サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

VELROSIER-京都河原町

また京都に来ました。いつも和食が多いので今回は中華。こちらのお店は元々芦屋にあったそうですが、京都に移転してきたとの事。四条河原町高島屋の裏手にあるgood nature stationというビルの中にあります。こんなバカでかいビルいつの間に。全然知らんかった。


お店の前に着くとミシュラン星獲得おめでとうとの花が置いてありました。私が訪れたのは10月中旬でしたが、その直前に出た2021年版ミシュランガイドで一つ星を獲得されたそうです。ちなみに同じフロアにあるKAINOYA(これも鹿児島から移転)、TAKAYAMAも同じく2021から一つ星を獲得しています。なんやミシュランフロアかいな。

 

f:id:leglutton:20201220074942j:image

(写真はお店公式サイトより)


店内がかっちょいい。黒を基調としたシックな色合いにゆとりのあるテーブル配置、オープンキッチンも広く、まるでフレンチのグランメゾンに来た様です。やべ、下調べを大してしておらず若干の場違い感。おっさん1人だと少し気まずいので、なるべくオシャレをして複数で行きましょう。

 

f:id:leglutton:20201220075003j:image


テーブルセットもまるでフレンチ。迷って少しまともな格好してきて良かった、と胸を撫で下ろす。

 

f:id:leglutton:20201220075020j:image


ドリンクはワイン推しなのですが、例の如く名古屋から走って来てるのでまずはビールで。気まずいので秒で飲みました。

 

f:id:leglutton:20201220075039j:image


トップバッターはワイン、ではなくて、ごぼうのスープです。ワイングラスに入れちゃってます。上湯スープがベースであり、そもそものスープが大変美味しい。そこにごぼうがアクセントとして香ります。お腹減った。

 

f:id:leglutton:20201220075059j:image


ビールを飲んだのでワインへ。ソムリエの方にお任せします。まずはシャンパーニュ。THEブランドノワールともいうべき、旨味が深く余韻が長い泡。気分がアガります。

 

f:id:leglutton:20201220075116j:image


焼売の皮と上湯のジュレに、にんじんやら、帆立やらが入っています。手で持ってガブっと。見た目はフレンチ的ですが、やはり上湯が美味しいのでちゃんと中華です。

 

f:id:leglutton:20201220075135j:image


溶岩の上に乗った溶岩チックなこちらはスペインのピザ生地的なものにサンマと焼きナスを載せたもの。秋刀魚の香ばしさと脂が爆発してますねえ。割とはっきりした味で好きな方向性です。ポーションも大きく満足度の高いお料理でした。

 

f:id:leglutton:20201220075151j:image


これ、揚げ餃子なんです。サツマイモを生地に練り込んであるとの事ですがそこまで甘味は感じません。単純に中の豚肉の餡が美味しい。

 

f:id:leglutton:20201220075208j:image


スペインの甘口のシェリー酒。割としっかりと甘いのですが、そこまでしっかり甘く無くて良かったなあ。

 

f:id:leglutton:20201220075228j:image


すごいプレゼンテーションですが、こちらはフォアグラ最中。もう中華はどこかに行ってしまいましたが、中にはフォアグラがみっしりと詰め込まれており多幸感があります。結構甘目なのも私的には有り。

 

f:id:leglutton:20201220075246j:image


オーストリアの11種のブレンドの白との事。なんだこれ、ごぼうみたいな土の香りがします。不味くは無いのですが、ちょっと意図が不明。

 

f:id:leglutton:20201220075308j:image
f:id:leglutton:20201220075311j:image


巻貝からニョロっと春巻が出てきました。これをわざわざプレートに置いてくれます。ホワイトソースを付けて頂きますが、カレー粉の様な風味があり、オリエンタルで美味しい。てか巻貝は何だったんだろうか。

 

f:id:leglutton:20201220075334j:image


ニュージーランドの日本人醸造家、木村さんのソーヴイニョンブラン。フルーティでヴィオニエみたいな華やかさ。が、量が少なくすぐ飲み切ってしまいました。

 

f:id:leglutton:20201220075351j:image


上湯スープに鶏肉のムース的なもの、キノコ、銀杏が入っています。漸くド中華に戻ってきました。やはり上湯スープが心底美味しい。このスープ鍋に入れて持って帰りたい。

 

f:id:leglutton:20201220075419j:image


チャーシューが入ったパイ。上のはゴボウです。美味しいのですが、甘いのが続くのが気になります。私はこういうの結構好きなのですが、人によっては気になるかも知れません。

 

f:id:leglutton:20201220075437j:image


ブルゴーニュの赤。単体だと若過ぎて微妙でしたが、料理と合わせると良くなりました。

 

f:id:leglutton:20201220075455j:image


すごい緑ですが、これニラのパウダーなんですって。鮑のソテーにニラをぶっかけてます。しかしこれがまたもや美味しい。そこまでニラ感はありません。でも高い食材でやる意味あるかな。

 

f:id:leglutton:20201220075511j:image


ドイツのロゼ。酸がしっかりしており悪くないですね。鮑とロゼってどうかと思いましたがかなり有りでした。

 

f:id:leglutton:20201220075529j:image


焼き豆腐にフカヒレ、雲丹、スープは上海蟹とオールスターの様な料理が来ました。スープがやはりめちゃんこ濃厚。天下一品のスープを10倍ぐらい上品にして蟹の風味を足した味わいであり、これ美味いだろ、といい意味で暴力的に訴えかけて来ます。ある意味でスープが全てであり、豪華食材の必要性はありません。

 

f:id:leglutton:20201220075546j:image


紹興酒が来ました。15年ものだそうで、香りがめちゃんこ芳しい。それなのに味はまろやかで、奥深さを感じました。

 

f:id:leglutton:20201220075603j:image


これなんだろ。メモを失念してしまい、見た目からも分からないので完全に忘却の彼方。ほんと改めて見るとほぼ見た目からだと何か分かりませんね。ヌーベルシノワって難しい。

 

f:id:leglutton:20201220075621j:image


カリフォルニアのジンファンデル。全然これも覚えてない。何か他に気になることでもあったんでしょうか、私。

 

f:id:leglutton:20201220075654j:image


〆の炒飯には鱧の唐揚げが載っています。横のスープは松茸の出汁が入っていて、途中からかけるのですが、やはりこのスープが素晴らしい。そしてさっきから熱いものが多く私は汗だくです。ヒートテックなんか着るんじゃなかった。

 

f:id:leglutton:20201220075714j:image


鉄観音の烏龍茶です。結構飲んでるはずなのにまだ足りない感じがしたのはやっぱり一杯が少ないからかな。

 

f:id:leglutton:20201220075737j:image


デザートはシャインマスカット。キンモクセイの香りがします。正にシャインマスカットであり、秋真っ只中。

 

f:id:leglutton:20201220075759j:image


もういっちょ。栗のアイスクリーム。はっきりとした甘さで、これ一つでモンブラン的な味わいであり、そこらのフレンチのでデセールより美味しい。すんげえな。


と、営業時間終了間際に大きな声の夫婦が来店。話を聞いてると(というか聞こえてくる)、どうやら隣のカイノヤのシェフな様です。こちらのシェフと仲良しなのか楽しそうに喋ってますが、まだ俺居るんだけどな。まあ食事は終わってるので良いですが。カイノヤ、美味しそうだけどむちゃんこ高いので私は敬遠しています。

 

f:id:leglutton:20201220075842j:image
f:id:leglutton:20201220075839j:image

 

お茶とアミューズまで出ます。

 


さて、お会計。29400円。これはどう捉えるかですね。フレンチならまあこんなもんという感じがしますが、中華だと捉えると高い。


味は文句無しに美味しいものでした。プレゼンテーションや使ってる食材はややこしいですが、全て単刀直入に美味い、と唸らせる様なものでした。基本的にちゃんと中華であり、基本となる上湯がすごく美味しかった。ここまでの味は中々出会えません。


一方、それだけ基本が美味しいのなら、あえて華美な食材や、これだけ豪華な内装でちゃんとしたサービスで無くても良い、と考えてしまいます。当然にお値段に跳ね返って来ますが、この辺は好みの違いなんでしょうか。


カジュアルラインというかセカンドラインでもっとラフなお店やってくれないかなあ。普通の食材で、もっとカジュアルな雰囲気で良いから、値段は1/3みたいな。そうしたら通います。それぐらい中華としてちゃんと美味しかった。


雰囲気は素晴らしく、サービスもテンポも良いので、こちらのお店は何かの記念日とか大事な時に行くのが良いんでしょうね。あまりにも私がフラっと行き過ぎました。その辺りのそもそもの認識の差が、こういう感想になってしまってると考えると店側にとっては酷かも知れません。

 

いずれにしても味は確か。これは間違いありません。中華と思って行くのではなく、グランメゾンに行くと思ってどうぞ。御馳走様でした。

 

 

VELROSIER
050-5456-8904
京都府京都市下京区河原町通四条下ル2丁目稲荷町318-6 GOOD NATURE STATION 2F
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260201/26033284/