滅法美味い。巷ではバスチなどといってコンビニでも売られてますがダンチ。なんだよ、これやってくれよ、最初から。ていうかこれをホールで食べた方が満足度は高かったかも知れません。

 

という事で締めて4時間。4時間てロブションかよ。充足感がまるで無い4時間でした。

 


これで安ければ多少許せるかと思ったのですが、お会計は25000円強。コースは税込13200円なので、飲み物だけで12000円もしている事になります。高過ぎです。私の舌が馬鹿なだけかも知れませんが、そんなに良いワインだと全く思えませんでした。やはり悪い店ばかり思い出す。

 

 

全然ダメでした。とにかく時間がかかり過ぎ。シェフは時間を気にして無さそうなので、こういう芸風なのでしょうが、私からすればシェフの自己陶酔に付き合わされている感覚になり、ひたすらに冗長なだけの映画を見させられているような気持ちになりました。要は苦痛です。

 

私はせっかちなのでテンポ良いに越したことは無いと思っているのですが、世の中には時間が長いコースもあり、そういったお店にもたまに伺います。ロブション以外にもアピシウスも長かったし、にい留もケツが痛くなるほど長い。でもそういったお店は飽きないんですよね。むしろもっとその場に居たいと思いました。こちらはその対極です。


味も微妙ですね。温度の強弱、味覚の強弱が弱く単調。一つ一つの素材は良いのに、全くマッチしていません。

 


先日のbb9もそうでしたが、スペイン料理は特に単調になりがち。スペイン料理って地雷なのかなあ。私はまともなスペイン料理というとカセントが初めてだったので死ぬほどハードルが上がってるのですが、にしてもです。コンセプト負けしてるお店が多い。これならとりあえずアヒージョ食べてパエリアしこたま食べてた方が満足度が高いかも。


この時期の平日でほぼ満席でしたので、そこそこ儲かってると思うんですよね。もう1人雇えばいいのに。ワンオペでやるには効率が悪すぎる。そんな冗長性が料理にも現れていてひどく辛い。

 

 

という事で色々書きましたが、これほぼ全部お店の中に居る時に書いたものです。お行儀が悪いのは嫌なので、私は基本的に食事中は写真を撮って10秒ほど感想をメモるぐらいでスマホはいじらない様にしてるのですが、余りに暇すぎてスマホをいじるしかなくなりました。なんなら80%あった充電が店を出る頃には10%を切りました。いかに暇だったかお分かり頂けるかと思います。おかげ様でかなり先の連休の予定まで考えることが出来ました。

 


お店を出た瞬間、深い深い溜息が出ました。何のための4時間だったのだろう。新地に向かう気力はとうに失せ、トボトボとホテルへ足を向ける。

 

 

アラルデ
050-5457-3526
大阪府大阪市西区阿波座1-14-4 サインカンパニービル 1F
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270106/27090095/