サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

寿司 中川-片原町(高松市)

昨年は3回も来た香川ですが、コロナもあり今年はご無沙汰。しかしようやく行くチャンスが出来たので、いつも通りこちらに。私は浮気性なので同じ店にあまり行かないのですが、香川に来たらこちらには絶対に伺います。


これまでは20:30の2回転目にお邪魔していましたが、今回は18:00からの1回転目に初挑戦。お店に入ると私と連れの顔を見て大将が「Goto使って来たの?」と気さくに話しかけてくれます。

 

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まずはビール。と共にすぐ供されるのは鯛にポン酢。こちらのポン酢は酸がはっきりしていて、食べるほどに何故かお腹が減ります。鯛自体もポン酢に負けない香りで美味。

 

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渡蟹は蓮根おろしと一緒に。蓮根おろし自体に下味がしっかり付いており、見た目はさっぱりですが、これだけで酒が何杯でもいけちゃいます。これこれ。


私はこの店に伺うと、つまみはワイン、握りに入ると日本酒でお願いします。

 

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まず最初のワインはお馴染みオレンジワイン。しっかりとした酸味とポン酢、蓮根おろしがとてもよく合う。

 

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ぬおー、出てきた瞬間に拍手喝采。雲丹、鮑、椎茸にシャリが入っていて、丼スタイル。

口に入れた瞬間、海が爆発。とりあえず雲丹と鮑を合わした、という東京の映え狙いの店とは似て非なるもの。鮑の食感、肝の濃厚さと雲丹の相性、椎茸の清涼感に赤酢の酢飯と文句の言いようがない。映えではない必然性を感じます。そしてボリュームもたっぷり。2品目にして、幸せの溜息が溢れ出す。

 

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ワインを飲んだのですが、食事が美味しすぎて忘れました。ていうかこの料理に赤とは挑戦的。

 

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メヒカリ。メヒカリって鹿児島でしか食べたこと無いんですが、瀬戸内でも食べれるんですね。このメヒカリ、脂のノリが凄く、鹿児島で食べたメヒカリの何より美味い。ああ、日本酒が飲みたい。

 

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と思ったらサンセール。2018年とフレッシュでサンセールらしい華やかさの中に酸を感じます。メヒカリにサンセールを合わすとは面白い発想。

 

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さて握り。まずは赤身。身に凝縮感があり、しっかりとした鮪の鉄分を感じます。のっけから飛ばしてきますねえ。

 

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赤身には実は赤が合うんだよ、と大将。中川の大将は私みたいな食べる事と飲むことが大好きな客が好きなんですね、分かります。一緒の人種です。

 

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中トロ。美しい脂に芳しい鉄の香り。いつまでも咀嚼したいのにすぐ溶けて無くなる儚さ。刹那的な美味しさがあります。

 

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イカ。さっぱりで濃厚という二律背反。酢飯の具合が良いのでしょう。

 

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サヨリサヨリ自体より生姜のフレッシュさが心に残ります。サヨリってひっくり返る程美味しいものでもないので、口直しぐらいに捉えましょう。


大将の弟子で山田さんという朴訥とした若い弟子がいるのですが、この彼が以前は全く接客が出来ず、私と連れは将来を心配していたのですが、今回伺うと引きつった顔で笑顔まで見せて料理を提供してくれました。仕事の任せられる範囲も飛躍的に広がっています。何なら山田(私と連れは敬愛を込めて呼び捨てで呼んでいます)の下にさらに若い後輩が出来ている。なるほど、山田は後輩が出来るとちゃんとしようと張り切るタイプなのか。連れと2人で子供の成長を見守る様な気持ちになります。

 

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山田に夢中で忘れました。この手の白身はまずは外しませんのでご安心を。

 

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海老。うーん、甘い。まだ10月にも関わらず十分な甘さでした。海老さんありがとう。

 

ワインがいっぱいだったので、ようやく日本酒へ。

 

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私がお任せすると、冷蔵庫の奥から大将が引っ張り出してくれました。悦凱陣はいつも通りですが、何と平成15年の古酒。2015年じゃないですよ、平成15年ですよ。しかも無濾過。色がもはやウイスキーです。

 

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一口飲むと、身体中に広がるかのような甘い香り。これは極上のウイスキーである。なのにアルコール感は無く、静かに余韻が早く、でもいつまでも残る様に消えていきます。この矛盾した感覚。控えめにいって私がこれまで飲んだお酒の中でラトゥールに比類するほど美味しかったかも知れません。

 

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とろたく。もう終わりなのか。お腹はいっぱいなのに寂しさが募る。

 

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これは何かの鯛だったかな。相変わらず酒が入ってくるとメモ忘れがち。

 

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喉黒な気がします。もはや喉黒だろうと他の魚だろうと美味い。脂がぐわっーと。また日本酒が飲みたくなる。

 

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卵焼きを巻いて。これはアイデアだけなので、どうとかこうとかありません。卵焼きって美味しいよね。

 

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いくら。まあこれは普通に美味しいいくらです。これは無くても良かったかな。

 

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ダメだ、白身を相変わらず忘れる癖。ていうかこの店来るといつも飲み過ぎるんだよな。大将がガバガバ注いでくれるから。

 

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ええ、案の定アイスに辿り着く頃には記憶がありませんでした。

 


久々に伺いましたが、やはり美味しかった、そして満足度が高いお店でした。寿司屋というより小料理屋という感じに近く、美味しいお魚を色んな形で頂くことが出来ます。


昨年末に伺ってから、この一年弱かなりの寿司屋に伺っていたので、今回伺う前は以前程楽しむことが出来ないのでは無いかと内心心配していたのですが、全くの杞憂に終わりました。単純に魚が美味しいし、ミシュラン星付きの寿司屋と比べても何ら劣る事なく、かつ費用も東京で食べるより遥かに安く頂けます。


何より大将が良い。上述しましたが、食べる事と飲む事が大好きなのがよく伝わります。私達の事を覚えてくださっているのも、我々が楽しく、かつさっさとバクバク食べて飲むからに違いありません。類は友を呼ぶというか気持ちが分かるんです。

 


やっぱり良いお店だなあ。とてもとても好き。今回は2回転目もあったのでサッと出てしまいましたが、次は2回転目に伺って、また記憶無くすまで飲む事にします。


これからもずっと伺わせて頂きます。山田の成長も見てないとな。御馳走様でした。

 

 

寿司 中川
087-821-4222
香川県高松市御坊町10-7
https://tabelog.com/kagawa/A3701/A370101/37000760/