サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

寿し道 桜田-丸の内

普段全然名古屋に居ない私ですが、たまには店に行かないと名古屋に住んでるメリットが活かせない、と思い立ってこちらにお邪魔しました。私は基本ぼっちなので情報が入って来ませんが、そんな私の耳にも入ってくる程、最近話題のお店の様です。


お店のある丸の内の周りはオフィス街というかマンションというか夜は閑散とした街の中にあります。内装はいかにも寿司屋という雰囲気。何でも吉乃の居抜きだそう。大将は久兵衛や鮨とかみで修行したとの事。まだお若い様ですが経験は中々のものの様です。


まずはビールで。さあ食べるぞ。

 

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トップバッターはシャリを海苔に載せたもの。なるほど最初から酢飯を作っていたのはこういう事ですね。その時から香る赤酢の香りに負けない海苔の香りが良い。初めから分かりやすい始め方は嫌いではありません。

 

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羅臼の鱈の白子と岩手の松茸が。出汁がはっきりとした味わいで先程同様分かりやすいベクトル。伺ったのは10月だったのでもう白子の季節なんだなあとしみじみ感じます。寿司屋って季節感じれるから好き。

 

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長崎のクエ。まあまあといったところ。脂のノリは悪くないのですが、そもそもクエって刺身で食べて美味しいと思ったことが殆ど無い気がします。

 

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香川の鰆。皮目を燻してあります。まあこれも普通かな。香りは良いのですが、旨味がいまひとつ。淡白な魚は良し悪しがはっきりでます。


ビールを飲んだので次はワインを。何でも大将はソムリエの資格も持ってるそうです。最近そういう寿司屋多いですね。

 

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ブルゴーニュのアリゴテ。これは単刀直入に美味い。ぶどうのフレッシュな香りとミネラル感。寿司にぴったりです。やるやないか。

 

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愛知は下島の蛸。取り立ててどうというものでは無い普通の蛸。生蛸をグニグニいきたかった。

 

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美しい見た目のこちらは秋刀魚の肝和え。味濃い目であり日本酒が飲みたくなるのですが、逆に言えば秋刀魚である必要は無かったかも知れません。折角ならもう少し秋刀魚の味を感じたかったな。

 

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銚子の金目鯛。うーん、少し身が緩すぎる気がします。一方銀杏が滅法美味しい。脇役にすっかり食われてしまいました。

 

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鮑は水で煮ただけだほう。旨味が少し弱いなあ。身も硬い。なかむらや一幸の鮑に比べると2段ぐらいレベルが落ちます。下の肝ソース和えのご飯は単純に美味しかった。

 

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ワインを頼むとまたもやサンセールのオレンジワインが出てきました。なんか流行ってんのかな。サンセールのオレンジワインは酸味が穏やかで変に癖が無いから合わせやすいのかも知れません。

 

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ガリ。まさかのオレンジワインとむちゃんこマリアージュ。よく考えれば合う理由しか無いのですが、ガリとオレンジワインを同時に頂く機会など殆ど無いので目から鱗でした。狙ったとしたらやるな。

 

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握りはいきなり大トロから始まります。やま幸で北海道の戸井のもの。鉄分と脂は流石。もうちょいなのは季節によるものでしょうか。シャリは硬めで赤酢がしっかり効いています。

 

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三重の縞鯵。最初はイマイチかと思ったけど後から旨味がぐわっーと押し寄せて来ます。2週間寝かせてるだけあって見事な味のクレッシェンド。青魚評論家の私も大満足です。


ワインをオーダーしたのですが、その前に頼まれていたお客さんにサービスの女性がワインの注ぎ方を教えており、そのせいで私のワインが全然来ません。教えるのは全然良いんですが、他の客の酒が遅れるのはいかがなものでしょうか。そこら辺も大将がコントロールして欲しいんだけどな。

 

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ようやく来たのはアルザスブレンドかなあ。香りはゲヴァルツだけど飲み口はさっぱりでリースリングのニュアンス。魚には合いますね。

 

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三河湾スミイカ。最初は普通ですが、これもクレッシェンド気味に盛り上がってきます。酢とシャリがそうさせるのかもしれません。

 

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鮪の漬け。マスタードからしを混ぜたタレ。鉄分が良いので普通の漬けでいいかなあ。折角美味しい赤身なのでもっとシンプルで良かった。


しかし、隣の客がやかましい。恐らく40-50代ぐらいの女性なのですが、どこどこいった、忘年会はあの店を貸切で、などとずーっと有名店の話をしています。恐らくお金持ちなのでしょうが、如何にも品が無い。方やそのおばさんの反対側はおじさんなんですが、1人で寂しいのか私の方をチラチラ見てきます。良い歳してんだから飯ぐらい落ち着いて静かに食べろよ。私は愛想は良いけれど食事の邪魔になるから自分からは話しかけ無いのです。


という事で料理もイマイチ乗り切らない事もあり、心が閉じかける私。自分の悪い癖が出てきたなと自分でも分かる。立て直そう。

 

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車海老。香りが良いけど味は普通。あかん、立て直してくれ。


ここでワインを頼むとケンゾーの朝露が出てきました。まじか。お任せでお願いしてますし勿論美味しいワインなんですが、幾らなんだろうか。私は個人的偏見で、お任せした際にケンゾーを出す寿司屋や和食屋を信用していないのです。もちろんケンゾーのワインに罪は無い。

 

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愛媛の白甘鯛と海老芋。うーん、これも私には分が悪い。白甘鯛に関しては天草がNo.1という結論が出てしまっています。海老芋は良いですね。

 

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羅臼のいくら。味がしっかりついていていくららしい味わいなのですが、想像通りワインと全然合わない。日本酒の方が良かったなあ。この辺事前に教えてくれてたら追加で日本酒頼んだんだけど。

 

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お、私の大好きな鰯、と心が一瞬持ち上がる。しかしタレが強すぎてイワシの香りがしません。がっかり。

 

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雲丹は雲丹ご飯の上に載せて。遂に心が完全にクローズしたのか私のメモは鰯で途切れています。なんと分かりやすい人間なのか。我ながら非常に子供だなと反省しています、今。

 

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中トロ。やっべ、全然覚えてない。という事はそうなんでしょう。心が閉じるとやま幸の鮪でも開かない鉄壁の扉。あかん。

 

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なんだろこれ。喉黒って感じですね。こんなにシャリ小さかったんだなって今更思ってます。確かにお腹いっぱいにならなかった気がします。

 

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お椀。何の出汁か忘れました。

 

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穴子。ごめんよ、君は悪く無い。私が子供なだけなんだ、許してくれ。

 

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なんだっけ、これ。そうだ玉子だ。ういろうみたいって書いてありました。ちなみに私はういろうが好きではありません。

 

という事で締めて3万円ほど。料理が22000円でビール1杯とワイン4杯で7500円と考えるとまあそんなもんかなあと思いましたが一杯の量が少なかったのでやっぱり高い。

 

 

全体的にとても惜しい、というのがお店を出て最初に思った事でした。ネタは悪くないのですが、香りが消えてしまっていて折角のネタが勿体無い感じがしました。


推してるだけありワインは美味しいものでしたが、ケンゾーはやっぱり無いかな。一杯の量が少ない割にきっちりお値段は張ってたので、まあそういう方針なんでしょう。


そんななんやかんやや、客層の微妙さもあり、あと一歩感が最後まで拭えずテンションが上がりきらずダメでした。はっこくもそうだったんですが、私ととかみ系列は相性が悪いのかも知れません。店の雰囲気は好みの問題あるけれど、やっぱりあのサービスでサービス料10%取るのは無い。最近そういう店が多くて憂いてます。インバウンド無くなって落ち着くと思ったのだけれど。


名古屋ってやっぱり全然ダメだなと何十回目かに思いました。とにかく客層が微妙。ぺちゃくちゃ喋るおじさんおばさんが多くて雰囲気が台無しなところが多い。それを店側もコントロールしようともしていないので、そういう土地柄なんでしょう。なんかもう東京の有名店とか名古屋の有名店嫌になってきた。


とは言え大将はまだ若い。改善すべき点はありますが、伸び代はある。ミーハーな客に流されず、自分が美味しい、正しいと思うことをもっと研究して、実現して欲しい。そう思いました。


また数年後に行きます。御馳走様でした。

 

 

寿し道 桜田
052-951-8757
愛知県名古屋市中区丸の内3-10-29
https://tabelog.com/aichi/A2301/A230103/23070288/