サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

明道町中国菜 一星-丸の内

名古屋から他県に出てばかりなのでたまには名古屋で外食。という事でこちらに。中華料理ではあまり見かけないカウンター主体のお店であり、個室もある様です。2020年8月時点で食べログ4.33、ミシュラン一つ星です。


以前テイクアウトをした時は微妙だったのですが、漸く伺えました。1人での予約って中々大変。

 

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まずはビールを。背の高いグラスでありたっぷりです。

 

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前菜の盛り合わせ。仕込み大変だっただろうなあと思わずシェフを労いたくなる程の一口サイズの料理の数々。時計で12時から時計回りに、四川風もずく、牛頰肉のパイ、三元豚の焼豚、牛タンを煮たもの、イカの中に白菜を詰めたもの、煮蛸の上に胡瓜と新生姜、四川風のピーナッツ、甘く煮たくるみ、さつまいもチップス、うずらの卵、帆立、ほおづき、です。メモっとかなとい忘れるわ、こんなん。


この中では帆立が濃厚な味わいで印象に残りました。四川料理らしく半分ぐらいはピリっとした辛さがあるものですが、辛さだけでなく酸味と旨味のバランスが良いのでパクパクいけます。ビールにぴったり。

 

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今日お出し頂ける素材を見せてくれます。ついこの前まで北海道で散々雲丹を頂いてきたのでそこはふーんという感じですが、オマール海老にはテンション上がります。あと牡蠣がやたらデカい。

 

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さてこちらのお店はワインの取り揃えが良い様でソムリエールもいらっしゃるのでお任せします。まずはアルザスリースリング。酸がはっきりしているがキツく無く、余韻がフレッシュ。香りは爽やかで正にアルザスリースリング。大好きです。

 

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スープが出てきました。上湯でしょうか。金華ハムやらを煮て出汁を取ったもの。冬瓜の蓋を開けるとフカヒレや茸が入っており、旨味が深く濃い。ヤカンで飲みたいほどです。

 

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続いては三河湾で取れた鯖で胡麻鯖だそうです。赤茄子も入っており、四川風のソースに負けない鯖の旨味と茄子の強さが印象的。単純にピリッと辛いだけでなくちゃんの食材が美味しい。

 

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2杯目はグルナッシュブラン。香りはフルーティですが、口に含むとグルナッシュらしい薬草の様な香り。不思議。

 

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岩牡蠣を醬に漬けたもの少し焼いてあります。醬の香りと仄かな甘味が他にない味わい。何より半身でこの大きさです。デカすぎい。

 

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煮豚です。これも旨味が強いですね。豚の臭みは無く、スイスイ食べる事が出来ます。美味しいだけにもっとポーション大きくして欲しかったなあ。

 

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アメリカのシャルドネが出てきました。これはもう白ワインの形をしたバターですね。アメリカらしいパワフルさで中華にも負けない力強さ。時間が少し経つとピーナッツの香りとシャルドネらしい酸も出てきて良いバランスへと変わります。

 

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こちらはとうもろこしを揚げたもの。この中には毛蟹の身が入っており、下にはアヒルの卵の卵黄が敷いてあります。とうもろこしの甘味が強いのは勿論ですが、そこに甲殻類の香りと卵黄の塩気がマッチ。シャルドネにもぴったんこです。

 

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続いても揚げ物。失念してしまいましたが白身魚に唐辛子を揚げたものを振りかけています。美味しいんですがちょっと魚が弱いかなあ。

 

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ロゼ。夏らしい味わい。

 

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こちらは先程のオマール海老。春雨と蟹味噌のソースをかけています。見た目以上に中華的味わいで良い意味で暴力的に美味しい。オマール海老をむしゃぶりつくのも良いですね。

 

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蟹の爪にソースは太陽のマンゴーです。もはや中華では無くなってきましたが、これも分かりやすい味わい。蟹もマンゴーも味が強いですが喧嘩しておらず美味しい。あと3つぐらい食べたい。

 

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紫雲丹が出てきました。四川風の卵のソースとお米が入っています。これはちょっとウニが消えちゃってますね。無理に雲丹じゃ無くても良かったかな。

 

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カリニャン。さっきから若干の変化球のペアリングです。とはいえ四川の強い香りにはこれぐらいの変化球が良いかも知れません。

 

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炭水化物は胡麻坦々麺。美味しいんですが、坦々麺専門店と同等の味わいと言えばそれぐらいな気が。

 

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もう一品。オーソドックスな炒飯。普通に美味しい炒飯です。高級店の炒飯って美味しいよなあ。

 

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なんと炭水化物がもう一品。麻婆丼です。そこまで花椒が強く無く、良い意味で醬の味わいが前面に。なるほどこのお店は醬が美味しいんだな。

 

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デザートは杏仁豆腐。そこにフルーツティーで御馳走様でした。

 


四川料理がメインかと思っていて、実際に辛い料理も多いのですが、それよりも中華らしい旨味の強い料理でした。方向性としては私の好きな瓢香に似ています。


豪華な食材を使っていて、確かに良い素材のものと感じるのですが、所々調理に負けてしまっている感じがしました。逆に言えばそれだけちゃんと美味しいので、あえて高級食材を使わなくても良いのかなと思います。それでも充分に戦えます。


サービスは良いのですが、ふと見ると足元を見るとクロックスを履いてました。カウンター主体だし足元が見えにくいとは言え、星付きのお店なのでそこはちゃんと欲しいかな。これぐらいの客単価のお店であれば雰囲気も大事なので。


お値段的にもそれなりにしますし、違和感は無いのですが上記の食材の面とちょっとした抜かりが気になりました。そんなに背伸びしないでも充分に美味しいし、食材のグレードを落として1万そこそこで飲んで食べてができるともっと良いのになあ。


とは言え名古屋では貴重な1人使いも出来る中華で、味は確か。中々予約も取れませんが、また違う季節に伺ってみたいと思います。御馳走様でした。

 

 

明道町中国菜 一星
050-5597-3939
愛知県名古屋市西区幅下2-3-7
https://tabelog.com/aichi/A2301/A230102/23062130/