サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

鮨みなと-旭川

今回の北海道自転車旅行の中盤でのハイライトはこちら。旭川駅から徒歩15分程の所にあり、ミシュラン一つ星です。食べログ点数も4.30(2020年7月時点)でブロンズメダル獲得です。


お店の前まで来た時に思い出したのですが3年前に一度訪れた事がありました。その時は個室だったのですが全く印象に残らず、少しの不安を覚えて入店。なお今回はカウンターです。

 

f:id:leglutton:20200803130909j:image


まずはビールから。私はつまみと握りのコースをオーダーしました。

 

f:id:leglutton:20200803130924j:image


最初は平目の刺身。すだちをかけて頂きます。熟成されているとのことですが普通です。最初はこんなもんでしょうか。

 

f:id:leglutton:20200803130938j:image


続いてはつぶ貝。コリコリと小気味良い食感で、噛む程に甘みが出てきます。これは美味しい。

 

f:id:leglutton:20200803130952j:image


芯取菜(しんとりな)のお浸し。これは口直しですね。

 

f:id:leglutton:20200803131007j:image


ウマヅラハギに肝醤油をかけたものです。ハギといえば冬の皮剥がメジャーですが夏にもあるんですね。問答無用の美味しさです。

 

f:id:leglutton:20200803131026j:image


残った肝醤油には酢飯を少し。酢が良い感じに中和され美味しい。我慢できないので日本酒行きましょう。

 

f:id:leglutton:20200803131043j:image


お酒は地酒を中心に幾つかあり、メニューにもないものもいくつかある様です。私はその中から旭川の地酒、風のささやきを一合頂きました。

 

f:id:leglutton:20200803131101j:image


水蛸です。うーん、これは旨味がちょっとイマイチです。ついこの前あら木でも煮蛸食べましたがあちらの方が美味しかった。

 

f:id:leglutton:20200803131116j:image


カツオの漬け。これは鉄分を感じる香りと味わいで美味しいですね。美味しいだけにもっと厚切りにして欲しかった。

 

f:id:leglutton:20200803131142j:image


こちらは鮎の塩焼きをペースト状にしたものだそうです。その通り苦味が鮮烈で塩も効いていて酒のつまみに完璧。冬のあん肝の対抗馬になりうる存在です。


お店に入ってすぐから感じていたのですが、接客係の方々がカウンターの後ろを走り回り落ち着きません。奥には個室もあり忙しいのは分かるのですが、静かに食事とお酒を楽しみたいのに足音が気になって集中出来ません。接客みんながそうであり、カウンターからも注意してませんでしたのでそういうのは気にしないんでしょう。

 

f:id:leglutton:20200803131201j:image


気を取り直し金目鯛の茶碗蒸しです。もちろん美味しいんですが、わざわざ金目鯛を茶碗蒸しにする意図がよく分かりません。金目鯛じゃなくてもそんなに変わらないと思うのですが。

 

f:id:leglutton:20200803131218j:image


太刀魚の焼き物。ネギに土佐醤油をかけたものが載っています。これは普通ですね。もう少し脂が乗っていないと少し弱い。


違う日本酒をオーダー。ニセコのもの。

 

f:id:leglutton:20200803131236j:image


握りに入ります。まずはニシンから。ちょっとさっぱりしすぎでしょうか。もう一つといった感じ。

 

f:id:leglutton:20200803131251j:image


牡丹海老です。これも美味しいですが、甘味がもう一つです。夏なので仕方ないのかも知れませんが。

 

f:id:leglutton:20200803131306j:image


喉黒です。これも脂のノリが足りずさっぱりし過ぎていて喉黒と分からないほど。

 

f:id:leglutton:20200803131320j:image


トロです。これは流石に美味しい。鉄分と酸味が良いですね。

 

f:id:leglutton:20200803131334j:image


毛蟹。外しようが無いぐらい安パイですが美味しい。

 

f:id:leglutton:20200803131348j:image


時知らずの漬け。おお、これは美味しい。サーモンではなく鮭というのが正しい、漬けに負けない濃厚な身の旨味と脂の味わい。この日1番のネタでした。

 

f:id:leglutton:20200803131404j:image


ホッキ貝は炙って。うーんちょっと臭みが出てるかな。あら木で大層美味しいホッキ貝を頂いたのでどうしても比べてしまいます。

 

f:id:leglutton:20200803131418j:image


雲丹は赤雲丹と紫雲丹を。下にご飯が入ってます。これは間違い無いですね。赤雲丹はやはり美味しい。

 

f:id:leglutton:20200803131438j:image


キンキも少し皮目を炙ってあります。まあ普通かな。

 

f:id:leglutton:20200803131502j:image


穴子。ふんわり。これはそこそこ美味しい。

 

f:id:leglutton:20200803131523j:image


追加でイワシを頂きました。美味しいんだけどちょっとやっぱり脂のノリが足りないかなあ。青魚好きの私的にはもう少しといった所です。

 


という事で以上、ビール1杯、日本酒2合を頂き、19000円ほど。2万切るのはさすが。

 

以前行った時に印象が無い理由が分かるような気がしました。どれも悪く無いのですが印象的なものもなく、記憶に残り辛い料理、握りでした。今回はメモっていたので思い出すことが出来ましたが、メモらなければ何だったのか分からなくなりそうです。


握りながらどこどこの魚で、という様な説明をしてくれるともっと良いのですが、大箱であり、握るのに忙しくそれどころじゃないのかも知れません。料理のテンポも少し悪く、またお酒の空きに気付かないなど、前述の慌しさも含めて、星付きのお店にしてはサービスレベルは低いと言わざるを得ません。


一方、これだけ食べて2万以下というのはそれ程悪くありません。その意味でこちらは、旅行者が北海道の美味しい魚を食べに、しかも星付きのお店だ、と期待して望んで行く様なお店では無く、地元の人が特別な日に良いお寿司を食べに、そんな感じで行く所なのでしょう。確かにそう思えばこの箱のキャパもネタも値段帯もなんとなく合点が行きます。旅行者は素直に札幌でもう少し値段出してお寿司を食べに行くべきなんでしょう。

 

私もこうしてレビューをしていながら、お店側や常連さんにとっては余計なお世話だよなと思います。例えば地元の学校の先生が引退されるから、とか、地元の人同士で結婚するから両家の顔合わせに、とかそういう時に選ばれるのがこのお店な気がします。それに対して外様がとやかく言うものではないなと書きつつ思いました。


こうやって自分の様な旅行客がバンバン来るのもどうなんだろうと、ミシュラン食べログの功罪について考えた夜でした。

 

 

鮨みなと
0166-22-7722
北海道旭川市三条通5-左9
https://tabelog.com/hokkaido/A0104/A010401/1001719/