サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

寿司つばさ-平和通

先日北九州に来た時は悪い意味で色々考えさせられたのですが、その後に行ったワインバーの常連さんにオススメ頂いたこちらにお邪魔する事に。ミシュラン一つ星です。ちなみに大将は黄丹翼さんという三国志武将感溢れるかっこいいお名前です。


ビールから始めます。琥珀色の液体を飲み、さあ食べるぞ。

 

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まずはつまみから。下関のもずく。シャキシャキとした食感が心地良い。

 

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関門海峡で取れた蛸。しっかりとした歯応えながら噛み切りやすくもあります。柚子の香りも良い。

 

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平目は塩昆布とポン酢で。なるほど淡白な魚を旨味の強い昆布で補うんですね。そのまま食べるより平目の香りがして美味しい。

 

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何かの皮を薬味と一緒にポン酢に入れたもの。これはまあ貴方が思ってる通りの味わいです。

 

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日本酒へ移行します。下駄を預けると豊盃。飲みながら私も終息祈願。私は本当ならば3月末にロスとサンフランシスコへ行って馬鹿みたいにハンバーガー食べる予定だったのだ。早よ行かせてくれ。

 

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いくらを載せた茶碗蒸し。ありそうでないメニューです。いくらの生臭さが強調されるかと思いましたが、そんなことは無く意外と相性が良い。何より日本酒が進みます。

 

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ここで先に入っていたお客さんが立て続けにお会計。ここで皆さん手土産で稲荷をオーダーしています。この影響を受けて若干皿出しが遅くなったのですが、そんな手持ち無沙汰になったわたしを気遣ってか蛤を頂けました。その後の方には出してなかったので恐らくサービスでしょう。何気ない心遣いが良い。勿論日本酒を奪っていきます。

 

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ぬおー天然うなぎ。むちゃクソ美味いやんけ。濃厚な脂ですが、山椒の実が上手く中和させています。もっとたべたいよお。

 

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お次はハモを炙ったものに生松茸を振りかけて、上から出汁をかけたもの。この時はまだ暑い時期だったのですが、松茸の香りが秋ですねえ。もう秋なんだなあ。今シーズン初の松茸でした。

 

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さて握りに移行します。まずはスペシャリテと言っていいでしょう、アカイカ。雲丹ととびっこを乗せています。ねっとりと舌に残るようなカットであり、まだ生きてる様な絡みつき方。欲を言うなら旬の冬に食べたい握りです。

 

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こちらはキス。これは印象に残らず。キスって天ぷらがやっぱり良いよなと思ってしまいました。

 

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太刀魚。皮目を炙ってありカットも大きい。どちらかというと味そのものより食べ応えと香りを味わう握りでした。

 

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こちらは喉黒です。喉黒を少し炙り千枚漬けを載せています。こんな食べさせ方あるんですね。予想通り、喉黒の脂をうまく千枚漬けが中和させています。夏ならではの握り。

 

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赤身は大本命、大間です。流石の鉄分の香り。マグロ、という渡哲也の言葉が脳内にこだまします。

 

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続いて中トロ。これはもう大トロの様な脂の濃さですね。こちらも流石と言った感じ。

 

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コハダ。酢で結構〆たものです。私はもう少し浅めの方が好みですが、これは人によります。

 

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牡丹海老です。うげーめちゃんこ美味しい。夏でこの牡丹海老は素晴らしいですね。冬にもう一度出会いたい君とは。

 

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萩の赤雲丹。これは美味しいけど普通でしょうか。この夏散々色んな所で雲丹を頂いたせいかも知れません。

 

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先程の蛤が握りでも。むちゃ大きいなこの蛤。大きさだけで無く、味も香りも濃厚であり立派な握りです。

 

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帆立。これは普通かなあ。私がそれほど帆立を好まないのもあるかもしれません。

 

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なめこの味噌汁は赤出汁。ホッとする美味しさともう終わりが近いんだなという寂しさが押し寄せてきます。

 

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穴子はふわふわ。先程のうなぎといい柔らかく焼き上げてあり、軽い食感です。

 

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ここで先程のいなり寿司が登場。この油揚げは南関揚げというものらしく、隣のお客さんの話を聞くと福岡の某有名店も出しているそうです。

このいなり寿司が絶品。噛むとじわっと油と甘味が染み出し、口の中に広がります。酢は微かに香り脂と甘味と良いマッチング。これは美味しい。そらみんな持ち帰りするわ。

 

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最後は玉。ふわふわで甘目。いなり寿司からの流れのまま優しい味わい。

 

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甘味はスイカのジュース。なんじゃこら。スイカよりスイカです。爽やかなのにとびっきり甘く、何故か食欲が出る味。締まるようで締まらない。悪く言ってる様ですがおいしかったという事です。


コース一通りでビール一本、日本酒4杯(2合)でお会計は25000円弱。リーズナブルですね。やっぱり寿司は地方で食べるに限る。

 


寿司屋というとやはり江戸前が多いのですが、こういうお寿司も良いよなと思わせてくれる様なお店でした。魚のカットや食べさせ方に工夫があり、また稲荷寿司を出すなど他店には無い特徴があります。


一方で魚自体の美味しさは少し印象に残り辛かったのも事実でした。これは季節が悪いのと、私がはっきりとした味わいを好むからかも知れません。好みの問題でしょう。


大将はまだ30代後半ぐらいだと思いますが貫禄があり、客あしらいも上手い。前述の蛤など客をよく観察しており、少しでも間が開かない様にしてくれたりと何気ない心遣いが嬉しかった。


平日だった事もあるのかも知れませんが客層も良い。私以外は九州の方ばかりでした。私みたいな旅行者が来といて何ですが地元の人が沢山来るお店は間違いありません。寿司屋って周りみんな東京から来たとかザラにありますからね。そういうお店は得てして客層が悪くなりがちで雰囲気もどこか浮つきます。そう言った浮つきが無いのも大将の雰囲気の成せる技なのかも知れません。


冬に来たらもう少し印象変わるかもなあ。でも美味しかった。御馳走様でした。

 

 

寿司つばさ
093-953-8282
福岡県北九州市小倉北区魚町3-3-24 新米谷ビル2F
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