食事をしながらワインが飲みたい気分に割となるのですが、名古屋でまだこれだというお店に出会っていません。という事で今宵も新たなお店に。こちらのお店は新栄と千種の間ぐらいにあります。
コース(お任せ)もある様ですが、アラカルトメニューが美味しそうでしたのでアラカルトでオーダーしました。ちなみにドリンクメニューは無く、ワインのみとの事。好みを伝えるなり下駄を預けてもどちらでも良さそうです。
まずは泡。シャンパーニュしか無いとの事でしたので、そちらでお願いします。品種はシャルドネ、ピノムニエ、ピノノワール。熟成感がありながらフレッシュでありとても美味しい。まさに蒸し暑い梅雨時にぴったりなシャンパーニュです。
牡蠣にカチョカバロチーズをかけて焼いたものです。思っていたより牡蠣が大振り。チーズの味わいが濃いため牡蠣の味が奥の方に引っ込んでしまってますが、シャンパーニュが進みます。量が多いのが良い。
パンも頂けます。熱々かつデカい。食パン4枚分ぐらいの量があります。オリーブオイルも出して頂けますが、オリーブオイルが濃く美味しい。
シャンパーニュを飲み終えたので次をお願いするとエミリアロマーニャ州の白を頂きました。青リンゴの様な香りですが、口に含むと花の香りもしてヴィオニエの様です。
穴子のフリットです。これもデカい。穴子が二本分ぐらいあります。かなり脂が乗っており、ちょっと胸焼けしそうなぐらいです。フリットにしないで違う調理の方が良かったかもしれません。
産地は不明ですがフランスのシュナンブランです。まさにシュナンブランという蜜の様な香りであり、美味しい。私は割と甘い香りで辛口の白が好きなので、これは好きなタイプです。
ホワイトアスパラガスです。4本も。実はこの前に量多いけど大丈夫?と聞かれましたが大丈夫と答えたら凄い量でした。
ホワイトアスパラはジューシーで良いのですが、トリュフの存在感がゼロ。塩気も弱いのでイマイチ気分が乗らない。とはいえ4本完食しましたが。だって残したら勿体ないじゃん。
次まで少し開くとの事で、赤を頂きました。トスカーナのサンジョベーゼ。エレガントな香りであり、これも私の好きな方向性です。
豚肉のローストが来ました。時間がかかっていたのは低温調理していたのでしょうか。ピンクの味は柔らかく、また脂が美味しい。付け合わせのイチヂクは普通だったので特にいりませんでした。
サンジョベーゼ飲んでしまったので追加で違う赤を。ラングドックのグルナッシュシラー。美味しいのですが、オーナーの仰る通りさっきのワインの方が合ってましたね。これは私の飲むペースが早すぎるせいです。
という事でお腹はち切れる程食べました。全体的に量がたっぷりであり、2-3人でシェアするぐらいの量です。これを食べ切ったのでオーナーの方もちょっとびっくりしてました。
お会計は17500円。メニューの値段を見ていたのでそれぐらいするかなあという感じです。常連になったら1人分の量に調整してくれるのかなあ。また逆算するに割とワインがいいお値段ですね。それなりのものを出して頂いてるのでしょうがないですが。
全体的には悪くないのですが、肝心の料理があと一歩です。素材は良いものを使ってるし、故にそれなりのお値段になりますが、活かしきれておらず、またソースや味付けも私の好みから少し外れています。良い素材なのに勿体無い感が出てしまう。あと、あの香りの無いトリュフは何だったんだろうか。
お店は常連さんばかりでした。ちょっと個人的にはラフ過ぎる雰囲気かなあ。雰囲気と値段が合ってない気がしました。でもオーナーはそう言ったお客さんがウェルカムな感じでしたので、単純に相性の問題でしょう。
名古屋で本当にこれだという店に出会わないですが、今回もちょっと違いました。好みの問題はあれど、使い勝手や雰囲気、料理の質、コスパどれをとっても、私が好きな東京の幾つかの店に遥かに劣ります。もはや地域性の問題なのでは無いかと頭を抱えてしまう。
平日は家でワイン飲んで、週末は東京か関西に飲みに行こう、再度そう決意した夜でした。
キートス
050-5597-6702
愛知県名古屋市中区新栄2-4-15 新栄サンハイツ1F
https://tabelog.com/aichi/A2301/A230104/23043215/