年末は毎年京都に来ています。そしてその際はこちらに伺う様にしています。数えたら4年連続で来てるんですね。それぐらい大好きなお店です。
最初は中瓶から。
手の凝った御通しです。海老が美味しい。
まずは刺身の盛り合わせを頂きます。右下の中トロから半時計周りに平目、鯖、平貝、鯛です。中トロは鉄分が強く流石の味わい、他には鯖の味が濃く美味しい。
冬の定番、鱈の白子ポン酢。自作と思われるポン酢が酸味がはっきりしていて好み。濃厚な白子と日本酒を煽る幸せ。年末だなあ。
出ました、勝手になな治のスペシャリテと呼んでいる鴨と九条ネギの小鍋です。鴨は当然ながら鴨の出汁が溶け出した醤油ベースのタレとネギが最高。そして何よりこのタレを残しておくと雑炊にしてくれるんです。これは最後のお楽しみ。
海老芋の蟹身あんかけ。海老芋好きなんですよね。そしてお出汁が優しい。こちらのお店は出汁がとにかく美味しい。高級店にも引けを取らないと思います。
串揚げ盛り合わせ。中々変わったタネで毎回必ず頼みます。居酒屋メニュー的ではありますがタネを捻っており、そういった工夫がこのお店の素晴らしさを体現しています。ぐちゃぐちゃ言ってますが、一言で言うと美味いです。
おでんは卵、大根、すり身揚げ、牛すじをチョイス。関西らしい昆布ベースのお出汁が嬉しい。私は関東出身ですが味付けは圧倒的に関西風が好みです。日本酒が進むくん。
締め一品目はちりめん山椒の焼き飯。何でもない料理なんですがとにかく美味しい。ちりめん山椒の風味と仄かな酸味が絶妙です。絶対に頼むべき一品の一つ。
大トリは先程の鴨鍋のお出汁で作った雑炊。見た目からして最高ですが味もその通り最高の味。これが嫌いな日本人は居ません。あー美味しかった。
2人で中瓶一つと日本酒3合飲んで1人1万円を切ります。最高かよ。これだから大好きです。
勿論豪華な食材を使っている訳では無いですが、前述の通り出汁などのベースとなる味付けが高級店のそれであり、遜色ありません。きっと祇園辺りでそれなりのお店やってもかなり人気出るでしょうが、この小料理屋スタイルが好きなんでしょう。肩肘張らず心から落ち着いて料理を楽しむ事が出来ます。
日本酒も滋賀のものがメインであり中々に珍しい取り揃えです。好みを伝えると色々提案して頂けます。
いつ行ってもそれほどメニューが変わらないのでその意味では毎年一回で良いのかなと。逆に言えば毎年一回は必ず来たくなります。京都には和食の佳店がかなり多く、そういったTHE和食のお店で頂くのもいいですが、こちらの様な小料理屋さんでつまみながら飲むのも良いですね。
こちらに来ると1年が終わる。そんな自分の中での大切なお店です。
なな治
075-211-0784
京都府京都市中京区西木屋町通六角西入ル北側 シャイン会館1F
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26006925/