サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

西麻布 大竹-西麻布

私は基本的に味の濃いものを好むため、フレンチやイタリアンが好きであまり和食は頂くことは無いのですが、たまにはと思いこちらにお邪魔しました。西麻布の交差点から数分です。すぐ手前にはTAIAN TOKYOがあり、楽観も近くにあります。


カウンターが8席ほどありますが、入口入ってすぐ右側にも個室があり、密会にもぴったりです。さすが西麻布。


まずはビール。瓶ビールを弟子の女性が注いでくれたのですが、ものすごく勢い良く(悪く言うと適当)小さなグラスに注いでくれるのですが、ぴったり表面張力のところで泡が止まりました。すんげえ。

 

f:id:leglutton:20201106153902j:image


トップバッターは牛肉にイチジク、下に敷いてあるのは白子でしょうか。はっきりした出汁のジュレとフライドオニオンが食感と香りにアクセントを与えています。脂の強い牛肉とイチジクは合うのは分かるのですが、フライドオニオンが良い味だしており、ようはめちゃんこ美味しい。あれ、この店もしかしてスゴい好きかも、と一品目から期待値急上昇。

 

f:id:leglutton:20201106153934j:image


続いては海老真状の入ったお碗。海老のすり身の中には車海老がゴロゴロと入っており、食べ応え抜群です。出汁もはっきりとした味わいであり美味しい。

 

f:id:leglutton:20201106153956j:image


刺身の盛り合わせが来ました。マコガレイ、紫雲丹、赤身です。雲丹と鮪は言わずもがなですが、カレイがたっぷりあるのが嬉しい。ポン酢につけて頂くのですが、このポン酢も酸味がはっきりしていて美味しい。

 

f:id:leglutton:20201106154015j:image


刺身が来たので日本酒へ。私はやっぱり純米酒ぐらいが好き。

 

f:id:leglutton:20201106154044j:image


わお、立派な鮎です。長良川の上流で獲れた天然物との事。苦味、旨味、塩気のバランスが良く、何より日本酒が合います。今年は鮎を結構頂きましたが、その中でもかなり上位の鮎でした。

 

f:id:leglutton:20201106154102j:image


連れと2人で1合飲んでいるのですが、速攻で日本酒が無くなるので次を。まだ暑い季節でしたからね。おっさんには眩しいエチケットです。

 

f:id:leglutton:20201106154120j:image


見た目から優勝。毛蟹と稲庭うどんを混ぜたものにキャビアです。これは毛蟹がそもそもめちゃんこ美味しいですね。蟹の香りが濃厚であり、キャビアの塩気もアクセントになっています。何より稲庭うどんと混ぜるアイディアが良いですねえ。冷製パスタの様な味わいながらちゃんと和食であり、またもや日本酒を奪っていきます。

 

f:id:leglutton:20201106154140j:image


太平海。初めて頂きましたが、特別純米らしく香りが強く、ドライで美味しい。

 

f:id:leglutton:20201106154204j:image


キンキの焼き物の登場です。またもや見た目が素晴らしいですねえ。キンキらしく溢れるほどの脂と、身の旨味が強く、相当美味しいのですが、そのキンキよりも印象に残ったのが銀杏。口に入れた瞬間、柑橘系の様な華やかな香りで、食感はサクっとした歯応え、咀嚼すると徐々に出てくる苦味と、銀杏としてパーフェクトです。こんな美味しい銀杏はじめて食べました。連れと2人で感動。

 

f:id:leglutton:20201106154224j:image


これ、カボチャと帆立のクリームコロッケなんです。さっきの毛蟹のうどんと言い自由な発想が好き。これは心の底からホッとする味で、去りゆく夏を惜しむ様な味わい。暖かく滑らかで日本酒ともばちんこです。ああ、美味しい。

 

f:id:leglutton:20201106154245j:image


あ、石鎚の純米吟醸だ。私の大好きなお酒です。香りは強く癖もあるのに、不思議と身体に染み渡る様なクリアーさもあります。今年全然愛媛行ってないから行かないとな。

 

f:id:leglutton:20201106154301j:image


こちらはトロ茄子と鮑の煮物。ソースも茄子の風味がして、かつしっかりとした味わいです。鮑も当然美味しいのですが、茄子がソースに負けない味わい。さっきから主題となる魚に負けないぐらいの野菜が美味しいなあ。

 

f:id:leglutton:20201106154322j:image


さて、遂に締めです。ご飯ものは松茸ご飯。土鍋の釜を開けた瞬間に松茸の香りが部屋を充満します。

 

f:id:leglutton:20201106154352j:image
f:id:leglutton:20201106154357j:image


漬物となめこの味噌汁も付きます。

 

f:id:leglutton:20201106154415j:image


松茸の香りも素晴らしいのですが、出汁の味がはっきりとご飯に染みており箸が止まりません。この土鍋丸々私達の分であり当然にお代わり。余ったご飯はおにぎりにして持たせてくれます。夢の続きは明日まで。

 

f:id:leglutton:20201106154432j:image


甘味はシャインマスカットのアイスも巨峰。さっぱりして御馳走様でした。

 

 

いやー美味しかった。あまり期待せず伺ったのですがかなりドストライクなお店でした。全体的に味付けがしっかりしており、とは言え味が濃いという事はなく、何を食べているか瞬時に分かる、輪郭のはっきりした料理の数々でした。発想も自由であり和食というより割烹に近い印象を受けました。


伺ったのは9月の前半頃でしたが、食材も正に夏と秋の良いところ取りという感じであり、季節感があるのも良いですね。テンポも良いし悪いところが見当たりません。


何よりお会計。ビール1本と日本酒4合で、2人で4万円弱です。まじかよ。この立地、この食材で1人2万円切りは素晴らしいとしか言いようが無い。東京にもこんなお店あるんだなって、なんだか嬉しくなりました。


大将はきっとご飯が好きなんだろうなあ。美味しいものを腹一杯食べさせてやろうという意気込みを感じます。こういうお店と私はとても相性が良い。和食だとかフレンチだとかそういうカテゴライズより、美味しいもの屋、というカテゴライズがぴったりです。その意味で札幌の霜止苗出と方向性は一緒なのかも知れません。


場所柄客層がアレな時もありそうですが、個室に入ってしまえばこっちのもの。とは言えカウンターも捨てがたい。次は比較的早い時間に行ってカウンターにしようかな。

 

とにかく美味しかった。予約もまだ東京の中では取りやすい方ですし、また伺います。次もお腹いっぱい食べて飲もうっと。御馳走様でした。

 

 

西麻布 大竹
03-6459-2833
東京都港区西麻布1-4-23 コア西麻布 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13215804/