サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

にい留-高岳

にい留。2020年2月時点で食べログ4.80と堂々の全国1位のお店です。

それだけあって僅か10席の予約はプレミアシート。更に奥様が怪我されているとの事で現在は8席で営業されています。そんなお席が数日前に運良く取れたので当日は定時ダッシュかまして行って来ました。

 


まずはビールで乾杯。薄張りの珍しいグラスで入れ方もパーフェクト。ここまで綺麗に入れられたビールも中々ありません。

 

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まずは鯛の刺身です。3日熟成させているそう。まあこれは普通に美味しい鯛の刺身です。醤油が甘めであり美味しい。

 

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続いて平貝の刺身。これもまあ普通の平貝以上の感想が無い。

 

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あん肝。この冬は良くあん肝を食べましたが、こちらも他の佳店同様口当たりが柔らかく溶けていきます。甘さは控えめ。もうちょっと甘い方が好みかな。

 

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あん肝が来たので日本酒かワインをと思い別メニューを拝見。かなり時間がかかると聞いていましたので、ワインをボトルで行くことにしました。シャルドネ。オススメの通り樽の効いたかなり良いものでした。

 

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茶碗蒸し。上には塩辛?が載っています。これは心から塩辛がいらないですね。普通に茶碗蒸しとして食べたかった。白ワインと塩辛が合わなかったのも原因の一つですが。

 

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のれそれ。まあこれは珍味というだけでのれそれ自体の味はどうとも無いものです。

 


さて天ぷらに突入。

 

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まずは海老の頭。噛むと簡単にパリパリと崩れるその頭は正に超高級かっぱえびせん。個人的には是山居ぐらい強く火を通した方が好みです。

 

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海老。これはもう身がふわふわで布団に出来そう。天ぷらでこの軽さは凄いなあ。何匹でも食べれそうです。

 

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アオリイカ。なんと三週間も寝かしたそう。腐らないんですね、という小並な感想ですが、これが凄い。半生の極地とも言うべき火入れ。永久に咀嚼したい。

 

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空豆。この日の1番印象的なものはこちらでした。もうとにかく香りが半端では無く、口腔中に空豆の香りが広がります。食べた瞬間に春かと錯覚するほど。空豆は苦手なのですが、これは本当に美味しかった。ここまで振り切れると美味しいと思えます。

 

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白魚です。これもふわふわ。通常白魚の唐揚げはパリパリに揚げる事が多いですが本当に軽い食感。

 


さっきから思っていましたが油の香りがとにかく良いですね。鼻につくような匂いは露ほどもなく、軽やかで上品な胡麻油の香りです。こんなにいつまでも嗅いでいたいと思う油の香りは初めて。

 

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出ました天ぷら界のエース、キスです。口に入れると油の香りが立ち次に白身魚の柔らかな香りが来ます。なるほど天ぷらとは香りを味わう料理なんですね。

 

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ふきのとう。春だなあ。周りはカリっと、中は鮮烈な苦味。一つの小さなふきのとうの中にストーリーが見えます。私も大人になったものです。

 

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帆立。見よ、この見事なグラデーション。最初は物足りなく思いますが後から帆立の甘味が静かに、でも確かに出てきます。見た目通り味も見事なグラデーションです。

 

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大将一推しの牡蠣。何も付けないでと言われますが、なるほど、牡蠣の味が濃い。そして噛むと牡蠣の汁が溢れてきます。これで火傷するなら本望。

 

 

ここで油を総入れ替え。贅沢だなあ。

 

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天ぷらの箸休めに渡蟹の身と内子ともずく。全然休まらないやんけ幸せか。内子がとにかく美味しかった。


ホワイトアスパラガスはその特徴に合わせて3つに分けて出して頂けます。

 

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まずは頭の部分。1番火の通りを甘くしています。サクサクして甘みが感じられます。やもするとフルーティですらある。

 

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真ん中。これはもうジューシーを通り越してジュースですね。アスパラガスのジュースを飲んだのは初めてですが幾らでも飲めそう。

 

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最後は根元の部分。水分量が多く、甘い。焦げ目がつくほど火を通していますが、まだ溢れる水分。

たかがアスパラガス、されどアスパラガス。この食べさせ方はすごいなぁ。

 

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竹の子。これも春ですねえ。竹の子の天ぷらが不味いわけ無い。

 

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いい雲丹が入ったからと、海苔を揚げたものの上に雲丹を載せて頂きます。

これは激ヤバ。揚げた事で更に高まる海苔の香りに負けない濃厚な雲丹。確かに言う通りめちゃくちゃ雲丹が美味しい。バランスも旨さも最強クラス。山田哲人クラスです(注:私はヤクルトファンです)

 

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椎茸。雲丹の後には少し役不足か。美味しいですけどね。

 

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出ました、天ぷら界の4番、穴子。他店の穴子と言えば、これぞ穴子と言った重厚な味わいですが、こちらは他の天ぷら同様軽やか。なのに旨味は頂点とも言うべきレベル。

 

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さつま芋。なにこれ甘っ。下手なデザートよりちゃんとしたデザートです。糖分が極限まで引き出されています。スイートポテトより甘い。死ぬほど美味しい。

 


最後は天丼か天茶を選ぶ形式。私は天茶でお願いしました。

 

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海老がいっぱい最高か。一方邪魔をしないように出汁では無くお茶でしたが、出汁の方が良かったかも。

 

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最後にほおずき。すんごい美味しいんですね、ほおずきって。酸味が見事に締めてくれました。

 


流石の食べログNo. 1でした。大将の拘りから生み出される天ぷらは流石の一言。ここでしか食べられないんだろうなあという満足感があります。


お会計は5万円半ば。

これはどうでしょう。ワインをボトルで頂いたとは言えここまでいくかと正直思いました。ボトルで行かないで例えば日本酒にしても4万円後半になります。

数えてみると水も料金に含めればサービス料と消費税を加えると不思議では無いのですが、単純に高過ぎると思ってしまいました。

 

 

詰まるところ、これが私の中での結論です。4-5円超えしてまでもう一度食べたいかというと残念ながら答えは限りなくNoに近い。

 

お金がありすぎて困ってる人はそうは思わないでしょうが、一介のサラリーマンの私にはこの金額は特別です。であればその分感動が欲しい。確かに感動的な料理は幾つかありましたが、例えばロブションやエクアトゥール、カセントと言った、私の数少ない引き出しからでももっと感動的な料理があったなと感じます。この値段払うなら私はロブションにもう一度行きたい。もっと簡単に言うとコスパが悪いなと。


勿論これは個人の好みであり、人それぞれです。私が感じたのは天ぷらとしてはこちらが頂点なのかも知れない、となると天ぷらという料理の限界もここなのかと言う事です。

 

 

何はともあれ凄く美味しかった事には間違いありません。お金持ちの皆さんは是非。一般市民の方はある意味の覚悟を持ってどうぞ。

 

 

 

にい留
052-936-2077
愛知県名古屋市東区泉2-19-11 キャストビル泉 2F
https://tabelog.com/aichi/A2301/A230104/23050337/