サイゼリヤからロブションまで

サイゼリヤの様な格安店からロブションの様なミシュラン三つ星店まで。東京はもちろん地方の小都市のお店まで。日本国内はもちろん海外まで。幅広く伺ったお店を紹介しています。

インターナショナルビレッジ-弥富市

やる事のない休日の昼。ふと思いついて気になっていたこちらにロードバイクで伺いました。ビリヤニ大澤以来、あちらのビリヤニに比類するビリヤニを胃袋が求めているのです。


国道23号から少し入った田んぼの中にこちらのお店はあります。国道23号自体はバイパスで大型トラックが多く賑やかなのですが、一本入ると田圃だらけ。その中にポツンと倉庫の様な建物が。パキスタンの国旗が掲げられていなければどう考えても倉庫か中古自動車の駐車場とかそんな感じです。

 

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店の前には複数の車が泊まっていましたが、中から西アジア系の人達が。何故か店に入らず前でだべっています。入口が分からなかったのですが網戸っぽい所から覗くとどうやらそこが入口な様です。参考までに写真置いときます。ここに初見で入るのは勇気が要ります。


中に入ると飛び交う聴き慣れない言語。時刻は昼11時半頃でしたが客の入りは3組ほどで、かろうじて1組だけ日本人だったので間違ってない事は分かりましたが、一瞬パキスタンにトリップしたのかと思いました。プレイルームまであるし。それぐらい店の内装と香りと雰囲気が日本離れしています。


メニューもカウンターの前に英語のみ。卓上のメニューがあるのかどうかは分かりませんでした。ちなみにテーブルが高い割に椅子が低く落ち着きません。店員の兄ちゃん1人が忙しく走り回っており、その人を捕まえてマトンビリヤニをオーダー。他に何人か店員は居たのですが、やる気が無いのか日本語がしゃべれないのか、メニューを聞いてくれる感じはありません。コミュ障の人がいったらいつまで経ってもオーダー出来なさそう。

 

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すぐにサラダ。とりあえずキャベツを切ってドレッシングをかけただけのものなので殆ど手をつけませんでした。

 

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待つこと5分ですぐにビリヤニも到着。おお、結構なボリュームやん。


スプーンで一口。やばい、美味いぞこれ。明らかに日本のインド料理屋ではしない、本場の香りがします。ライスはバスマティライスなのかパラパラと軽い。この写真では分かりづらいですが、マトンも気前の良い量が入っており骨つきをむしゃぶり付きます。


美味しかった。心から美味しかった。ビリヤニ大澤の次に美味しいビリヤニである事は間違いありません。別に丁寧に作ってるわけでもないのですが、単純に香りがよく美味しい。普通の日本人ではまず使えないスパイスの使い方で完全にオリエンタルな味わいです。


帰り際、隣の建物から出てきたおっちゃんがどうだった?と聞いてきたので、美味しかったと伝えたら親指立ててグーのポーズしながら去っていきました。あのおっちゃんは誰なのか。

 

色んな意味で印象的なお店。しかし味は間違いなく美味しい。年中無休で夜まで通し営業なのも嬉しい。市内からは距離がありますが、わざわざ行く価値があります。次はカレー頼んでみようかな。ご馳走様でした。

 

 

インターナショナルビレッジ
090-6096-7784
愛知県弥富市稲荷2-72-1
https://tabelog.com/aichi/A2302/A230202/23068551/

あきた茶房-秋田市

秋田空港に早めに着いたので時間潰しと現実逃避の為に入店しました。

 

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生ビール。この1時間前に焼肉屋でも飲んでましたがまだ煽ります。飲まずにはやっていられない。


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いぶりがっこ。秋田だからという安直な考えです。味わいとしてはスーパーで売ってるものと同じです。


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シーザーサラダ。ドレッシングドバドバで味濃い目。酒を飲みながら食べるにはちょうど良いですが素面ではキツイかも知れません。


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今度はエビス。私はビールの中では1番エビスが好きです。


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定番のポテトフライ。冷凍食品のものと変わりません。しかし何故ポテトフライとビールはこんなにも相性が良いのか。


という事で搭乗時間になったのでこれにて終了。3000円ちょっとでした。


空港のレストランという以外に形容のしようがありません。時間を潰し腹を満たす為だけにあるお店です。これは別に非難してるわけではなく事実であり、かと言って無くなっては困るのも事実です。


何で焼肉屋でもっと食べなかったのかな。私自身もよく分かりませんが、賢明な方はちゃんと秋田市内なりでしっかり食べてから空港に行きましょう。

 

 

あきた茶房
018-886-3771
秋田県秋田市雄和椿川字山籠49 秋田空港 2F
https://tabelog.com/akita/A0501/A050101/5004431/

秋田牛玄亭 駅前本店-秋田

長かった北信越から東北を巡る旅も最終日。心の底から帰りたくありませんが社畜の私に選択権はありません。そんな社畜の悪あがきとして最後のランチにこちらに伺いました。食べログ焼肉屋百名店にも選ばれています。


ランチは定食メニューがあるので私はその中から特選極定食を。3500円と良いお値段です。更にそこに極上タンを単品で追加しました。

 

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まずはビール。迫りくる現実に目を背ける為にはやはり酒が1番。

 

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定食到着。見事にサシの入ったお肉たちです。サラダとキムチも付いてきます。

 

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ご飯も。焼肉屋にしては美味しい部類でした。

 

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特選3種の中では1番ランプが好きでした。割と脂が乗っており三角は少し脂っこい。赤身中心の方が肉の味をダイレクトに味わえます。

 

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牛タン。美味しいですが値段考えるともう少し頑張って欲しいかも。ここが西麻布ならまあしゃあないかと思えますが秋田ですし。

 


という事で普通に美味しい焼肉でした。割と脂が乗っていますがキツすぎず万人受けするお肉だなという印象です。


5年前にも一度来たことがあるのですがその時より感動が薄れたのは、体調の問題かそれとも私が5つ歳を取ったからでしょうか。きっと前者ですそうに違いない。


割と良いお値段ですが質自体は伴っていると思いますので秋田駅近くで焼肉を食べたい方はどうぞ。

 

 

秋田牛玄亭 駅前本店
018-893-3929
秋田県秋田市中通2-6-44 2F
https://tabelog.com/akita/A0501/A050101/5004372/

秋田 てんぷら みかわ-秋田

天ぷら好きの私が秋田に来たら真っ先に行きたいと思っていたこちらへ。そういえばしばらく門前仲町のみかわに行ってません。


店内はL字型のカウンターに個室もある様です。大将と女将さんお二人とも物腰柔らかく距離感の取り方が良く、最初からこのお店は間違いないと確信しました。

 

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まずは中瓶。昨日本当は鳥海山に登る予定が登れなくなったので、この日由利本荘から鳥海山まで南下し、登ってから秋田まで再び北上しようというプランを立てていたのですが、鳥海山の登口でパンクを発見。幸い空気の抜け方は緩かったのですが、登った後の下りの事を考えて泣く泣く断念。悲しい気持ちで秋田に来ました。何が言いたいかと言うとビールが死ぬほど美味いと言う事です。

 

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今宵も山菜から。しどけ。苦味が食欲増進してきます。鳥海山は登れずともお腹はぺこぺこ。

 

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タラノメ。この旅で本当に山菜と言っても色んな種類があることに改めて気付かされました。

 

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甘海老。黄身醤油が良い感じ。

 

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さて天ぷらを迎え撃つ準備です。天ぷら屋のこの瞬間すごく好きなんですよね。何というかこれから食べるぞ感があって好き。

 

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日本酒も準備完了。1合1000円台ぐらいからプレミアムものまで。地酒も多く色々と楽しめます。

 

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トップバッターはお馴染み、車海老の頭です。ああ、美味しい。この香りと食感が天ぷらのスタートを軽やかに告げてくれます。

 

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車海老。こちらは割と半生系ですね。半生らしく甘味が強い。

 

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もう一つは紫蘇に巻いて。紫蘇の爽やかな香りの後から海老の甘い香り。先のものと甲乙付け難い。

 

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3番セカンド、キス。いつだってどこだってキスだけは最高。

 

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4番サード、メゴチ。いいですねえ、この王道のラインナップ。天ぷらのために生まれてきた魚です。

 

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ネマガリダケ。秋田ではこの鉛筆ぐらい細い筍を食べるそうです。香りは仄かにたけのこで、サクサクと楽しい。

 

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タラノメ。山菜の天ぷらといえばこれ。ザクザクとした食感と青い香りが抜群。

 

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こごみ。一体私はこの旅で何本のこごみを食べたのでしょう。これぞ季節の味覚。

 

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帆立。半生。1番映えるこのネタがブレてしまう所に私の我慢の無さが現れています。

 

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十四代も。美味しいんだけどちょっと綺麗過ぎるんだよな。とか言いつつ頼んでしまう私はただのミーハー。

 

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しどけ。山菜の天ぷらなら幾らでも頂けます。

 

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酒も入ってきて失念。来年の春までに山菜の種類を勉強しよう。どうせ酒飲むと忘れちゃうんだけど。

 

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余ったからと追加してくれました。私はこういう事が多いのですが秘訣は四の五の言わずさっさと食べるからだと思っています。天ぷらをすぐ食べないのは料理人と天ぷらへの冒涜なので即食べるべし。

 

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甘鯛。ザクっとした咀嚼の後に熱々の身が口に広がる瞬間、これが好き。

 

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酒が進む。

 

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うどの甘酢漬け。へーこれ良いですね。うどらしく爽やかでガリの様にお口直しが出来ます。

 

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海苔に雲丹。まあこれは間違いないですね。

 

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穴子。ああ、もうフィナーレなのか。もっと食べたいよお。

 

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アスパラガス。アスパラガスもこの旅でよく食べました。

 

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失念。もう気持ち良くなってしまってます。

 

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さて、漬物。しみじみ美味しい。

 

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天丼は芝海老で。一流店らしくタレがキツく無く衣がベトつかず幾らでも食べれそう。

 

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最後はあまおうのシャーベット。さっぱりで御馳走様でした。


以上、ビール中瓶一本と日本酒半合を4杯で19000円。安いなあ。秋田移住しても良いかもと思ってきました。

 

 

王道とも言うべき天ぷらでした。どこまで食べても軽やかに食べ続けられる。衣がサクサクで軽く、食材によって火入の強弱があり、抑揚がありました。季節の食材を織り交ぜ、魚と山菜が交互に出てきてワクワクしました。


冒頭の通りサービスも素晴らしい。大将と女将は丁寧で腰が低くとても当たりが良い。誰でも心地よく過ごせるでしょう。テンポも良くおおよそ欠点が見当たりません。


軽めでボリューム感もちょうどいいのでランチの方が良いかもなあ。次はランチでお邪魔したいと思います。御馳走様でした。

 

 

秋田 てんぷら みかわ
018-807-4627
秋田県秋田市大町4-4-4
https://tabelog.com/akita/A0501/A050101/5007142/

食堂ふらっと-吹浦

鳥海山ブルーラインを登る前に腹ごしらえと思いこちらへ。国道7号沿いにある道の駅の中にある食堂です。


GW中の午前11時前で道の駅自体は混んでいましたがこちらのお店は先客無し。この道の駅自体には他に飲食店らしき店が2つ?あり、そちらの方が混んでいました。

 

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典型的な食堂メニューが並ぶ中で私は焼肉丼をオーダー。980円です。まだ早い時間だったからか店員のおばちゃんが1人で接客し、厨房で作っています。


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焼肉丼ですが想像の通り吉野家松屋レベルであり、特筆すべきものはありません。味付けはかなり濃い目ですが負けじとご飯の量も多く、大盛りにせずとも男性でもかなり満足するでしょう。


あえて行くべき理由は見当たりませんが、お腹が減っていてしっかり定食や丼を食べたい方向きのお店です。ご馳走様でした。

 

 

食堂ふらっと
0234-71-7222
山形県飽海郡遊佐町菅里字菅野308-1 道の駅鳥海ふらっと
https://tabelog.com/yamagata/A0603/A060303/6008650/

鮨駒-由利本荘

秋田県由利本荘市に。昨日居た山形から遥々やって来たのはこちらのお店に伺う為です。2022年8月時点で食べログ4.13、すし百名店にも選ばれています。


街中の県道沿いの一角にこちらのお店があります。由利本荘の街自体が新興住宅地の様に綺麗に区画整理されていてどことなく新しい建物が多く、こちらのお店もそんな感じです。

 

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まずはビール。昨晩泊まった出羽屋を出て月山の方を通って日本海を出て北に向けて走る予定をしていたのですが、月山道路の旧道入口に着くとなんと冬季閉鎖(この時GW)。この時期の東北はまだ冬季閉鎖が多いのは知っていたのですが、何故か月山の旧道は調べておらず新庄市の方から大きく遠回りする事に。結果200km走ることになりこの時疲労困憊でした。何が言いたいかと言うと死ぬほどビールが美味いという事です。

 

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こちらはいきなり握りから入りつまみを間に挟んでいくスタイル。まずは大間の紫雲丹。おお、美味しい。臭みが無くエレガントさすら感じる香り。久々に美味しい紫雲丹を食べました。

 

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ハタハタ。脂が乗ってて美味。ビールも進みます。

 

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イカはさっぱり系。胡麻が乗ってるのは結構珍しい。ちなみにシャリは赤酢が効いてて米は硬めという江戸前タイプ。あまり大きく無いのでパクパクいけます。

 

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平目。塩抜きしてるのか旨味が強い。

 

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ここで山菜。この旅は山菜良く食べれて私はとても嬉しい。この日の前日出羽屋でこれでもかと山菜を食べたばかりですが、ここも美味しい。右下の蕗の薹の豆腐が美味しかった。

 

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甘鯛。鱗を乗せるのは面白い試みですねえ。食感にアクセントがあり心に残りました。

 

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石鯛。この石鯛は美味しいですねえ。脂が乗っていて炙った皮目の香りも良い。

 

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ミンククジラのベーコンがつまみで。ちなみにもう日本酒いってます。

 

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カジキの漬け。カジキですがしっかり脂が乗って美味。酢の使い方なのか脂を感じるネタが多いですね。

 

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鰆。鰆特有の香りが心地よい。やっぱりこの香りが好き。

 

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河豚の煮凝りとあん肝。あかん、酒が無くなる。

 

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塩漬けした甘海老。ちょっと塩がきつかったかな。

 

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毛蟹。シャリより毛蟹の方が多く毛蟹を食べた感がありました。

 

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あおさの茶碗蒸し。一旦小休止といったところ。

 

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赤貝。おっきいなあこれ。大ぶりでもぐもぐと咀嚼。甘みが良い。

 

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中トロ。酸がしっかりしてちゃんと美味しい。

 

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あん肝と奈良漬の握り。これは珍しいですがその通り酒が飲めますね。大将は確実に酒飲みですね。

 

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奈良漬とネギを刻んだトロ。ネギトロに奈良漬の甘味が合わさってあり寄りのあり。

 

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干瓢巻きをいなりに。ここの大将は遊び心満々ですね。ちゃんと美味しいのが良い。

 

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穴子。こちらは正統派。

 

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味噌汁。最後写真ボケちゃった。


以上、ビール中瓶2本と日本酒3合で15000円。どひゃーやっす。何なんでしょうかこの安さ。立地を差し引いてもリーズナブルが過ぎる。

 

 

基本はスタンダードな江戸前寿司ながら所々創作的な要素を加えていて飽きずに頂けるお寿司でした。酢の使い方なのか脂を感じるネタが多くとても美味しかった。地元のネタを多用しているので観光客も楽しめます。


大将は正に寿司屋の大将という感じで話に入っていくのが上手いし、付かず離れずないい感じ。都会のちゃんとしたお店で鍛えられて来たんだろうなと言うのがよく分かります。きっと東京でやっても相当に流行るでしょう。


しかしこの安さ。私は散々地方の寿司屋を回ってますが、その中でもトップのコスパ。食べて飲んで1万円代の寿司屋はたまに3万、4万のお店と変わらない所はありますが、やはり平均すると値段なりという所が多いのですがここは圧倒的に安い。


このお店に来るために由利本荘に来る価値があります。次は冬に行ってみたいなあ。ご馳走様でした。

 

 

鮨駒
0184-23-5511
秋田県由利本荘市桶屋町120
https://tabelog.com/akita/A0506/A050601/5006041/

出羽屋-西川町

春と言えば山菜。その山菜を存分に味わうべく山形の奥地までやって来ました。


外観及び内装は完全たる古き良き旅館の趣き。私は例の如くロードバイクで伺ったのですが、快く館内に置かせて頂きました。こういうのってすごくありがたい。

 

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この日私はシェフズテーブルを予約。元々蔵だったお部屋に案内されると1人では完全に持て余すほど大きなお部屋です。学生時代であれば10人は余裕で泊まれる程のスペース。もはや大き過ぎて落ち着きません。


夕食の時間になり、部屋の階上に上がって行くと、そこにはカウンターが。そこではシェフがつきっきりで料理を振舞ってくれます。なにこれ超良いじゃん。何より泊まってる部屋から階段を上がっただけというのが良い。プライベート感を通り越して完全にプライベートです。

 

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まずはお茶で胃を温めます。

 

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この日の料理はこんな感じ。山菜中心にジビエや地の物がラインナップ。

 

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まずはビール。

 

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山菜豆腐に胡桃味噌でいわば田楽風に。青い香りがこれから始まる山菜達を予感させます。

 

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季節の山菜。滋味深いとはこういう事を言うのだろうと言う程、素朴でも輪郭のはっきりした料理です。山菜と一言に言えど色んな種類があり、味も香りも全然違うんだなと今更ながら気付かされる一品でした。

 

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仙人の霞。キブノリ(木生海苔)と呼ばれる苔の一種だそう。酒を呼ぶ味わいであり、仙人もきっとこの霞を食べながら酒を飲んだに違いありません。

 

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写真ブレブレですがお酒はワインをグラスでおまかせで。ほぼビオワインとの事でかなり気前良く色々と出して下さいました。1人客にここまで出すってすごいなあ。

 

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お椀は桜鱒。こってりとした鱒にわさびが心地よい。

 

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どどん。何と熊の手の煮込みです。熊の手がかなりしっかり煮込まれておりホロホロと崩れます。味付けもかなり濃い目であり、慌ててワインを追加オーダー。こういう急な方向転換、嫌いじゃない。

 

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蕗の薹のうどんと書いてあったのでさっぱりしたものを想像していたら全く違うものが来ました。苦味の効いたクリームパスタの様で、熊の手に続き予想外のコッテリ系二連投。とは言え蕗の薹の苦味があるのでしつこくはありません。山菜料理と言うから素朴なものを想像していましたが良い意味で裏切られました。

 

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さて天ぷらへ。まずは山うど。サクッとした食感、生姜を思わせる様な爽やかな香り。山菜の天ぷらって美味しいなあ。

 

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こごみ。春の恵みを象徴する様なしっかりとした苦味。いつからこんなに苦味が好きになったんだろう。

 

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失念しましたが山菜と一口に言えどバラエティーに富んでいます。

 

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タラの芽。先日の勢麟の特大ものも良いですが、このタラの芽も良い。爽やかな青さに仄かな苦味。幸せの溜息が出てきました。

 

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熊肉をしゃぶしゃぶで頂きます。冬眠明けのツキノワグマと仰ったので、脂が落ちて旨味も弱いのかなと思いきや、これがしっかりと脂が乗って美味い。シェフも私も最近まで知らなかったのですが冬眠明けすぐはちゃんと脂が乗ってるんですよー、との事。世の中知らない事は沢山ある。

 

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山形牛のステーキ。赤身中心で熊とはまた違った方向性です。山菜のサラダも変化となり肉が続きますが重さはありません。

 

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〆は桜鱒とうこぎのご飯。こんなん美味しいに決まってるやん。お腹いっぱい。階下でゴロンってしたい。

 

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フィナーレは甘味。蕗の薹を混ぜたカステラの様。御馳走様でした。お約束通り階下へ向かい布団にゴロン。何と幸せなのか。

 

 

伺う前は山菜料理という言葉のイメージで、素朴なものが中心で物足りなさを少し懸念していたのですが、とんでもない。山菜を中心としながらジビエを組み込んで、かつ調理にも抑揚があり全く飽きず、かなりの満足感がありました。蕗の薹のうどんとか意外性しかない。


ワインもビオで優しい味いであり、普段の私の好みとは少し違うものなのですが、こちらの料理にはこういう味わいのビオしか考えられないと終わる頃には気付かされました。山菜の季節感のある苦味や香りにはビオが合うんですね。


一流の料理人が一流の食材を使って自分のためにだけに料理を振る舞ってくれる。しかもその料理はこの季節にここでしか味わえないもの。これこそが美食の究極形なのかも知れません。食とは体験であるという持論からいえば、正にここはそう。季節を変えてお邪魔したくなる。その為にここまでくる理由がある。


この日の夜、心穏やかで温もりに包まれた様な夢を見ました。内容は覚えてないけれど、こんなにも幸せな夢は久々だな、と目を覚ました瞬間に思いました。普段夜中に目を覚ます事が多い私が朝まで一度も目を覚ます事が無かった程。それは心も身体もこちらの料理によって満たされたからに違いありません。


何と贅沢なのか。山菜という御馳走を味わいにまた必ず来ます。御馳走様でした。

 

 

出羽屋
0237-74-2323
山形県西村山郡西川町間沢58
https://tabelog.com/yamagata/A0605/A060505/6000120/