サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

Itsuki-鶴舞

名古屋で久々に夕食をする事に。こちらのお店は随分前からチェケラしていたのですが、直前だと中々予約が取れず伺えず仕舞いでした。が、直前で空席が出たとの情報をインスタで入手したので慌てて予約。漸く伺えました。


店内が凄くオシャレ。豪華という訳ではありませんが、木を使った温かで清潔なインテリアであり、またオープンキッチンはアイランド型でセンスの良さを感じます。期待が高まる君です。

 

コースは8000円のみ。ドリンクですが、ワインのペアリングは7000-11000円とあり、飲む量と種類に合わせて値段が変わる様です。私はシャンパーニュを含む7杯飲んで9000円でした。

 

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メニューは素材だけ書く系です。

 

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まずはシャンパーニュピノムニエ100%。柔らかく仄かな苦味であり、香りは膨よか。正にシャンパーニュです。

 

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前菜がスタート。フォアグラのソテーに蜂蜜のアイス。上から生姜のソースがかかっています。フォアグラが軽やかですが、本来の脂感はしっかり残っています。蜂蜜のアイスとの相性も良く、生姜の仄かなアクセントも良いですね。お腹減った。

 

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お次は黄桃とリコッタチーズにパルマ産のプロシュート。プロシュートの香りが良く、また黄桃もはっきりとした甘さです。リコッタチーズが良い意味で主張が控えめであり、全体としてのバランス取っています。甘いものが2つ続きますが嫌な甘さではないのでありよりのあり。

 

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メインで出てくるみかわ牛で取ったコンソメにジロール茸と黒トリュフを。出てきた瞬間の黒トリュフの香りが食欲を刺激してきます。コンソメ自体はまあ普通に美味しいかなという感じですが、想像通りシャンパーニュにはぴったり。

 

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パンは手前からレーズンとくるみのパン、カカオのパン、フォカッチャです。フォカッチャの上に乗ってる葉っぱみたいなやつはオレガノのクッキー。レーズンとくるみのパンが美味しかった。ちゃんと温めてありますし、自家製だとしたらこのキャパですごい。

 

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前菜がもう一つ。千葉の金目鯛を皮目だけ炙ったもの。ソースは蕪で、下にはオクラ、柿、枝豆。金目の香りと蕪のソースの相性が良いですね。見た目通りさっぱりしているのですが、個人的にはもう少しインパクトがあった方が嬉しかった。

 

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ワインはカンパーニャ州ファランギーナ。香りはシュナンブランのようですが、口に含むとミネラル感。南イタリアらしい白ワインです。

 

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北海道の戸井で取れた本鮪の中トロを炭火で焼いたもの。ソースはパプリカ、焼きナスが乗っており、フェンネルがかけられています。

うーんこれは焼きナスの必要性が全く無いですね。銀杏の仄かな苦味のアクセントだけで良い。逆に言えばそれぐらい本鮪とパブリカのソースで完成されています。

 

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こちらにはマルケ州のロゼ。酸味がはっきりしており、エチケットのようにどこか薔薇の香りがしてエレガント。ロゼの中では相当に好きなタイプです。そして何よりマリアージュが完璧。鮪とロゼかーと思ったのですが、素晴らしいマリアージュでした。

 

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カボチャのニョッキはゴルゴンゾーラソースと。うーん、これもカボチャである必要があったでしょうか。カボチャの風味が少し強過ぎてゴルゴンゾーラの良さが消えてしまっています。逆に言えばゴルゴンゾーラのソースは素晴らしく美味しい。もっとこのソースを前面に出しても良いと思いました。

 

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こちらにはサンジョベーゼとモンテプルチアーノのブレンド。豊潤なぶどうの香り。香りはサンジョベーゼですが、味はモンテプルチアーノ。ワイン美味しいなあ。勿論ゴルゴンゾーラにぴったりです。

 

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みかわ牛のランプ肉。横っちょのは里芋です。ソースは落花生と赤ワイン。赤ワインソースが少し甘く、落花生の香りとよく合います。肉は脂乗りが良く、正にメイン。これもマリアージュが完璧。里芋は要らないかな。

 

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プーリア州のアリアニコとモンテプルチアーノのブレンド。果実味豊かで肉に合います。こういう分かりやすい合わせ方はとても好き。


次はパスタですが、サイズは大中小から選べます。私は当然に大をオーダー。まだまだ食べれますの一言に更に盛ってくれた気がします。お会計からすると追加料金取られなかった様なので大食いの人は大盛りにしましょう。

 

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わお、ほんとに大盛り。普通にランチで出てくるパスタを大盛りにしたぐらい。望む所です。

パスタは椎茸、舞茸。カラスミとかぼすがかけられており、塩気と爽やかさが良いですね。キノコも心からホッとする味わいであり、秋を感じさせます。

 

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こちらにはオレンジワインが出てきました。へー、ここで変化球。しかも私が買ったことのあるワインです。その時は印象に残らなかったのですが、パスタと合わせるとピッタンコです。さっきからソムリエやりよるな。

 

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デザートは栗のムースに、バニラのアイス。上にかかってるのは栗を蒸したものをパルミジャーノの様にかけています。

これはむちゃんこ美味しい。栗ののはっきりとした香りと甘さもしっかりで食べ応えがあります。要はモンブランなのですが、そこらのモンブランより複雑な味わいであり、星付きのお店のデザートと遜色ありません。

 

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デザートワインも頂けました。しかもこのデザートワイン、品種は不明ながら赤なんです。なるほど赤らしいもったり感が栗と相性抜群。

 

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最後にエスプレッソとフィナンシェ。これもちゃんと美味しい。素晴らしいですね、この小さい店でここまでやるのは。


以上で、18700円也。成る程、悪くないディールです。

 


人気の理由が分かるようなお店でした。季節の素材を使い、基本はシンプルながら所々ソースなどに光るものが見えました。


一方、少し季節感を出そうとかというのが欲になってしまって、組み合わせに疑問が出る箇所もありました。故に美味しいだけに少しもったいないかなと言う気がしなくもない。素材が良く味付けもいいので、もっとシンプルで良いのかと思いました。


このお店はとにかくワインのペアリングでしょう。高いワインでは無くとも意図のはっきりと分かる合わせ方であり、どれも料理と寄り添う素晴らしいものでした。鮪にロゼやパスタにオレンジワインと変化球に見えて、一口飲んだ瞬間になるほどーと言いたくなりました。奥様がソムリエなんだと思いますが、料理を良く理解されていて素晴らしいですね。私の大好きなペアリングの方向性でした。


お店の雰囲気と料理、お酒と全てやりたい事がはっきりしているのも良いですね。こういうお店がやりたかったんだろうなあと、ご夫婦の好み、意図がはっきりと出ていて、この点も好き。先日のvilla del nidoと同じような温かな空気を感じることが出来ました。


名古屋の中ではかなり好きなお店の部類です。またお邪魔します。御馳走様でした。

 

 

Itsuki
050-5457-2547
愛知県名古屋市中区千代田2-10-2-3 オーシャンスクエア 1F
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