サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

La Floraison de TAKEUCHI-伏見

名古屋は1人でも入れるフレンチやイタリアンが少なく店選びに中々苦労します。ビストロですらカウンター席が無く1人だと予約が出来ない事も。そんな訳で軽く難民になりかけてましたが、こちらは1人でも大丈夫そうだと踏んでお邪魔しました。ミシュラン一つ星です。

 


伏見の住宅街と言っていいマンションの一階でありグランメゾン的な外装。一方中はカウンター6席とテーブル席があり、オープンキッチンが特徴的。グランメゾンとビストロの中間を目指してるとの事ですが確かにその通り。シェフは指示をフランス語で出している所も徹底しています。


この日は税サ込で18150円と1番高いコースを。飲み物は5種のペアリングが7500円〜とあったのでそちらでお願いしました。

 

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食卓のセットはグランメゾンと遜色ありません。

 

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アミューズはカリフラワーを使ったものを2つ。まずはカリフラワーのムース。散らされたブルーチーズの強い香りとカリフラワーの香りがいい相性。タルト生地に敷かれておりサクサクとした食感も食欲を湧かせます。

 

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もう一つは泡泡ですが中にはカリフラワーの他に雲丹と蟹も入っています。雲丹と蟹はもちろん美味しいですが、それら強い食材に負けないカリフラワーの香りが素晴らしい。めちゃんこ美味しいよお。

 

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ワインはヴーヴレの白。品種は教えたり教えてくれなかったりのなので気になる方は聞いた方が良いかもしれません。ロワールらしい上品な香り。口に含むとアタックは優しく、フレッシュな香りが口腔中に広がります。食事にもとても良く合います。

 

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2皿目は牡蠣のショーフロア。またしても泡泡ですがこちらはすだち。中には枝豆も入るだけで無くキャビアも結構入っており、見た目以上に盛り沢山。これだけの食材なのにちゃんと全てが調和しています。右側の白いムース状のものが割とはっきりとした塩味ですが、紫蘇とすだちが軽さを与えており何なく箸が進む。ほんとちゃんとしたフレンチだ。

 

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こちらに合わせるのはロワールのミュスカデ。ドライながら味の濃い料理を見事に中和。分かりやすい合わせ方で好み。

 

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パンとバターです。これは目立たないですがその方が良いかもしれません。オーブンで温めて出してくれますし、無くなればおかわりも頂けます。

 

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フォアグラに姫リンゴをタルトタタン風にしたものを添えて。フォアグラはまあ普通に美味しいものですが、姫リンゴのタルトタタンがガチ美味しい。これらとバニラのソースを合わせるとデザート的なんですが、フォアグラの脂感があるのでちゃんと食事になっています。やばい、幸せのため息出てきた。

 

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アルザスのゲヴェルツ。またもやどスレートなペアリング。ハチミツの様な強い香りでいつまでも嗅いでいたい。味も蜜が強くデザートワインのよう。どっかで見た事あるエチケットだなと思ったら昔自分で買ったことのあるものでした。全然印象無いですがこちらの料理と合わせるとかなり良い。

 

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またもや泡泡。こちらは手長海老のラビオリ。泡泡はビスクのソースです。これはもうソースが抜群。軽い口当たりなのに濃厚。海老もパンパンに詰まっていて食べ応えもしっかりあります。あまりにソースが美味しいのでパンできっちり綺麗に拭いました。

 

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ブルゴーニュシャルドネ。またもや100マイルのストレート。こちらはかなりスモーキー。樽感もあるが酸味もありす。単体だと少し変わっているのですが、成る程、スモーキーさが濃厚なビスクとよく合います。

 

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魚は甘鯛。最近甘鯛ばかりですが、これもソースがいいですね。ブールブランですが、柚子が入っていて、更に付け合わせは小松菜や菜花など和風の食材で面白い試み。でもソースがど真ん中でありちゃんとフレンチです。

 

写真を撮り忘れてしまいましたが、ボルドーの白。薬草の様な香りですが、味は極めてシンプル。甘味と酸味のバランスが良い。柚子の香りとマッチしています。

 

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肉は鳩。胸肉と腿肉に黒トリュフが散らしてあります。胸肉は野性味溢れるジビエらしい味。腿肉はジューシーで臭みのない脂。一つの個体で二つの味が楽しめます。ソースもストレートで根セロリと黒ニンニクのアクセントも良い。


ペアリングは終わりましたが料理に合わせてグラスの赤を出して頂きました。

 

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ブルゴーニュピノ。往年の藤川球児を思わせる直球勝負の連続。まだ若い土の香り。口に含むとフレッシュな赤ブドウ。マスカットベーリーに近いニュアンス。開けたばっかりだったのかも知れません。もう少し開かせらもっと美味しかったなあ。


さてデセールへ。

 

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ブランマンジェ。オレンジのソースと金柑が入っています。オレンジのソースが思っていた以上にしっかりとした酸味で金柑の少し苦味を感じる程の甘さとマッチ。これだけはっきりとした酸を感じさせるのはなかなかありません。美味しいなあ。

 

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イチゴ。あまおうと何か別のものでした。白くコーティングされているのは練乳。イチゴ自体は酸味と、甘味のバランスが良いもので練乳が変化を。白眉はアイス。苺の香りがする特級な練乳アイス。バケツサイズでもいけます。

 

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最後にコーヒーとミニャルディーズ。嘘みたいですがコーヒーもすんごい美味しかった。

 

 

 

評判通りの素晴らしいお店でした。オープンキッチンがありビストロっぽい雰囲気かと思いきや、サービスは一流店のそれであり、何よりお皿のプレゼンテーションが美しい。ソースが美味しく真っ当なフレンチそのものであり、そういった点は正にグランメゾン的でした。


これだけの品数できっちり2時間というテンポも素晴らしい。最後はシェフまで出てきてくれてお見送り。凡そ欠点が見当たりません。


ペアリングは教科書的であり好き嫌いはあるかと思いますが私は好き。意外性は無くともちゃんとマリアージュが考えられており首を傾げるグラスがありません。要はちゃんと料理と合って美味しければ良いのです。

 


お会計はそれなりにしますが料理とサービスを考えれば納得。あー美味しかった。頻繁には行けませんがまたお邪魔します。御馳走様でした。

 

 

 

レストラン ラ・フロレゾン・ドゥ・タケウチ
052-218-6738
愛知県名古屋市中区栄2-12-12 アーク栄白川パークビル 1F
https://tabelog.com/aichi/A2301/A230102/23048448/