サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

銀座 しのはら-銀座一丁目

銀座一丁目のビルの地下にあるこちらにお邪魔しました。コロナでインバウンドが消えて夜の銀座もだいぶひっそりしてします。こちらのお店は食べログでは2020年10月時点で4.74のゴールドメダル、ミシュランも二つ星と、銀座らしい輝かしいお店です。

 

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店内はカウンターが10席ちょっととそこまで多くないのですが、お弟子さんが4-5人もいらしゃって中々に儲かってます感がすごい。私の隣にはどこぞの社長さんと銀座のクラブのお姉ちゃんという4人組。良くも悪くも銀座感満々です。

 

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まずは白湯で胃を温めます。後々分かりますが、ここでしっかり温めておかないと全部食べ切れませんので覚悟しましょう。

 

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いきなりの花のプレゼンテーション。造花の下は胡麻豆腐、伊勢海老、牡丹海老といきなり鼻血ブーな食材です。牡丹海老、伊勢海老は前評判通りですが、胡麻豆腐が印象的。濃厚というより胡麻のフレッシュさがメインであり、海老に負けない強さがあります。

 

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続いてのお椀は赤甘鯛と松茸のお吸い物。温かな松茸の香りが秋を感じさせます。赤甘鯛はプリプリと弾ける食感であり、グラビアアイドルの様。お吸い物として相当なレベルです。エロい。

 

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日本酒へ。メニューは無くとりあえず下駄を預けます。

 

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刺身は車海老と鯛。これはまあ普通ですが、梅ソースで食べさせるのが良いですね。お酒が進むくん。

 

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なんじゃこりゃ。さっきから鮪をやたら巻いてると思ったら極太の巻物を作っています。思わず写真を撮ってしまいました。

 

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私は卑しい人間なので端っこが欲しいなと思ってたら頂けました。相変わらず物欲しそうな目をしてたんでしょうか。恥ずかしい。

これは問答無用。マグロ単体として見れば季節もあり物足りなさもあるのかも知れませんが、こんなに沢山のマグロを頂けば、満足感が大迫半端じゃありません。こんなにいっぺんに鮪を頬張ったのは初めてかも。

 

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エース、而今。うんま。

 

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鮎は2匹。2匹も出たのは初めです。上の少し小振りなものが琵琶湖、下の少し大きめの個体が郡上八幡の鮎です。琵琶湖のものの方が味が濃く、一方郡上八幡のものは脂のノリが素晴らしいですねえ。私は琵琶湖の方が好みですが、どちらも甲乙つけがたい。そもそもこうやって食べ比べるから分かるのであって、比べられる事自体が幸せです。

 

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一点、控えめなお皿。石川小芋、姫オクラ、焼きなすです。箸休め的な立ち位置なのか目立たないですが、これぐらいの方が全体の流れを考えると良いでしょう。

 

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八寸の登場。12時から時計回りで糸もずく、鱧と鱧の卵、万願寺唐辛子とバチコ、鰻の唐揚げ、煮蛸、サツマイモ、レンコン、大徳寺の麩、白和えです。右側は山芋を練って揚げたものの中にイチジクが入っています。この右側のものが山芋の香りとイチヂクの甘さがベストマッチであり、とりあえず全体的に酒が進むくんです。

 

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オリジナルの日本酒まであります。銀座やなあ。

 

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フォアグラとマンゴーとパッションフルーツを最中で挟んで。うわーこれむちゃん美味しい。フォアグラとマンゴーのまったり感をパッションフルーツの鮮やかな酸味が補完しています。モナカの香りもマッチ。むちゃくちゃフレンチやんか。ゴリゴリに樽香の強いシャルドネが欲しくなりました。

 

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続いては鴨のロースト。すんごい鴨の香り。鴨より鴨です。鴨ってジビエなんだなあと認識。先程のシャルドネに続いてブルゴーニュど真ん中のピノが欲しくなります。

 

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ぬおー、すっぽんが出てきました。豪華な食材がどんどん来て、全然ペースが落ちてきません。しかも私がまだ物欲しそうな顔をしてたのか、私にだけこっそり二つ入れてくれました。最高か。

これを手で掴んでむっちむちの身を毟る様に頂きます。こんな原始的な幸せがあろうか。前2品のフレンチの様な料理から一点良い意味で暴力的な味わいです。しかしながらワインが飲みたくなる料理ばかりでこれぞ私得。

 

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お椀で一息。と思いきや、鱧と鮑の湯引きに、冬瓜も入っています。出汁はもちろん、鱧がちゃんと美味しいですねえ。鱧ってそんなに美味しいものでは無いと思っていたので、余計に美味しく感じました。

 

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この日本酒はむちゃんこ癖が強い。私は大好き。やはり私はこういう日本酒が好きだ。

 


ご飯を頂いてるとお弟子さんの1人が黒子のように来られて追加料金をお支払いすると飛騨牛シャトーブリアンが頂けるとのことで頂いてみました。

 

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流石の美味しさですが、4000円の価値があるかというとよく分かりません。味は文句無しなので、私が小市民だからそう思うだけかも知れません。

 

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出ました、松茸ご飯。中国雲南省の最高級品だそうです。これでもかと入った何とも見事な松茸ご飯。この土鍋を開いた瞬間、見ていなかったのに松茸だとわかるほどの香りが店に行き渡りました。秋です、秋。

 

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大盛りでお願いすると本当に大盛りにして頂けました。味付けは極めてシンプルなだけに松茸の香りが豊潤。当たり前の様にお代わりしました。お代わりも大盛りで。

 

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松茸ご飯で終わりかと思いきや、なんとまだ炭水化物が。先程の鱧と鮑を湯引いたお出汁をお雑炊に。なんや最高か。お腹いっぱいなのにまだまだ美味しく食べれるのが本当に美味しい証拠。私は幸せだ。

 

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最後は自家製の葛餅とお抹茶で御馳走様でした。

 

 

完璧でした。正にオールスターともいうべき料理の数々。そしてどれもがむちゃくちゃ美味しい。豪華な食材を使っていますが、輪郭のはっきりした料理であり、その食材を使った根拠が分かるものでした。しかも量も多い。正に美味いもん屋です。


こちらの大将はすごい食い道楽ですね。この食べさせ方は間違い無く食べる事が大好きな人の料理です。でなければあんなに鮪巻かないし、すっぽんを目の前で焼かないし、最後に炭水化物をダブルで出してきません。


これまで頂いた和食で一番美味しかった。最初は銀座という立地、客層には眉をひそめましたが、そういったことは些細な事だと思えるぐらい美味しい料理でした。これでコース26000円は銀座のど真ん中という事を考えるともはや奇跡。シャトーブリアンの4000円とお酒で、最終的には39000円でしたので、追加料金と酒が少し高いかなとは思いますが、ここまで美味しければ全てを肯定する程の圧倒感があります。


このレベルの料理になるとジャンルの垣根は無くなりますね。個人的にはエクアトゥールや霜止苗出と同じ様な、美味しさに圧倒される感触でした。有無を言わさず美味いとはこの事。


いやー良かった。中々予約取れませんが頑張って取る価値があります。美味しいものをいっぱい食べたい人が訪れるべきお店。死ぬまでに一度は行きましょう。御馳走様でした。

 

 

銀座 しのはら
03-6263-0345
東京都中央区銀座2-8-17 ハビウル銀座2 B1
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13200949/