サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

a.ligne-新栄町

新年明けましておめでとうございます。

いきなりですが、今年はもう少し名古屋のお店を開拓しようと思っています。というのも名古屋から来たと他県でお話しすると大抵名古屋はどこに行かれるんですか?と聞かれ、いつも答えに窮してしまいます。だって無いんだもん、と心の中で思いつつも、折角名古屋にいるんだから、名古屋の店を語れないとグルメブロガーが廃ります。


こちらは久方ぶりのフレンチ。新栄町の裏手辺りにあり、以前行った事のあるキートスや餃子のたつみのすぐ近くです。


内装が綺麗。白を基調としており、空間にゆとりがあります。どことなく女性的なインテリアです。

 

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まずはシャンパーニュから。マムグランドコルドン。私はマムが結構好きなのでこれは嬉しい。苦味と酸味のバランスが良いんですよね。

 

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アミューズ登場。この規模のお店で手の込んだアミューズが5つも。

左下から時計回りに、

ゆずと雛豆のチップス。これはめちゃくちゃ爽やかですね。変な例えですが、ジンライムみたいです。

白インゲンのムース。口に入れた瞬間に溶けます。

名古屋コーチンのつくねが入った。やべえ、むちゃんこジューシーで味もしっかり付いてて、すんごい美味いぞ。

ビーツのムース。まあこれは普通。

黒ごま。口に入れた瞬間に溶けて無くなりました。黒ごまの香りが爆発。これもすんごい美味い。

と見事なアミューズ達。今後の展開に期待が高まる君です。

 

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2品目は渡蟹に山山葵のソース、根セロリが敷いてあり、上にはリンゴのジュレと細切りが載っています。リンゴが甘く全体を上手くまとめています。もう少し酸味と山葵を効かせるともっと好きかも知れません。

 

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プロヴァンスのロゼ。酸がしっかりしたタイプを合わせてきました。やっぱり料理にもう少し酸があれば尚良かったと思います。

 

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パン。炭の香りがふわっと香り、当然に熱々。

 

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続いては車海老にジローヌ茸、マコモ茸と秋の装い。オランデーズソースときのこが美味しいですねえ。海老は控えめですがその方がバランス的に良い。いいなあ、秋だなあ。季節感を感じるお皿って大好き。

 

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アルザスリースリングが来ました。リースリンググランクリュって初めてかも。2013年というヴィンテージから来る熟成感と仄かに甘く、それでいて酸味のあるリースリングらしいワイン。深い余韻が料理にもばっちしです。

 

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うわ、なんじゃこら、と言いたくなる見た目のこちらはフォアグラと赤パプリカ。黒いのは赤パプリカの皮を焼いたものだそうです。

見た目こそ真っ黒ですが、炭感は無く、パプリカの味が濃い。フォアグラがパプリカを補完する様な存在であり、あくまで主題はパプリカであり、すんごい美味しい。

 

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こちらはナパのチャルボノというカリフォルニアの土着品種だそうです。グルナッシュの様な薬草の香りですが、味はシラーや少しカベルネの様に果実味が強い。不思議なワインですが、マリアージュ完璧。さっきのリースリングと言い面白い合わせ方ですが、ぴったりはまっています。

 

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魚は甘鯛に冬瓜、愛知県祖父江の枝豆と銀杏。ソースはアメリケーヌソースを泡立てたものでしょうか。てっきり主題は魚かと思いきや、これについては野菜が美味しい。冬瓜、銀杏の苦味が素晴らしいですねえ。これらをソースと甘鯛の香りと柔らかい食感が補完します。これはこれでありな魚料理。要は美味ければ何でも良い。

 

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こちらにはコートドールのシャルドネ。ちゃんとシャルドネなのですが、どこか赤ワインの様な不思議な香りがします。ポマールだからかな。ACブルゴーニュだけどちゃんと美味しい。さっきからワインが良き。

 

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パンはお代わりも頂けます。今度のパンは仄かに甘い。

 

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お口直しはトマトや、ビーツ、セロリのスープ。見た目こそ真っ赤ですがセロリの香りが強くさっぱり。まだまだ食べるぞ。

 

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メインは京都の鴨。上の方のは茄子とイチヂクです。うーん、これについてはちょっと凡庸だなあ。鴨自体の旨味が弱いのか抜けてしまっているのか。これまで非常に良かっただけに少しずっこけ感があります。

 

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ワインはヴォルネイの2017年。香りがすごくいい。ここに来てどストレートなペアリングが続きます。やっぱりブルゴーニュが好き、と改めて思います。

 

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デザート前にチーズが出てきます。当たり前のように美味しい。ブルチーズ好きなんですよね。チーズ詳しくなりたいな。勉強しようかな。

 

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デザート一品目はキウイ、ハーブのアイスにヤギのミルクの粉末状にして振りかけてあります。なんじゃこら。むちゃんこ美味いぞ、これ。字面だけでは分かりませんが、バランスが素晴らしい。それぞれの食材の必然性を感じます。

 

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2品目。手前のアイスは栗で、右側は柿と秋満開。このお皿は先程以上に完璧。フォンダンショコラは割るとチョコが溢れ出て、栗のアイスは柔らかい栗の香りが充満し、柿もちゃんと柿しています。やべえな、ここのデセールむちゃんこ美味しいぞ。シェフは元々パティシエをしていたそうですが、パティシエとしても大成していたに違いない。

 

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食後の紅茶とミニャルデーズ。まさかと思いますが、ミニャルデーズまで超美味しい。全部香りが違って、甘味がはっきりしていて、でもしつこくありません。ミニャルデーズがここまで美味しいのは素晴らしいの一言。


と、以上で25000円弱でした。ワインもしっかり飲んで、フレンチとして考えれば安い部類でしょう。

 


いやー美味しかった。全体としてプレゼンテーションが華やかであり、女性的な雰囲気を感じますが、味わいはフレンチそのもの。ソースが真っ当で、バランスが良く、どんな人にも合うようなフレンチでした。ちゃんとチーズまで出てくるのもすごく良い。


ワインも良いですね。変化球気味ですがマリアージュがきちんと考えられている。メインの魚と肉には直球勝負なところも好き。熟練された技を感じました。


メインのお肉が良くなればもっと良くなると思います。あそこだけずっこけてしまいましたが、逆にあそこが良くなれば、ミシュラン一つ星どころか二つ星ぐらいまで見えてくるのではないか。


何よりデセールとミニャルデーズですよ。むちゃくちゃ美味しかった。そこらへんのパティシエが尻尾を巻いて逃げる程、素晴らしかった。グランメゾンのデセールと全く遜色ありません。デザート専門店出したら無茶苦茶売れそう。

 


終わりよければ全て良しではありませんが、最後でかなりの満足感がありました。これで25000円しないのは日本中見渡してもそうは無いのではないか。予約も取りやすいですし、名古屋市内中心地とアクセスも良い。


これから何度も伺うことになりそうです。名古屋で一番のお気に入りかも。御馳走様でした。

 

 

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愛知県名古屋市中区新栄2-3-12
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