サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

ミオオルト-丸の内

名古屋駅から徒歩15分程の場所にある四間道。こちらは中々に雰囲気が良く、気になる店もいくつか。今日はその中でも1番気になっていたこちらにお邪魔しました。淡如雲のすぐ近くです。


元々は蔵だったんでしょうか。お店の中に入ると天井が高く、カウンターキッチンの前に4席、またテーブルが1つといった内装。ゆったりとした作りです。

 

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まずは泡から。フランチャコルタとの事。少し甘い香りのフランチャコルタであり食欲が刺激されます。

 

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死ぬほどぶれてますがグリッシーニ。秒で提供されます。何でもメインで出てくる鮎の頭と尻尾の部分を捨てないで生地に練り込んでいるとの事。なるほど仄かな苦味としっかりとした塩味が美味しい。

 

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パンも出されます。イタリアの栗を練り込んだものとのこと。栗の甘い香りが鼻腔を刺激します。

 

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最初の料理はジュレ。車海老、枝豆、ズッキーニが入っており、ジュレの下には真っ赤な紫蘇のジュレが敷いてあります。海老、枝豆、ズッキーニの異なる食感もさることながら紫蘇のジュレがはっきりとした酸味であり、目が覚める様。夏ですねえ。

 

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続いては、焼き茄子にドライトマトを乗せたもの、バジルソースを敷いた青トマト、自家製サラミ、鶴紫のアンチョビ炒めです。調理というよりは素材ですが、その素材が良い。何でもご自分で栽培されたり、岐阜のご実家で収穫されたものだそう。正に新鮮そのもの。

 

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白に移ります。メニューは無く下駄を預けます。ヴェルデッキオ。白ブドウの爽やかな香り。

 

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ビーツを練り込んだパスタを揚げ、その上にリコッタチーズと北海道産の雲丹が載っています。雲丹はまあこんなものかなという感じですが食べさせ方と見た目が良いですね。もっと食べたい。

 

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今度はバゲット。これも自家製だったかな。柔らかめ。

 

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シチリアのオレンジワインです。甘い香りですが、ドライでさっぱり。

 

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ショートパスタに潤菜を入れた冷製スープ。イタリアンで潤菜を頂くと思いませんでした。これは味わいというより季節感ですね。和食の汁物の様です。

 

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華やかなプレゼンテーションはコチの昆布締めに自家製のポテトチップスとの事。ソースは粒マスタードです。コチの強い弾力とポテトチップスのパリパリ感が良いですねえ。

 

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サレントのシャルドネです。樽感はそれほど無く、シャルドネのさっぱり感が強い。夏にはこれぐらいが良い。

 

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またこれも素敵なプレゼンテーション。黒米やらタコやら渡蟹やらが入っています。これも爽やかな酸味と異なる食感が見事。渡蟹って美味しいよなあ。シャルドネにも合います。

 

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パスタは飛騨牛ラグーソース名古屋コーチンの砂肝、ナスが入った手打ちパスタ。パルミジャーノがこれでもかとかけられており、これが美味しくない訳がない。砂肝の食感がパスタにあるのも面白い。あと5皿ぐらい食べれます。

 

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ラグーソースが来たので赤を頼むとサンジョベーゼが。嬉しいなあ。好きです、サンジョベーゼ。

 

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ズッキーニのフリットです。豚の脂を雲に見立てたり、ドライオレンジで蝶々を表現したりと仕事が細かい。ちなみにこちらも実家のものだそう。シャコのガラで取ったソースが濃厚で甲殻類好きの私得。見た目より味濃い目なのも良い。

 

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サンジョベーゼを瞬で飲んだのでお次はカベルネメルロー、モンテプルチアーノのブレンド。果実味が強くてまた変化が出ました。

 

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メインのお肉は飛騨牛のカイノミです。カイノミは当然ながらやはり野菜が美味しい。野菜の味が濃く肉に負けない力強さがあります。

 

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〆のリゾットまで出てきました。鮎のリゾット。これはめちゃんこ美味しいですねえ。鮎の苦味と旨味、チーズの風味となにをとっても素晴らしい。欲を言うともっと食べたい。丼で食べれます。

 

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デザートに入ります。ジェラートは梅。さっぱり。

 

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白桃にきな粉のアイス。白桃ときな粉って合うんですねえ。どっかのコンビニが真似してくれないかな。

 

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もう一品出ます。ブランマンジェパッションフルーツのソースがもう夏満開。バケツで食べれる。

 

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なんともう一品。ブルーベリーのタルト。徹底的に夏ですね。味わいは普通に美味しいタルトですがここまで作ってる事に拍手。

 

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〆にコーヒーで御馳走様でした。

 


こちらのお店は店の前を通って気になった、という動機なのですが、自分の嗅覚を褒めたい程素晴らしいお店でした。この日我々以外にはもう1組しかいませんでしたが、それでこれだけのお皿を作るのは尊敬に値します。カウンターで料理をする姿を拝見していましたが、とにかく丁寧に作られており、プレゼンテーションにも気を抜かない姿は正に職人。


野菜の美味しさが光りました。ご自分やご実家で作られたという野菜は新鮮そのもの。まさか名古屋でこんなに美味しい野菜が食べられると思いませんでした。


北海道のオーベルジュに似た拘りを感じました。自分の目の届く範囲の小さな店で自分が信頼できる素材を使って料理を作る。口下手なシェフの料理の説明は愛が篭っており食べる前から美味しい事が約束されています。季節感をちゃんと感じられのも良いポイント。


一方この手の料理にありがちなのですが、少し量と味付けが物足りない。これは私が味濃い目原理主義の大食いだから、という事もあります。普通の方ならまず満足するでしょう。


常に私は言っていますが、料理とは愛情であり、お店は自分の哲学を表現する場所です。それらは全て一貫しているべきですが、正にそのお手本の様なお店。


名古屋の街中で頂けるのも大変嬉しいのですが、商売を無視するのであれば、田舎の素敵なログハウスでオーベルジュをやって欲しいなあ。岐阜ならジビエもありますし、野菜もある。朴訥としたシェフの雰囲気や哲学も正にぴったり。

 

こういうお店がもっとちゃんと評価されるべき。でも知られたくないという矛盾。また季節変えたら全く違う料理が頂けるんだろうなあ。また伺います。御馳走様でした。

 

 

ミオオルト
090-2134-9065
愛知県名古屋市西区那古野1-36-47
https://tabelog.com/aichi/A2301/A230102/23064605/