神戸の県庁前にあるワインバーです。以前一度伺った事があるのですがその時のシャラン鴨が忘れられず再訪です。
週末の遅い時間に訪問したのですがほぼ満席状態。その後も常連さんが続々とやってきててっぺん過ぎまで満席でした。コロナウイルスの影響など何処へやら。
まずは泡。酸味が主体で香りが高い。お腹減った。
リエット。リエットって塩気が結構強いイメージがあるのですがこちらは塩気が弱めであり飽きずに食べられます。脂感が少ないのも特徴的。バゲットに付けてパクパク食べれます。
ブルゴーニュのピノ。2017年。開けたばかりでありまだ開く前。もう少し置いたら良いワインだなあ。ただあっさりとしたリエットにはこれでも良いかもしれません。
ちょうど入れ替えの時間かつグループの常連さんが立て続けに来たので料理が滞っています。タイミングが悪かったのもありますが、この辺は1人でやられているお店なので仕方ないかなと。雰囲気がいいのでゆっくり飲んで待ちます。
続いてはビオです。カリニャンやグルナッシュのブレンド、香りはスパイシーで口に含むと干しぶどうの様。まさにビオという感じ。
キャロットラペ。これはフレンチドレッシングが濃い。若干の苦味がしますがマーマレードかなあ。見事につまみ的な味わい。要するに美味しい。
続いての赤はジュリエナ。これもビオだったかな。香りが良くずっと嗅いでました。
じゃがいものチーズグラタン。これはもう抜群にチーズが濃厚で美味しい。具材はじゃがいものスライスのみと極めてシンプルですが、それ故にチーズの美味しさが際立ちます。赤が進む進む。
今宵は赤だけで4杯目。グルナッシュ主体でこれも香りが高くタンニンは弱め。グルナッシュが続くのは珍しいチョイスです。
続いては待ちに待ったシャラン鴨。もはや店内にいるほぼ全員が鴨を頼んでいてコンロの上が鴨だらけになっていました。
大きなカットが2つ。芸術的な火入れから生み出されるルビー色。食べる前から美味しいことが約束されています。
一口噛むとこれ以上無い程の濃い味わい。血を感じるほど強い味わいですが、臭みは露ほどもありません。脂も力強く、とにかく特濃という印象。
凄いボリュームですが、あまりに美味しくほぼ一気喰いに近いスピードで食べました。いまこれ書いてる間も涎が垂れそう。
この1年ほど結構な量の鴨を頂き、色んな高級店にも行きましたがここの鴨がNo. 1です。やはりその評価は変わらなかった。鴨さんもここまで美味しく料理されたら本望でしょう。
以上、ワインは泡含め5杯にお腹はち切れるほど食べて16000円。
もちろん安くはありませんが、その味はそこらのフレンチが平伏すほど美味しく、それでいてビストロ的料理であり、ワインをとにかく飲ませます。ワインも変わったものが多く、グラスでバンバン開けてくれるのでその点でも楽しめるのが嬉しい。このキャパであんなにバンバンボトル開けちゃっていいのかなと心配になる程。
この日常連さんがグループで来ておりかなり賑やかだったのが玉に瑕と言えばそうですが、これはこっちが常連になってしまえば心地良いでしょう。皿だしは時間もかかりますが、その点は認識されており、グラスだけは空のまま放置される事なく、少し待って下さいねなどの声かけもあるので不安や苛立ちは感じません。
料理は1人だと少し多いので2人ぐらいがベストでしょうか。
やっぱり好きだな、このお店。ここに来るためだけに神戸来る価値がある。また伺います。御馳走様でした。
ベック
078-321-0346
兵庫県神戸市中央区中山手通4-2-2 ステイツワン 1F
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280102/28033177/